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お金の付き合い方
大学一回生。
なんてこともなく迎えた夏休みに預金通帳にはインクが継ぎ足される。
度重なる出費に自ずと内向的になる自分に嫌気がさし、
図書館に駆け込んだ。
本はどんな時も助けてくれる人生の教科書だと心底思う。
困ったとき、あてもなく絶望し泣きじゃくる暇があるなら、
共感を求めSNSに悲観的な文章をつぶやくより、
本を開いてみてほしい。
前置きはこれくらいにして今回紹介するのは
出口治明さんの「働く君に伝えたい『お金』の教養」です。
(大学生だからまだ働いてないじゃんとか言わないでください^^;)
さて、皆さんは今まで生きてきてちゃんとお金について考える時間は果たしてありましたか。
お金の教養なしに皆普通に生きているから必要ないと思うかもしれませんが
実際大半の人間は歯を食いしばり、
常に不安と向き合いながら何とか生活しているか、
はたまた何も考えずになすがままに生きています。
人それぞれの人生です、
どう生きようが勝手ですがもしも、あなたが前者であり、
どうにかしたいと思っているのならばこの本はうってつけです。
実際恥ずかしい話ですが、18歳にもなって世の中のことはまるでわかりませんでした。
そのくせ大口たたいて日本の年金は信用できない、
日本の借金は膨らむばかりでお先真っ暗だ、
この時代に生まれて損だとメディアがほざくような戯言をはいてはやりきれなさに不安を感じ、
いつしかお金に支配されていました。
食べるもの、買いたいものもお金という物差しで測ってはお金が示す道にしか進んできませんでした。
ツールでしかないお金という存在に圧倒され挙句の果て支配されている現状。
この本では出口さんと今を生きる若者の対話形式になっており、
お金という堅苦しい内容にもかかわらず、
単純明快な説明により知識ゼロのこの僕にも簡単に理解できるようになっていました。
序章ではお金の基底知識について、
中盤では使いかた、貯め方、増やし方、また保険についてなど詳しく記されています。
終章ではそれらを踏まえ客観的に見たお金がもたらす可能性の話などが書かれています。
一番印象的な場面が投資の仕方という箇所で自分に投資をするという考え方が斬新でした。
一元的に投資とはお金を預け、利益を得るものだと思っていたのですが、
どうもそれだけではないようで、自分への投資をするという選択もあるとのこと。
ただ馬鹿真面目にお金の性質、法則について述べるのではなく全体的に柔軟性を持った文体であるため、
そこから自分に合ったお金の使い方を選択できる。
どこまでもお金の付き合い方は自由であり、様々な可能性を秘めたものだと教えてくれる。
ぜひ興味ある方は図書館で借りるなり買うなり、一度読んでみてください。
読む時間の投資は必ず倍になって帰ってくると僕が保証しますから。
気が向いたらサポートよろしくお願いします!