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紙で管理していた「健康ポイント」をアプリ化──北海道岩見沢市と共同で取り組む、行政のDX

こんにちは!PR広報担当の大輝です。
Tech First(以下、テックファースト)株式会社は“らくらく地方創生DX"サービスを提供し、住み続けたくなる街づくりを目指しています。

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2021年からは北海道岩見沢市とタッグを組み、市のデジタル推進をバックアップ。住民票の電子申請システム構築や、住民の健康増進につながるポイントアプリの開発など、行政の効率化や街の活性化に繋がる様々な取り組みに携わっています。

岩見沢市のデジタル化を推進する取り組みはどのように行われているのか。住民の健康増進につながるポイントアプリの開発を共同で行う、岩見沢市役所 健康づくり推進課の課長・青山毅さんとテックファースト代表取締役の林龍太に話を聞きました。

岩見沢市役所 健康づくり推進課 課長・青山毅さん(左)総務管理係長・榎本尚司さん(右) 

岩見沢市が「健康ポイント」のアプリ化に取り組んだ理由

──テックファーストと共同で「健康ポイントアプリ」を開発することになった経緯について、改めて教えていただけないでしょうか。

青山さん:最初にお会いしたのは、情報政策部からの紹介がきっかけでした。当時、コロナ禍での働き方としてテレワークが注目され、国としてもテレワークの推進と活力ある地域社会実現を目指した「地方創生テレワーク交付金」が創設されました。情報政策部では、この交付金を活用し、岩見沢市の充実したテレワーク環境等について、首都圏企業にプロモーション活動を展開しており、この時にテックファーストさんとマッチングしたのが始まりでした。

その後、「岩見沢市地方創生テレワーク進出支援金」などを活用し、岩見沢市にサテライトオフィスの進出が実現しました。この時に、テックファーストさんが地域社会の活性化に貢献するため、蓄積されたDX推進のノウハウやICTを活用した高い技術力を提供したいと考えている、ということを聞いていました。

当時、健康づくり推進課としてはアナログに運用していた健康ポイント事業のアプリ化を考えていました。具体的なアイデアには至っていなかったのですが、情報政策部からテックファーストさんをご紹介いただき、一緒にアプリを開発していくことになりました。

:岩見沢市は北海道の中心地である札幌市からも比較的近く、アグリテック(農業×IT)の先進的な取り組みを実施するなど、ICTを活用したデジタル化に積極的に取り組んでいる印象があり、テックファーストとしては何かサポートできる部分があるんじゃないかと思っていたんです。地方をより一層盛り上げていきたいと思いもあり、岩見沢市にサテライトオフィスを構えさせていただき、健康ポイントのアプリ化に取り組むことになりました

政府としても「デジタル田園都市国家構想」を掲げており、健康ポイントのアプリ化に限らず、地域通貨などについてもディスカッションさせていただいたという経緯もあります。

──岩見沢市としては、健康ポイントのアプリ化に課題を持っていたのでしょうか?


青山さん
:そうですね。いずれアプリ化しなければいけないだろうと思っていました。とはいえ、既存のフォーマットを活用して開発するというものではなく、私たちのニーズに沿ったかたちでオーダーメイドのように開発していただく必要がありました。

そうした前提条件があった上で、テックファーストさんがオーダーメイドのように紙で管理していた健康ポイントを踏襲し、ゼロからアプリを開発いただけるということで、私たちとしてもありがたい話でした。そこからスムーズに話は進んでいきました。

現在は、リリースに向けて開発も佳境を迎えているところですが、やはり私たちもアプリ化については素人ですので、産みの苦しみを感じているところです。テックファーストさんと一緒になって、より良いアプリへとブラッシュアップできたらと思っています。

:アプリを開発するにあたって、強く意識したのはシンプルで直感的に使いやすいものにするというところです。機能がたくさんあっても使われなければ意味がないので、直感的に使いやすく、親しみやすいアプリをコンセプトに開発させていただきました。

「若い世代の取り込み」と「個人活動の支援」が狙い

──健康ポイントがアプリ化されることで、どのような効果が見込まれますか?

青山さん:これまで、健康ポイントは紙で管理しており、スタンプが◯個集まったら商品券と交換するという運用をしていました。それなりに活用いただいていたのですが、利用者の内訳を見ると高齢者の割合が多くなっていたんです。

もちろん、高齢者の方々に引き続き活用いただくのも大事ではあるのですが、市としてはもっと若い世代を取り込んでいきたいという思いがありました。

やはり健康づくりは若い頃から取り組んでいくことが重要になります。若い世代を巻き込むには紙ではなくアプリが間違いなく必要になると思うので、今後アプリをリリースすることで若い世代をどんどん巻き込んでいけたらと思っています。

また、最近は1人で運動する方も増えてきています。従来の仕組みでは団体登録をしたところにはスタンプを付与できたのですが、個人にはスタンプを付与できませんでした。1人で運動する方も増えてきている中で、アプリ化することで個人にもスタンプを付与できるようにしていきたいと思います。そういった変化を期待しています。

──市の取り組みとしては、どのような変化が期待できますか?

青山さん健康に関するデータを取得できるようになるほか、アプリを通して健康づくりを“自分ごと化”する気づきを与えられるようになるんじゃないかと思います。私自身もApple Watchを身につけることで毎日の歩数を気にするようになったのですが、アプリがあることで、自分の日々の健康状態を気にするようになる人は増えるはずです。また、知り合いや友だち同士の会話のきっかけにもなり、コミュニケーションの促進にも役立つと思います。

今後の展開としては、市内の企業に健康づくりのツールとして導入いただくことなども考えていますが、まずは市民からの認知度を高め、きちんと使ってもらえるようにしたいと思います。

健康ポイントアプリから始まり、今後はさらに拡張性のある取り組みへ

──テックファーストと一緒に開発していくメリットをどう感じていらっしゃいますか?

青山さん:健康ポイントアプリは今までにないものなので、きちんとディスカッションを重ねることで開発の細かい部分の認識合わせはできていると思います。結局、パッケージのものだと要望を聞き入れてもらうことは難しいのですが、今回はオーダーメイドのように開発してもらうことで、コアの部分は私たちのイメージ通りのものができあがっています。

:開発するにあたって、一番良かったのは実際にユーザーの声を聞きながらつくれたところです。ユーザーの声を聞くことで、より実用性を意識したものが開発できました

──今後の展開についても可能な範囲で教えてください。

青山さんいま開発中のものは第1形態だと思っています。実際にユーザーに使っていただき、その反応をもとに第2形態、第3形態といったようにアプリをブラッシュアップしていけたらと考えています。また、ユーザーの使い方を見ながら、より多くの人たちが楽しめるような取り組みや企画といったものも展開していきたいですね。

健康ポイントアプリは岩見沢市としては、初めてアプリ上でスタンプを付与する取り組みになるので、これをきっかけに市内でもいろんなシステムのデジタル化が進んでいけばいいなと思いますし、他の自治体でも似たような取り組みが増えていくといいなと思います。

:健康ポイントアプリとなっていますが、単純にユーザーが使うだけでなく、企業と連携していき、いろんな取り組みが起きるといいなと思います。その結果、「岩見沢市ってなんか面白い取り組みをやっているよね」というイメージが広がっていくと、企業や移住者の誘致にもポジティブな影響があるはずです。まずは健康ポイントアプリからスタートしてますが、今後さらに拡張性のある取り組みにしていきたいと思っています。


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