旅とごはん VOL.1【神戸】
初シリーズもの、『旅とごはん』。
その土地で出会った美食たちをご紹介したいと思います。
1.そもそも「食べ物」をテーマにしようと思った理由
食べ物をコンテンツにしたものはネットにあふれている。食べログで評価をつけたりとか、グーグルマップの口コミを参考にランチの場所を探したりとか。料理を記録するインスタグラムも。
多くの飲食店の情報が簡単に手にはいる一方、「ごはんやさん」が消費されている感じがなんだか苦しい。「映える」ことに傾倒しすぎてどれもどこか似ている量産型の料理がむなしい。流行り廃りの波に乗れずつぶれてしまうお店もある。
大量消費される現代だからこそ長く、素材を大切にした料理に触れたい。機会は多くなくてよくて、たまに口にするものが料理人・お店のこだわりを感じるものがいい。料理を通して観る価値観や考え、経験を感じたい。
味だけ、見た目だけではない、頭で考え、心で感じる料理を舌で味わいたいと強く思います。
そして旅には美食がつきもの。旅行を華やかに彩ってくれる1番の経験は「食べること」だと思っている。
ただの栄養補給で終わらない、「おいしいものを食べる」ことは人間ならではの発展で人間の特別な経験。大事に味わっていきたい。
想いが強くなりましたが「旅とごはん」シリーズ初めてみます。外食を「たまの贅沢」という一つの趣味にしたいので頻度は低いです。
2.神戸の文化と美食
大学1年ぶりに訪れた神戸。久しぶりの神戸は非常に豊かで穏やかな町だった。
港町であり洋風・中華文化が入り混じった独特な街。高層ビルは少なく圧迫感のない三宮。以前は「都会だ~」と圧倒されているだけだったが、こじんまりと引き締まった街に昔の人の街づくりへの熱心さと計算高さを感じた。
多様な外国文化と豊富な食材に恵まれている神戸は美食の町だと思った。これまではそういうイメージなかったな。
3.洋食「ラミ」
神戸といったら洋食でしょ!(?)ということで洋食が食べられるお店へ。
私はデミオムライス定食、もう一人はカニクリームコロッケ定食をチョイス。
「定食」っていいな。暖かいほかほかごはんと個性がでるお味噌汁。ホテル出身のシェフが作ってくれる家庭的な味をお金を払って食べる贅沢。素敵。
作っている様子を眺めて食べるカウンター席。要領の良い手さばきと均一に整っている盛り付けは芸術だな~。
4.料理屋「fan」
夜は創作イタリアンの居酒屋へ。雰囲気とお店の方のこだわりがある粋な居酒屋に行きたいなあと思って探したお店。
予想以上においしい逸品の数々。全部おいしかった・・・。他のメニューも食べたかったなあ。
「盛り付けとお皿は料理の一番外側。良いお召し物とメイクをしてあげるのは人間と一緒」というのを聞いたことがあるがこちらのお店はそれを体現していた。料理の見栄えが際立つこだわりの器は全て重みがありつつも料理の彩を邪魔させないシンプルで控えめなものだった。料理に合った色使いと形を吟味して選んでいるのだな。素敵すぎる・・・。
私も器を買うときはどんなお料理が似合うか想像しながら、ゆっくり厳選して買うことを宣言!
5.反省…!
もっとお店の方とお話したかった。その人がどんな経緯でお店を出したのか知りたい。お店の人とも会話を弾ませる時間がより料理をおいしく感じさせるんじゃないかな。もっとしゃべろう。相手を知ろうと前のりになろう。
美食神戸旅。おいしいものに舌鼓してゆっくり鈍行に揺られながら大阪まで帰りました。満足感、多幸感でいっぱい。またおいしいものを食べに旅行へ行く。
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