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客員教授とは ー【大学教員公募大全】ー


客員教授に関心がある社会人のあなたへ

 よくテレビなどで見かける「客員教授」の肩書きが気になるかと思います。今回の記事では「客員教授」とは何か、また「客員教授」と「教授」とどう違うのかという疑問を持っている方がおられるので、まず、一般的な客員教授の話をしてから、私ジェイレックが考えている「Society5.0時代における大学客員教授の必要構想論」を簡潔に書いてみようかと思います。現在、社会人経験豊富なあなたの知見を大学側が求めている状況を踏まえて、あなたが今すぐに取るべき行動について考えてみませんか。

それでは、一緒に見ていきましょう。

 「客員」ー「団体や組織で、正式の構成員ではなく、客分として遇されている人」(引用元:小学館 デジタル大辞泉より)

まず、「客員」は、どのように読むのが正しいのか知っていますか。

「きゃくいん?」それとも「かくいん?」


正解は、「かくいん」です。

「客」=「かく」と読ませる熟語に、たとえば「刺客」がありますね。しかし、現在では、「きゃくいん」読む人が増えてきていることもあり、「きゃくいんきょうじゅ」という言い方も認められているようです。

客員教授とは

大学などの研究機関にゲスト(客員)として、いわゆる非常勤講師の扱いになります。会社社長などの肩書きを持ち、社会の第一線で活躍されている人などが、大学に臨時的に招聘されて、講演などを行う場合が多いようです。ちなみに芸能人、タレントも、大学の客員教授として、招聘されることが多いです。客員教授と教授はどのような違いがあるのかについても見ていきましょう。

ある国立大学の場合

本学において引き続き3月以上専攻分野について教育又は研究に従事し、本学の教授又は准教授と同等以上の資格があると認められる者に対して、客員教授又は客員准教授の称号を付与することができる。

ある私立大学の場合

客員教授とは、国内外を問わず、特に優れた教育・研究上の業績又は学識を有する者で、本学各学部の教育・研究の向上に必要な場合、招聘する者をいう。

各大学には、客員教授に関する規定がネット上で公開されており、誰でも閲覧できるようになっています。少なくとも3ヶ月から5年くらいの期間で任命されることが多いようですが、上記の私立大学のように1年ごとの更新制になっている大学もあるようです。

客員教授に関連するものとして、次のものなどがあります。客員准教授、客員助教、客員講師、客員研究員、名誉客員教授など。

客員教員(客員教授・客員准教授など)が所属している大学リスト

くらしき作陽大学教授(客員教授扱い)、サイバー大学客員教授、ノースアジア大学客員教授、学習院大学特別客員教授、学習院大学名誉教授、関西学院大学客員教授、関西大学客員教授、関西大学文学部客員教授、関東学院大学客員准教授、京都精華大学客員教授、京都精華大学特任教授、京都造形芸術大学学長、京都造形芸術大学客員教授、共栄大学客員教授、九州医科大学教授(客員教授)、慶応大学客員教授、元横浜美術短期大学、元日本大学藝術学部講師、戸板女子短期大学客員教授、広島国際学院大学客員教授、江戸川大学教授、国際医療福祉大学教授、国際武道大学客員教授、大阪芸術大学教授、阪南大学特任教授、四国大学特任教授、事業創造大学院大学客員教授
鹿屋体育大学客員教授、十文字学園女子大学客員教授、淑徳大学人文学部表現学科客員教授、城西国際大学客員教授、信州大学特任教授・京都造形芸術大学客員教授、新潟食料農業大学客員教授、神戸芸術工科大学特任教授、青森大学客員教授、千葉商科大学教授(客員教授扱い)、千葉大学特任教授、早稲田大学客員教授、早稲田大学特命教授、大阪芸術大学教授、大阪芸術大学短期大学部教授、大阪芸術大学放送学科声優コース客員教授、大阪芸術短期大学メディア・芸術学科長、中央大学ビジネススクール客員教授、東海大学特任教授、東京音楽大学客員教授、東京海洋大学客員准教授、東京学芸大学特任准教授、東京芸術大学教授、東京芸術大学大学院教授、東京薬科大学客員教授、東北芸術工科大学客員教授、東北福祉大学客員教授、独協大学教授、日本医療科学大学客員教授、日本福祉大学客員教授、白鴎大学教授、武蔵野美術大学客員教授、法政大学客員教授、名古屋芸術大学客員教授、明治大学特別招聘教授、目白大学客員教授、酪農学園大学特命教授、立教大学教授(客員教授扱い)、流通経済大学客員教授、麗澤大学客員教授

実は・・・以上の大学とその職階は、芸能人やタレントなどが所属していた、あるいは、所属している大学と職階のリストになります。

しかしながら、意外にも多くの芸能人やタレントが客員教授に任命されていることが分かるかと思います。いわば大学にとっては宣伝材料という位置付けということなのだろうと思います。

 基本的には、大学の客員教授は通常の教授と違って、授業の講義やゼミナールを担当することはありません。また、年に数回程度の講演会をするのみというケースが多いです。こう考えると、客員教授って楽に報酬がもらえますよね?と言われるような見方が出てきます。しかし、実際には、無報酬で引き受けている方も少なくはありません。

以上が、一般的な客員教授に対する説明です。

以下は、私ジェイレックが考える「Society5.0時代における大学客員教授の必要構想論」になります。

文科省の支援も得て、大学側が、社会人経験豊富な人材を求めていることは知っているでしょうか。大企業や中小企業、ベンチャー企業、金融業、銀行業などの課長クラス・部長クラスの社会人経験豊富な人を対象に、大学教員への採用が進んでいるようです。以下は、有料になりますが、公募への応募を考えている人にも読んでもらえる内容になっていますので、是非楽しみにしてください。

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