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【ガーランド】:『ふれる』、その他近況。

monogatary.comに小説の新作を投稿しました。『ふれる』という作品。

こちらは、【モノコン2023 文藝×monogatary.comコラボ賞】邂逅 への投稿作品です。純文学作品となっています。読んでいただけたら嬉しいです。ただ、痴漢の描写がありますので、閲覧にはご注意ください。

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『ふれる』。文字数は約16,000文字。短編小説。monogataryにはずいぶん前に登録していたけれど、投稿したのは初めて。ほとんど書き上げた状態にあったけれど、どこか物語が決まらないな、と思って塩漬けにしていた作品だった。今回、「邂逅」というテーマがあって、そのピースが嵌まって物語が完成した。先にも書いた通り、痴漢の描写があるので、読み進めることができない、という方もいるかもしれない。
ただ、そんな物語であっても、もし読んでくれる方がいてくださったら、その感想を教えて欲しいと思っている。様々な意見があると思う。思うところを伝えてくれたら嬉しい。瑕疵なども教えてもらえればとてもありがたい。
もう寝かせておく時間はないと感じていたので、このコンテストを開催してもらえたのは、本当に嬉しいことだった。

文藝は、定期購読している雑誌なのだけれど、まだ最新刊が届いていない。新人賞作品がたくさん掲載されているはずなので、楽しみにしている。とはいえ、前号をまだ読了していないので、そちらの方が先になるけれども。

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朝、早起きをしている。
四時に起きて、トイレを済まし手を洗う。桶に水を浸し、顔をつける。潜水反射によって気持ちが落ち着くような気がするのは、きっと気のせい。顔を拭き、デスクへと向かう。

最初にすることは、kindleアプリで聖書を開くこと。今は、文語訳の新約聖書を読んでいる。1章ずつ。心に響いた箇所をポストする。その後は、デボーションをしている。デボーションというのは「献身」という意味なのだけれど、教会ではもう少し限定的な使い方をしていて、聖書を深く読み取る行為のことを指す。そのためのメールマガジンを購読しているので、その日の箇所、その御言葉の意味するところ、背景を読む。そして祈り。早起きをして、そういう神様との時間を設けている。

デボーションを終えて、日常生活に足を踏み入れる。キッチンにゆき、まずはコーヒーを淹れる。その間にお米を研ぎ、朝食の準備をする。
出来上がったコーヒーをマグカップに注ぎ、デスクへと戻る。時計の針は五時。眠っているMacを起こす。egwordを開き、原稿を始める。

この習慣が出来上がったことがとても嬉しい。それは、小説の賞を獲ることよりも大事なことだと考えている。もちろん、賞を獲得することは嬉しく、大事なことではあるけれど、それよりも書き続けるという習慣が出来上がったことがやっぱり嬉しい。丸々2時間を執筆に充てている。それで『ふれる』も書き上げることができた。原稿を進めるだけでなく、構成を考えたり、資料を集めることに費やすこともある。それでも、とにかく執筆にまつわることをする2時間だ。
容易く賞を獲ることはできないと思うけれど、この習慣を続けることによって、近づくことはできるのではないかと思う。いや、単純にものを書くということがとても喜びに感じる。毎日、その喜びがあるのだから、わたしはそれで満足することができる。

いくつかの小説を書き始めている。『ふれる』の次は『リビングデッド花一匁』を書きあげようと思っている。漫画原作の賞に応募した物語だけれど、まだ完成していなかったので最後まで書きあげようと思っている。構成を考え直し、最初から書き始めている。10万字になる予定。こちらはカクヨムに連載投稿をしようと考えている。

『リビングデッド花一匁』を書こうと思ったのは、『葬送のフリーレン』の影響がある。フリーレンのアニメ化の話題が出た時、日テレ系列だということを知り、これはアマプラでは見られないかもしれないと思った(Huluが傘下にあるから)。でも、蓋を開ければいろんな配信サイトに提供されていて、よかった。

『リビングデッド花一匁』は現代ファンタジーだけれど、『葬送のフリーレン』を楽しみに見ているわたしは、ハイファンタジーの物語も書きたいと思う。中学生の頃からずっと温めている題材がある。それをようやく書き出すことができる。『リビングデッド花一匁』の連載後にこちらも連載できるように準備を進めたい。

早起きの習慣ができて、執筆の時間が持てるから考えられる。早起きはしばらく前からできていたのだけれど、その時間をジョギングすることに使っていた。でも、腰を痛めてしまい休むことになった。それがちょうど執筆の時間に当てはまった。ジョギングはいつか、お昼間の仕事に行かなくてもよくなった時の趣味にできるようにしたいと考えている。

