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D.A.F.

D.A.F.(Deutsch Amerikanische Freundschaft:独米友好協会)はデュッセルドルフの音楽ユニット。D.A.F.の由来は、東ドイツの" 独ソ友好協会 "と西ドイツの過激派" ドイツ赤軍(R.A.F.)"のパロディ。

エレクトロニック ボディ ミュージック、ノイエ ドイチェ ヴェレ、テクノ、ハウスといった音楽ジャンルのパイオニアと称され、後続のミュージシャン達のインスピレーションの源となっている。誤って単なるシンセバンドとされることがあるが、D.A.F.はパンクバンドである。彼らが導入していた電子音響と荒削りでハードなサウンドプロダクションは、後期にはエレクトロニック ボディ ミュージックとして結実していくことになる。 歪みのあるベースラインを作り出すために、ROLAND TB-303を導入していた最初期のグループであり、後のアシッド ハウスの潮流に先鞭をつけた。


<メンバー>
・Robert Görl(Percussion、Electronics)
・Gabi Delgado-López(Vocal)
<旧メンバー>
・Chrislo Haas(Electronics、Bass、Saxophone)
・Michael Kemner(Bass)
・Wolfgang Spelmans(Guitar)
・Kurt Dahlke(Electronics)


<ポストパンク時代>

DANIEL MILLERのMUTE RECORDS(LONDON)から発売され国際的な注目を浴び大成功をおさめた2ndアルバム。
LPのA面はCONNY PLANKのスタジオ(KRAFTWERK、NEU!、ULTRAVOXなども、このスタジオでレコーディングしている)での録音。B面はロンドンのクラブ「The Electric Ballroom」でWIREの前座として出演した際のライブ録音。

<エレクトリック ボディ ミュージック時代>

・Alles ist gut(1981)
・Gold und Liebe(1981)
・Für immer(1982)

1981年から1982年にかけてVirgin Recordsからリリースされた3作品が商業的にも作品の質的にもブレイクスルーとなる。
レザージャケットに身を包んだいでたち、短く刈り上げた髪型などもあって、ファシズムを連想させると繰り返し非難を浴びた。また、戦前の流行歌や童謡の使い古されたキッチュな言い回しを引用した。ときにナチの記憶を呼び起こすことも辞さない歌詞は、いわれなき非難を強めることにもなった。D.A.F.はメディア上での釈明などするわけもなく、むしろアナーキストのスキンヘッズ スタイルからナチ スタイルまでの幅広さを皮肉混じりに吹聴し「自分たちは少しばかりファシストの危険な香りに魅せられているだけだ」と嘯いた。

2000年、Robert GörlとGabi Delgado-Lópezは、本来のD.A.F.として活動を再開。2003年にシングル【The Sheriff】(副題はバンド名と相反して『反米ソング』。プロモーションビデオの最後に星条旗を燃やすという表現を用いた)を発表。ワールド・ツアーを行い、日本でも石野卓球主催のイベントに出演した。


2004年、ベルリンにて旧メンバーのChrislo Haas死去

2009年、Robert GörlとGabi Delgado-Lópezは結成30周年ツアーのためD.A.F.として活動再開。イギリス、ベルギーでツアーを行った。 2014年には再来日。ライブを行っている。以後、単発的にライブを行っていた。


2020年3月22日、Gabi Delgado-López死去。61歳没


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