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【初級、中級】ITエンジニアの英語学習とアンチパターン

ITエンジニアの英語学習が思いのほか好評だったので少し掘り下げてご紹介させて頂こう。まずはマジョリティだと勝手に予想している初級、中級の方向けでTOIEC 200 - 700点くらいの人を想定している。最も英語学習が楽しくない人たちだろう(自分勝手な想像)。なぜなら英語で情報を得るために都度調べなければならない上、難しいドキュメントや動画の理解には時間もかかる。また、映画やYouTubeなどの英語コンテンツを理解するのも難しい。
以前の記事でも紹介したが、私自身、社会人になってからTOEIC 200点からスタートした。そして言語センスが全くないが、試行錯誤や遠回りを経て、なんとか英語でコミュニケーションできるレベルまで到達した。その経験から学んだアンチパターンやおすすめの勉強法をITエンジニア向けに紹介させて頂く。これはあくまで個人的な意見なので、人によっては違いがあることは前提に読んでいただきい。少しでも皆さんの英語学習に役立ててもらえれば幸いだ。

なお、以前の記事はこちらだ。

ITエンジニアの英語学習アンチパターン

一般的にはおすすめの学習法だが、ITエンジニアの私が試してみて自分に向いてないと思った学習法(アンチパターン?)を紹介する。

映画やドラマ、洋楽

至るところで紹介されている古典的な勉強法だ。Netflixなどを使えば学習効率もあがるし、皆さんも一度は試したことがあるのではないだろうか。私自身、何度も試したことがある。この手法は一部文系出身の言語性IQが高い優秀な方にとって非常に効率的だと思われる。そのような優秀な人間は自分の周りに何人もいるが、彼らにとっては映画やドラマ、アニメなど視聴すれば記憶、解釈し、使えるらしい。うらやましい限りだ。ただし、私のような凡人には非常に難易度が高い勉強法だと考えている。理由は複数あるが。多くの映画、ドラマ、洋楽で使われる英語は難易度が高い。内容も依存するが多くのものは英語レベル上級の人間でもちゃんと理解するのは難しい。加えてITエンジニアに適した映画やドラマ、音楽を選ぶのが困難だ。たとえばHBOのシリコンバレーなどIT系ドラマが私は大好きで学習用の教材として利用したことがある。だが、実際ところ我々エンジニアが普段使うことがない所謂スラングが盛りだくさんだ。それをNetflixなど英語字幕で勉強も兼ねて視聴した。結果、何度も巻き戻し、よく分からないところは調べて、、、、とやっていると時間がかかる上にドラマを楽しめない。また、かけた時間に対して実際に自分が必要とする英語はそれほど多くない。英語学習で大人気のドラマ フレンズも同様で、そもそもITエンジニアが実際に使える英語が全体の中のほんの一部だ。Bizmateの社長がCMで「ビジネス英語を習得するために日常会話から入るのは非効率、ビジネス英語から入るべきだ!」と言っているがまさにその通りで、できるだけ最短、最小で自分に必要な英語だけに集中するのが最も効率的だと考える。スラングや使わない日常会話に時間を費やすのであれば、それこそ以前の記事でご紹介したIT関連のYoutubeなどを見た方が実際の業務に役立つだろう。また、IT用語だけでなく、ビジネスミーティングなど別の英語表現を学びたいのであれば、そのための本や動画なども存在する。目的別にいくらでも学習方法があるのだ。

TEDTalks

これもまた人気がある勉強法だ。だが個人的に初級、中級者にはおすすめしない。映画と同様の理由もあるが、さらにTEDTalksはアカデミックな用語が多く、テーマも多岐にわたるので難易度が高い。また、ITエンジニアが学習で使える動画を探すのも悩ましい。正直なかなかよいトークが見つからない。加えてプレゼンテーションがメインであり会話形式でないところも微妙だ。
自分は何度も試したことはあるのだが上記理由で挫折してしまった。

駅前留学

オンラインが全盛の中、わざわざ出向いて移動時間を無駄にするのはナンセンスだろう。しかも料金は高額だ。私は30万円近く使って駅前留学したことがあるが全くの無駄だった。その時の自分の英語レベルが低すぎたのが問題でもある。英語のレベルが高い人であれば対面でのコミュニケーション、プロフェッショナルな講師の重要性は増すかもしれないが、少なくとも初級、中級はオンラインで十分だろう。

無言

ITエンジニアは無言で作業するのが得意だ。コンピューターさえあれば誰とも話さないでソースコードを1日中書くことだった出来るし、ゲームだって一日中出来る。とは言え英語学習ではご法度だ。無言で単語帳を読んだり、英語の文章を読んだりするのではなく、声に出すことを意識して頂きたい。面倒くさいかもしれないがアウトプットがやはり重要だと痛感した。ちないみに声に出しながら歩き学習をして、道行く人に怪訝な顔で見られるレベルになれば大したものだ。

英語学習でやるべきこと

語彙力

「英語をシャワーのように浴びれば語彙力が伸びるよ!」、「英語で映画を見れば覚えるよ」、「多読すれば自然に吸収できるよ!!」。私はそんな輩にNOを突き付け居たい。おまえはセンスがあるからできるのだと!!
結局のところ文法はともかく基本的な語彙力がないとコミュニケーションは難しい。もちろんテストで高得点を取ることも不可能。あきらかに英語レベルが低い人はITエンジニア云々の問題ではないのでまずは語彙力を強化すべきだ。自分はひたすらDUO 3.0で語彙力を強化した。昼間はシャドーイングして、寝る前に単語をサラッと見る(寝る前は長期記憶に残りやすい)。これ一冊を早いペースで20回くらいは繰り返すのがよいだろう。教材は何でも良いがくれぐれも、一つ一つの単語に時間をかけるのではなく、反復が重要だ。何度も何度も繰り返して頂きたい。
一方、IT業界では専門用語として英語がそのまま使われているケースが多いため専門用語はむしろ勉強しなくとも習得し易いだろう。

他にも以下のようなサイトを利用すれば独自の単語帳を作れる。定期的に単語帳を復習し、記憶に定着させるようにしよう。


多読

ITエンジニアであれば技術ドキュメントを英語で読むのがおすすめ。AWS, Google, Microsoft, Salesforce, Oracleなど米国の会社、TechCrunchなどのメディアなど、IT業界にいればリーディングの教材に困ることはない。

リスニング

もし社内ミーテイングのレコーディング(英語)があれば最高の教材だ。しかも最近のレコーディングにはCCで英語字幕がついていたりする。社内の環境に依存してしまうので残念ながら利用できない方もいるだろう。その場合はYoutubeなどに公開されているIT系の動画を視聴するのがよいだろう。

IT以外の英語力も伸ばしたい方は、やさしく解説してくれる以下のYoutubeなども活用するとよいだろう。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。個人的な感想なので別の意見もあると思いますが、ITエンジニアの英語学習に役立てて頂ければ幸いです。


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