見出し画像

ガンバ大阪2020シーズン補強戦略について~シーズン始まっちゃったけど~②

前回の続きです。山内前社長、いい笑顔。

ミッションⅢ 未来の主力を育てよ


移籍市場は今シーズンのことだけ考えればいいわけではありません。長期的な視野も必要です。「長期的な視野」というと「ベテランのリストラ」を想像しがちですが(もちろんこれもありますが)、今オフで焦点になったのは「近未来の主力をどのように育てるか?」でした。


レンタルでの放出が決まったのは以下の選手。
 林・谷・髙江・高・髙木彰人・一美
一方で完全移籍で放出したのは(レンタルバックを除く)
 田尻・青山・スヨン・野田・米倉・スサエタ・藤本・呉屋


まず注目したいのは大きな入れ替えのあったGK人事。GKは出場機会がナンボのポジションですがトップには東口が健在、ただ33歳という年齢もあり...という非常に難しい時期です。
将来的には谷に正GKを任せたい(→成長のために高いレベルで経験を積ませたい→J1でかつ正GKの固まっていない湘南へ)
それまでに東口が衰えないか?(→「東口後」の数年を任せられるGKも必要→評価が高く経験もある一森を補強)
・林は非常に良いGKだが、経験不足の感はある(J2で、GKを結構変えるイメージのある?山口へ)
この3点を踏まえた動きだったのでしょうが、100点満点のオフだったと思います。「東口後」は一森と林に競争させつつ谷の台頭にも期待するというプランでしょう。その一方で田尻は26歳という年齢もあり...サッカー界には別れはつきものなのです。


高と髙江については将来のガンバを支えなければならない(断定)存在です。霜田塾で大活躍しているらしい高と、髙江も相馬監督の下で...ポポヴィッチ⁈ポポヴィッチ...の下で攻撃面を鍛えてください。2人とも、倉田が落ちてきた頃に立派になって戻ってきてほしいものです。ちゃんと返してください


一美は流出を危惧する声もありましたがレンタルで横浜FCへ。現陣容にはFWが多いので他チームで経験を積むのは悪いことではありません。千真とパトの年齢も考え2年後くらいにバリバリやってほしいという計算でしょう。これも片道だけはやめてください


髙木(と市丸)はそろそろ完全で放出するのかな..?とも思いましたが、まだ手放さないんですね。強化部としても諦められないんでしょうか。あの世代が誰も残らなかったら...と考えると恐ろしいですが、いつかブレイクして活躍してくれることを願います。


番外編:U-23の廃止について


さて、最近のガンバで大問題だったのがU-23チームの廃止です。ガンバのU-23では去年後半くらいから大幅にユース選手の起用が増え、髙木や高、野田といった出場資格のある選手も夏にレンタルで移籍しました。それでは、今後この変更はどのような影響をもたらすのでしょうか。

今季ガンバには4人の高卒ルーキーが新加入しました。また、ガンバのトップチームが保有権を持つ22歳以下(本来なら来季U‐23出場資格があった)の選手は以下の選手たちです。(これ間違ってるかもしれません)

谷・佐藤(来年加入内定)・松田・シン・山口・高・髙江・奥野・芝本・
福田・白井・塚元・川﨑・唐山

つまり、これだけの選手があったはずの真剣勝負の場に出られないわけです。U-21リーグ構想もありますが、非公式戦となるであろうリーグのために多くの選手を抱えることは人件費・モチベーション的にも難しいはず。更に、当然22・23歳の選手は出られません。(ガンバは新設されても出ないみたいな報道もあった気がしたのですが、記事が見当たりませんでした。)

直接的にブレイクにつながった選手は多くないとはいえ、J3のチームと真剣勝負ができる環境は若い選手にとってかなり貴重なものだったと思います。もちろん興行的な理由もあるだろうし、Jリーグの決定を単純に否定はしません。しかしガンバにとって難しいかじ取りにはなっています。

そしてこの状況で高卒ルーキー4人を加入させた意図とは?まだ若い白井や奥野、更に現在のユースの3年生らも含め、1.2年でトップで試合に絡む可能性は決して高くありません。来季以降、彼らをJ2やJ3へ武者修行に出すのか、それともトップチームを大所帯にするのか。また、2016年以降続いていたユース外高卒選手の獲得は再び減っていくのか

おそらくはレンタルでの修業が増えていくのだろうと予想しますが、そこからトップに定着した選手は今までも多くありません。


急転直下の1月後半

さて。話を戻します。ミッションⅠ~Ⅲという形で今オフの動きを考察したわけですが、1月後半に2つ大きなイベントがありました。

1つ目は坪倉進弥さん(前マリノス)の「強化アカデミー部 アカデミーダイレクター 兼 ヘッド オブ コーチング」就任です。なげえ。まあこれは色々難しい(投げやり)ですが、「近年進めている欧州化路線をユースから進めちゃうよ~~」ってことでしょうね。はい。これだけで多分クソボリュームのある考察記事が書けそうなので、というか既にハイレベルな考察をなさってる方々がtwitterにいらっしゃるので読んでください。僕は読んでたら己の愚かさ・無知・無能・無思考に涙が出てしまいました。

逆にジュニアユースしてた梅津さんをマリノスが読んだことが面白いですよね。今までのガンバユースの選手なんてマリノスのスタイルと178°くらい逆ベクトルを向いている気がします。「戦術のノウハウはある!あとは個だ!」なんでしょうか、それとも「ガンバユースの選手だってウチで仕込めばポジショナルできそうだ!」なんでしょうか。後者だったら悲しいし怖いですね。

2つ目がまさに“急転直下“だった昌子の加入です。これには鹿島の枠の問題など様々な要素があったと思いますが、ガンバとしては「昌子をこの値段で獲れるなら獲っとこう」くらいの打算でしょう。三浦もいつまた「海外行きたい!」って言い出すか分かりませんし。チームバランスの問題は気になるところですが、これにてCBの軸の問題も解決しました(?)
~めでたしめでたし~


まとめ

長くなってしまいましたが、シーズンオフの補強戦略について予想してまとめてみました。坪倉さんの招聘にはいつから動いていたのか、昌子獲得の真相は何なのかなど窺い知れないことはありますが、大きく見れば3つのミッションに沿って動いていたと思います。CBとアンカーの補強が上手くいかなかった(昌子はラッキー要素も大きかった)とはいえ、それ以外は良いオフを過ごせたのではないでしょうか。


さて、Jリーグの再開はどうやら7月以降になりそうな状況です。過密日程になることが予想され、戦力的な面で言えば従来なら当落線上にいるような選手にも多くの出場機会が与えられるでしょう。降格がないこともその面ではプラスに働きそうです。来季以降の選手の見極めもできる「長いプレシーズン」ともなりかねない今シーズン。逆に言えば、市丸や高木大輔らにとってはラストチャンスになるかもしれません。松田や山口、白井など若い選手も同様です。

今季の結果が大きな意味を持たず、参考記録的な扱いになることもあり得るでしょう。
それでも、ガンバサポにとってガンバの勝利は心から喜べる数少ない瞬間です。それはどんな試合だろうと関係ありません。これはガンバに限らず全てのサッカーファンが同じ想いを持っていることだと思います。新しいチームがどのような戦いを見せてくれるのか、久しぶりの真剣勝負の舞台に期待して、もう少し待とうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?