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そもそも、早起きになった理由は早寝をするようになったからだ。望んで早寝をしているわけではない。夜に飲む薬が強い眠気をもたらすからだった。最初は眠気に抗って何かをしようとしていたのだけれど、結局何も手につかない。それならいっそ、眠ってしまって、早起きをしよう、そう考えた。

それが結果的に原稿の執筆にもつながったので、とてもよいことだった。薬の影響によって、わたしの主たる障害である統合失調症は、最近、落ち着いているようにも感じる。あるいは落ち着いているのは、夕食を食べないせいなのかもしれない。

統合失調症は少しおさまっているかもしれないけれど、体調はそれほどいいわけではない。数ヶ月前、ひどい吐き気に見舞われたことがある。熱を計る。34.6℃。体温が低すぎて調子を悪くしているのだった。
これではいけないと思い、体温をあげる方法を探した。その時はジョギングもしていたし、日中の気温も暑かった。早寝もしていたし、マインドフルネスも試したりしていた。でもダメだった。その時に、見つけたのが、血流をよくするという記事。それによれば、一週間夕食を抜くことで血流がよくなるらしい。精神疾患は血流の悪さが引き起こすという話(真偽は不明)もあるくらいだから、試してみる価値はあると思った。

果たして、夕食を食べないことは今も続いている。無理をしているわけではない。子どもより早い午後8時過ぎには就寝する習慣のわたしにとって、夕食を抜くことは苦痛ではなかった。夕食後、すぐに眠ることになるよりもいっそ食べない方が気持ちよかった。

仕事の後で、何も食べないというのは、楽しみという意味ではストレスになるので、カフェオレ1杯を飲むことを許している。夕食を抜くことは主治医にも認めてもらっているので、もう少し続けてみようと思っている。現在の体温は36.2℃。血流はよくなってきているんじゃないかな。

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朝四時起き、原稿の執筆。仕事前にはストレッチと読書の時間も取ることができている。文句なしの生活なのだけれど、最近、ある問題が持ちあがっている。それは、夕方になると気分が塞いでくることだ。これはいったいどうしたことだろうと思って調べてみた。

アメリカ精神医学会のマニュアルであるDSMの最新版、DSM-5(2013)によると、非定型うつ病は以下の様な診断基準となります。

1.気分反応性がある(良いことが実際に起こっている、または起こりそうな時に反応として明るい気分になる)
2.少なくとも以下のうち二つが当てはまる
 ・顕著な体重増加、または食欲の増加
 ・過眠
 ・鉛様の麻痺(手足に重さを感じ動かすのが困難となる)
 ・顕著な社会的、職業的障害を引き起こす長期に渡る対人関係拒否過敏性(気分障害の発症に限らず)
 ・同様の症状発現時にメランコリー型(従来の定型)うつ病、緊張性うつ病の特徴の基準を満たさない

従来のうつ病とは違う非定型うつ病とは?その原因や治療法について詳しく解説

この「非定型うつ病」というのにすごく合致している。休みの日の昼間はひたすら眠っているし、鉛のように体が重いというのもよく分かる。過食は血流改善しているお陰でなくなったけれど、特に夕方、憂鬱な気分に陥ってしまう。

来週、メンタルクリニックへの通院日があるから、ちゃんと聞いてこようと思っている。うつに効く薬はすでに飲んでいるから、できれば薬は増やしたくないと考えている。朝から昼間の間は大丈夫。だけれど、陽が落ちてからどんどん胸が苦しくなる。

通院日まで、ただ手をこまねいているのも辛いので、身近でできそうなことを試している。セージのエッセンシャルオイルを焚くことにしたのだ。仕事が終わって帰ってきて、まず、オイルを焚く。シャワーを浴び、カフェオレを飲んだ後に、いつもの薬を飲む。それらひとつひとつが苦しいこと。それでも、あと数時間やり過ごせば、薬の影響で気絶するように眠ることができる。薬が聞いてくるまでの間に、今期のアニメ作品を観て過ごす。

うつは苦しい、と思う。統合失調症のひとつの症状かもしれないけれど、また違った苦しみを感じている。でも、相手が分かっていたら対処の方法はある。きっとなんとかなると思っている。まずは祈ること。そして病院にゆき、対処法を教わること。うん、なんとかなるよ。

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生活のリズムが変わり、朝、仕事にゆくまでの時間がとても愛しいものになった。ああ、こういう風にしたかったのだ、と感じている。本当にこれが続けられたらいいのだ。とにかく、ただ書き続けていきたいのだ。

苦しいことは次から次へとやってくるけれど、大丈夫。わたしはようやく、この人生でしたいことを見つけたように思う。結果云々よりも、この生活を続けることが生きることだと思っている。

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結果は求めない、と言いながらもやっぱり、書いたものへの反応は欲しいと思ってしまう。それで、冒頭の宣伝をもう一度する。

新作小説『ふれる』。monogatary.comにて公開中。




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