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デジタル・ヘルス、デジタル・メディシン、デジタル・セラピューティクスの違い

 今回も、「DTx(Digital Therapeutics)に関するお勉強」というテーマで書かせていただきました。

 TechDoctor のデータサイエンティストの杉尾です。
最近、DTxというワードが界隈ではよく聞くようになりました(DXではないですw)。そのDTx、いわゆるデジタル・セラピューティクス(Digital Therapeutics)に関して、お勉強している内容の一部をnoteとして書かせていただきました。

 あと、冒頭に失礼いたします。弊社へのお問い合わせはコチラになります。「こんなことはできないか?」、「こういうサービスまたは研究をしたいんだけどサポートしてくれないか?」など、何なりとお申し付けください。


1. デジタル・〇〇が多すぎる

 見出しの通り、多すぎます。デジタルが当たり前の世代からすると、わざわざ「デジタル」と付ける必要があるのか、というものまで色々あります。で、この領域にも、デジタル・〇〇が多く存在し、何が違うのか、よくわからなかったので、メモがてらに整理したものを以下に書かせていただきます。

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[1] を元に筆者作成

図1.デジタル・ヘルス/メディシン/セラピューティクスの比較


2. デジタル・ヘルス

 デジタル・ヘルスとは、人間の健康を強化し、ヘルスケア全体をより積極的にすることを目的とした、多数のヘルス関連のテクノロジー、サービス、および製品の使用を指します。これは、情報技術とヘルスケアを結び付けるすべての概念の総称です。最も広範で学際的な概念として、デジタル・ヘルスには、デジタル医療、デジタル治療、遠隔医療が含まれます。医療機器として分類されていないデジタルヘルス製品は、規制による監視を必要としません。
 具体例は、心電図の解析のプラットフォームから健康情報のポータルサイトまで、多岐に渡ります。

3. デジタル・メディシン

 デジタル・メディシンは、デジタル・ヘルスより狭い分野であり、人間の健康を測定するためのツールとしてのテクノロジー主導の製品の使用と、医療の実践を幅広くサポートするためのサービスへの介入が含まれます。多くの場合、デジタル医療は処方薬と摂取可能なセンサーを組み合わせた医薬品を扱います。その結果、そのような製品は、デジタルヘルスとは異なり、規制機関による認証を必要とすることがよくあります。
 具体例は、血糖値センサー、心(脈)拍数のモニタリングツールが挙げられます。最近では、Apple Watchの心電計(ECG)機能がプログラム医療機器として承認されましたね。

4. デジタル・セラピューティクス

 デジタル・セラピューティクスは、上記のように、さまざまなハードウェアおよびソフトウェアシステムを使用して、さまざまな行動、精神、および身体的状態の患者にエビデンスに基づく治療介入を提供する、もう1つの焦点が絞られたデジタル・ヘルスのサブセットです。
 具体例は、Cognitive Behavioral Therapy(CBT、認知行動療法)に代表される行動療法やその他の自己管理のための多くのアプローチがこれにあたります。

5. 今後の記事に関して

 次回以降は、それぞれの具体例を整理したいな、と思います。

 今後も、継続的にこの領域に関してキャッチアップした上で、発信をしていきたいと思います。ご興味を持っていただけたならば、「スキ」していただけると中の人が喜びます。

 弊社㈱TechDoctorではウェアラブルデバイスデータを主軸に人々のメンタルヘルスを計測・可視化、さらには分析していき、より健全な社会にしていくことをモットーに調査・研究・サービス開発を進めております。エンジニア・データサイエンティスト、医学的バックグラウンドを持つ方など多様な人材の採用を実施しております。お気軽にご連絡下さい。

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参考文献

1. altexsoft, "Digital Therapeutics: How Software Can Treat Diseases", https://www.altexsoft.com/blog/digital-therapeutics/

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