恋愛においての嫉妬は重要なのか？

愛は盲目といいます。人間は恋に落ちてしまうと、仕事が手につかずその人のことをずっと考えてしまったり、お金もないのに高価なものを買ってあげたり、自分にとって大切なものを諦めてしまったり。。。正確な判断ができなくなってしまうものです。
逆に、「彼や彼女にもっと良い人が現れたらどうしよう？」という感情が仕事や自分の能力などを磨くモチベーションになったりもします。
そんな恋愛からくる「嫉妬心」について進化心理学者のデビット・バスさんがお話ししてくれていますので、まとめてみました。

嫉妬心のメリットとデメリット

最初にデイビットは、「嫉妬心」というものはカップルにおいて無ければならないものだと言っています。
友人関係から恋人関係に、恋人関係から婚約相手に。。。関係性が進んだとしても、その関係が離れないという確約はありません。
誠実性が欠け、性的、または感情的にも他の相手に浮気をしてしまうこともあります。そこで、「嫉妬心」が重要になってくるといいます。
相手を幸せにしてあげようというモチベーションは良的な嫉妬心から生まれますし、「こういった所が好き」といってもらえた自分の長所を伸ばす動力になります。
ですが、家庭内暴力は主に男性側の嫉妬心からくるもので、これは身体的な暴力だけではなく、言葉での中傷、人格否定なども含まれるそう。

パートナーとの関係を脅かす様々な要素〜穏やかな彼、彼女が暴力的になる理由〜

相手を幸せにしてあげようという感情や、関係性を長く保とうと言うモチベーションは良的な嫉妬心から生まれますが、嫉妬心が育ちすぎると関係性の悪化させる要因になりかねません。
嫉妬心が大きくなると、恋人関係において関係性を守るため、関係性を脅かす原因を妄想しやすくなってしまいます。
はっきりとした原因がなくても、嫉妬心が大きくなると、直接会話をしたり指摘をせず、彼、彼女との関係性を脅かしているものを考えすぎてしまい、携帯を調査したり、居場所を特定したり、ストーキングをしたり、といった行動に走ってしまう可能生が高くなると言っています。

配偶価値の差と嫉妬心の関係〜彼女の出世が及ぼす彼のダークな感情？〜

パートナーのマッチングにおいて、配偶価値が合った相手と一緒になることが多いといいます。
容姿的価値、年収、才能、などの要素が加算し総合的価値が似たもの同士がくっつきます。そこで、そのカップルにおいてどちらかの要素に変化をした時に配偶価値が変化します。そんなとき「嫉妬心」の増加が伴うといいます。
例えば、趣味や好きなことも似ている美男美女カップルがいるとします。急に女性側の仕事がとてもうまくいき年収が増加します。すると今までと違った異性を魅了する事になります。誠実的で浮気の助長もない彼女だとしても、配偶価値に差が生まれてしまうと男性側の嫉妬心が育ちます。
そうすると良い行動としては
・彼女への贈り物へもっと気を使う。
・精神的なサポートをもっとしてあげる。
などをして配偶価値の差を埋めることができますが、悪い行動として
・仕事内容を侮辱する
・長所を蔑む
などの行動に走る可能性があります。

一緒にいてラッキーだと思えるパートナー

「この人と自分は見合わない」「自分にはもったいない人だ」と言う感情が自分をよりよくするエネルギーの源になったりしまが、悪く働くことも多々あります。
それは恋人関係だけではなく、友達や上司などへ感じることもあるとのこと。

"The best relationships are when both people feel lucky to be with one another."
（お互いが、この人といれてラッキーだと思える人と一緒になるのが、最も幸せな恋愛である。）

恋人と一緒にいて、自分がラッキーだと思えることが恋愛に関して成功例だとデイビットは言って言っています。

まとめ

デイビット・バスからの「嫉妬心」のメリットとデメリットの説明はどうだったでしょうか？自分を高める重要な感情でもありますし、悪く働くと人を傷つけてしまう要因ともなりうります。
この動画の他にも 「The Dangerous Passion: Why Jealousy Is as Necessary as Love and Sex 恐ろしいパッション〜愛とセックスにおいての嫉妬心の必要性〜」　といった本を出版されています。
みなさんも恋愛において成功するためのヒントを知るため、デイビット・バスさんに注目してみてはいかがでしょうか？