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アズ ジョン キーツ

ラッパーを侍に例えるやつ、スゲーいるんだよな。うんざりしちゃう。実際。

ラッパーのスタンスやスキルを、侍魂や刀に重ねて、かっこいいとか言っちゃってさ。

HIPHOPが嫌でも内包するヤンキー性を肯定するための、文字通り理論武装じゃん。

北から南までここにはこの武将がいて、みたくラッパーの名前を出しやがって。信長の野望じゃあねえっつーの。

バトルは、命のやりとりだと。笑わせんなよ。スピットしている間に、刀で一閃されんぞ。

そもそも江戸時代の侍の精神性って、殺生をするだけの職業に、プライドっていう意味をもたせたって側面もある。鎌倉の武士への憧れな。


だからさ、どっちかって言えば、ラッパーって詩人に近いと思うんだよ。
世の中のことや、自分の独白をテクニカルに切り取るって、詩人のそれじゃん。違いはポジションだけでさ。


だって当時の詩人とかってサロンとかで、世の中を風刺したりして、出版がない時代だったら、その人の話がききたいっていって人が集まるわけじゃん。今のインフルエンサーみたいじゃん。



言葉は呪いだ。
音楽は一様に美しい。だが、歌は呪いだ。
だからラッパーは特別でいられる。


まあ、でも、錦の旗を揚げて、俺についてこいって、
三国志の武将みたいだよな。マジカッコイイ。





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