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ガンバ大阪2020シーズン補強戦略考察~シーズン始まっちゃったけど~①

当初このブログを始めたきっかけは色々な試合を見てレビューでも書いていこう、って思ったことでした。


なんですが、分析は疲れるので、もとい、コロナの影響で試合が全然なくなってしまったので、今回はガンバのフロントは何を思ってオフを過ごしたのか?を想像して「補強戦略」について書いていきます。今5月だけど。
シーズンは始まっちゃった一方でいつ再開されるのか、そもそも今年の結果が何らかの意味を持つのかもよく分かりませんが、そんなことは忘れましょう。


おさらい~2019シーズンを終えて~

去年のことがはるか昔のことに感じられますが、5か月前は浦和と試合してたりしてたんですね。いや5か月前っつったらやっぱり相当前か。

初めて宮本監督の下でシーズンを戦い抜いた2019シーズン。開幕からぼやーーっと進み、なんなら27節まで14位で残留争いしてたのに最後の方ちょっと勝って気づいたら7位フィニッシュ。ここ数年同じことを繰り返してるような気もしますが、強いて言うなら去年はいくつか良かった点がありました。それを強引にまとめるなら
「チームの軸となる選手とシステムが固まった」
ということになります。

※そもそも夏に「大幅刷新」(ウィジョ・食野・中村・今野らの放出と宇佐美・パト・井手口)があったため軸なんて固まるはずもなく、「2つのチームがあった」という言い方もできますね。いびつすぎる。

(去年の詳しいことはこのちくわさんのnoteに上手にまとめられています。僕は忘れました。)

なので
「軸は固まったで!(ある程度)監督も成長したで!(当社比)主力は脂乗る時期やで!(そろそろ落ちる選手もいる)スタートダッシュ決めて優勝や!!(そろそろタイトル獲らないとマリノスや川崎に置いてかれる)」
これが新シーズンに向けたコンセプトと考えていいでしょう。


ミッションⅠ チームの軸をガッチリ固めよ

さて、まずは最後になって固まってきた軸をしっかりそのまま固め、その上で軸を「更に太く、強く」しなければなりません。

下の図は33節松本戦のメンバーですが、この選手たち(+パトリック)がおおよその「軸」でした。

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当然ながら、移籍市場ではin(①)とout(②)が焦点です。今オフの場合、➀のテーマは「CBとアンカーの絶対的な存在」であり、②のテーマは「小野瀬死守」です。

➀について。昨年後半から右HVで起用された菅沼は非常にいい選手ですが、宮本監督としてはもう少し攻撃面で特長を出せる選手を望んでいるはずでした。(前半で本職がSBである高尾を重用していたことからも分かります。菅沼も相当上手いけど。)同サイドの小野瀬やIHと絡みつつ、菅沼に匹敵する守備力・高さを持つ選手...そんなスーパーな選手を他のクラブから引っこ抜けるほど今のガンバにブランドはありません。悲しい。奈良は鹿島に行ってしまいます


続いてのアンカーです。求められる人材は「強靭なフィジカルを持ってバイタルを締め、ミドルレンジのパスが出せる選手」。昨年務めた遠藤と矢島は技術・知性・基準以上の守備性能はあるものの、イメージとは若干ズレています。井手口はアンカーとしては以ての外です。ただしこんな選手は日本にいません。外国人を狙うのは妥当な選択でした。白羽の矢が立ったのがチュ・セジョン(FCソウル)。動画を見る限り中盤の底に構えて正確なロングパスを配球できるタイプで、ピッタリの選手です。が、まあ来ません。ソウルはACL行けたらしいし、そりゃ来ないよね~

というわけで今のところ➀は全滅なわけです。ただ、それ以上にヤバかったのが②の方。

何がヤバいって、この3-5-2というフォーメーションの中で小野瀬は「単なる主力」ではないのです。攻守に奔走し、受け手になり、仕掛けもして、フィニッシュにも絡む...「小野瀬の実力を最大限引き出していた」と言えば聞こえはいいですが、はっきり言って「小野瀬依存」です。(これは現3-5-2の限界、ひいては現状の宮本監督の限界かもしれません)

話を戻します。本来アタッカーである小野瀬にとってマリノスからのオファーは相当魅力的だったはずです。しかも年俸も相当安かったという。もし小野瀬が移籍した場合、「マルチタスクをこなせるWB」というかなり高いハードルで①に戻ります。無理ゲー。だから仲間とか和泉の噂が出てたんでしょう。

結局は小野瀬は漢気残留し、主力で抜けた選手はいませんでした。オファーがあったらしい菅沼や噂のあった弦太、人気銘柄そうなヨングォンも残留。
~めでたしめでたし~


ミッションⅡ 特定ポジションに実力者を獲得せよ

やや濁した言い方になってしまいましたが、具体的にはCB・WB・IH+アンカーの3か所です。そしてこの3つとも少し性格の違う話になってきます。

まずCBは「軸」の獲得に失敗したポジションです。J1上位の主力クラスが獲れないとなると、「訳アリ品」に行くしかありません。奈良が無理そうになった時点でフロントは「軸」を諦め、実力者の併用を考えたのではないでしょうか。
白羽の矢が立ったのが磐田の新里。ただしこの選手の「訳アリ」は能力に欠陥があるわけではなくフベロ監督の戦術にフィットできなかったという点です。実力は折り紙つき。若干の不安はあるものの、3バックに適応してくれればヨシ。

WBは、先ほど触れたように小野瀬の去就が最大の争点でした。では仲間や和泉、小野はその穴埋め要員だったのでしょうか?
情報を整理しましょう。

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表を見ても分かるように、仲間は明らかに小野瀬とは無関係の次元で動いている話です。(もちろんその時期から小野瀬に打診があった可能性はありますが...)12/9の松波さんの発言も小野瀬へのオファーを鑑みたものに思えがちですが、実際は小野瀬を軸に据えたうえでもう1枚獲ろうとしたと考えるのが適当です。それは小野瀬の残留が決まった後に小野の獲得に動いたことからも分かりますね。

小野瀬の勤続疲労とタスク過多・小野瀬の前線での起用・藤春の稼働率の低下という3点を考えWBに実力者を補強したかった、というのが当初の意図だったと思われます。

ただし、和泉は能力やタイプ的に見て小野瀬の代役だったかもしれません。その場合右サイドは誰になるのか、という問題がありますが、それもあってのジェソク復帰だったのかな?完全に憶測ですが...

IH+アンカーは井手口、遠藤、倉田、矢島と質の高い選手が揃ったポジション。そのため補強の必要性はあるのか?とも思いがちですが、何と言っても今のガンバのIHはかなり消耗の高い役割です。また遠藤の年間を通したフル稼働も難しいでしょう。そのため控えの層を厚くすることは重要な課題でした。(...スサエタ?誰それ?)
運動量と技術を兼ね備えた小野裕二は最高の人材です。また、ルーキーの山本も加入し、控えの層も充実しました。(山本に関しては市丸のようなことにならなければいいですが...)

ところで、小野はWBとIHの両方の補強として書きましたが、シーズンオフの段階では主にIHの方で考えられているようです。が良く分かりません。良く分からないけど両方できそうなので大丈夫です。


ミッションⅢ 未来の主力を育てよ

書いていたらものすごいボリュームになってしまったので今回はここまでにしようと思います。

次回は「ガンバ大阪2020シーズン陣容&補強について~そんなことより[Alexandros]の良さについて語らせてくれ~」です。


後編(2話完結)



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