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【日本のカツ丼第2話】日本各地のタレカツ丼を食べてみた

みなさんの地域で食べられているカツ丼は、どのタイプですか?

全国には、卵とじ型、ウスターソース型、タレカツ型、デミカツ型、味噌ダレ型の5つのタイプのカツ丼があります。前回、ウスターソース系カツ丼について紹介しました。詳しくは、こちらをお読みください。

今回は、タレカツ型について話します。醤油ベースの甘辛いタレに絡まれたカツもご飯がすすみます。今回は、タレカツを名物としている2つの地域に行きました。

わらじカツ丼

埼玉県西部の秩父地方の名物。秩父地方には、秩父地方をはじめ、三峯神社など関東地方屈指のパワースポットが多くあります。今回は、三峯神社の参道で、わらじカツ丼を食べました。

わらじカツ丼は、秩父市の西、小鹿野町にある安田屋で昭和時代初期に誕生しました。薄くて大きなカツは、切り分けられずに2枚乗っています。この大きなカツが、わらじのように見えたから、わらじかつと呼ばれるようになりました。

ご飯、キャベツの上に乗る大きな豚ロース肉で埋め尽くされていました。
カツレツが薄いため、タレがよく染み込み、食べごたえがあります。見た目はボリュームがあり、量が多くて食べられなかったら、持ち帰ろうか考えました。しかし、カツは薄いため、ペロリと平らげることができました。甘辛いタレがキャベツ、ごはんにも染み込み、甘辛いタレだけではなくソース味を提供するお店もあります。

秩父わらじカツ丼

新潟タレカツ丼

新潟県新潟市で食べられているカツ丼。新潟市は1858年の日米修好通商条約によって1869年に新潟港が開港され、海外とつながり、いち早く外国文化が入り、洋食が早くから根付いていました。新潟市はミートソースの発祥の地とも言われ、昭和初期には新潟島で洋食を出す屋台も現れました。

新潟県は、下越地方を中心に養豚も盛んです。胎内市の阿賀北ポーク、新潟市白根地区のしろねポークなど、ブランド豚が広く飼育されています。胎内市などで黒豚も生産されています。そのため、豚肉が手軽に手に入りました。

タレカツ丼は、1945年、新潟島の古町にトンカツ太郎が屋台で初めて提供したとされています。新潟名物のへぎそば、ラーメンと一緒に食べられるお店が多くあります。

薄い衣をまとった肉厚なカツに甘辛い醤油ベースのタレを浸けてご飯の上にのせます。衣が薄く、食べごたえもあり、肉汁ジューシーでした。

新潟タレカツ丼

佐渡のブリカツ丼

佐渡島では、11月〜1月、寒ブリがとれます。佐渡島でとれる寒ブリは夏、北海道辺りまで北上したブリがエサをたっぷり食べ、秋になって南下します。冬、日本海の荒波にもまれ、脂ののったブリに変化し、マグロにも負けない濃厚さで美味しいです。

佐渡市では、ブリカツとして街おこしにも活用されています。新潟市側の佐渡汽船フェリーターミナルでも、佐渡でとれたブリを使ったタレカツ丼が食べられます。甘辛いタレに脂のたっぷりのったブリはご飯に合うことでしょう。

次回、デミグラス系のカツ丼について話します。

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