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開発現場でのボーイスカウトルール、その意外な効果とは?

はじめに

開発プロセスにおいては、自分が提出したPR(プルリクエスト)の修正が重要な役割を果たします。先日、自分が出したPRの修正をしている際にスペルミスを見つけました。チームメンバーからもスペルミスの修正依頼があり、「ウチはボーイスカウトルールを採用しているので修正しちゃって大丈夫です!」との返答がありました。

ボーイスカウトルールとは?

ボーイスカウトルールは、「キャンプ場を去る時には、来た時よりもきれいにする」という精神に基づいています。ソフトウェア開発において、コードベースを触る際には、少しでも改善して残すことを意味します。これにより、継続的な小さな改善がプロジェクトの品質向上に大きく寄与します。

実践例:ボーイスカウトルールの適用

今回のケースでは、PRの修正を行う中で見つかったスペルミスを修正しました。このような小さな修正は、別のPRを作成するよりも、その場で修正する方が効率的です。また、コードの可読性や保守性の向上にも寄与し、長期的なプロジェクトの健全性を保ちます。

「「割れた窓」(つまり悪い設計、誤った意思決定、質の低いコード)をそのままにしてはいけません。発見と同時にすべて修復してください。」

『達人プログラマー ―熟達に向けたあなたの旅― 第2版』David Thomas, Andrew Hunt著

他のPRのレビューによるメリット

ボーイスカウトルールを採用することで、他の人のPRを読む習慣が自然と身につきます。これには、プロジェクトのコードベースへの理解を深める、コーディングスキルの向上、チーム内のコミュニケーションとチームワークの強化といった多くのメリットがあります。

自己のミスの積極的な修正とその影響

自己のミスを認め、積極的に修正依頼をすることで、コードの品質が向上し、オープンなコミュニケーションが促進されます。また、この過程で学ぶ機会が増え、個々の技術力だけでなく、チーム全体のスキルアップに寄与します。

まとめ

ボーイスカウトルールの採用により、小さな改善を積極的に行う文化が育ちます。これは、システムエンジニアリングの分野において、品質の維持と効率的な開発プロセスを実現する上で非常に有効です。日々の開発活動でこのルールを意識的に実践することにより、プロジェクト全体の質を高め、より良い製品の生産が可能になります。また、自分が行ったPRに間違いがあった場合も、素直に修正を依頼することが大切なのではないでしょうか。


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