見出し画像

【ケース側面】デザインを配置し忘れてないですか?

今回noteに書かせて頂く内容、こういった状態のデザインデータになっていても、印刷やケースにセットする事はできるのですが、デザインデータチェック時やケースセット時にこちらも気づいて、「ちょっと勿体ないなぁ~・・・」と思った点です。

ただここ2・3ヶ月の間にそういったデザインデータで御入稿されている方が多かったので、noteを書かせて頂きました。
(もちろん無くても良いんですが、+@という内容です。)



■「ケース側面のデザイン」を気にしています?

参照ページ

CDやDVDのデザインを作る際に、真っ先に考える/最も気になるのはジャケット表紙や盤面のデザインじゃないかなって思います。
(現に私もそうで、大抵はそこから作っていきます。)

ただケースや印刷物の種類によっては、それら以外の箇所もあるので、それらの箇所も含めて色々とデザインを作成する必要がありますよね。
色々とアイディアを考えて、デザインデータを作って・・・

それらを色々とやってると、完成した状態をイメージを忘れて作ってしまっている事があったりすると思いますが・・・

「側面の背部分に(文字など)オブジェクトが配置されていない」というデータが、ここ最近でけっこうな頻度で見受けられます。

ジュエルケースだとオレンジ色の部分
トールケースだとオレンジ色の背部分

↑↑↑のこれらの部分にデザインを配置し忘れてませんか?


■CDラックに並べた時にどう見えるか。

どうして「ケース側面部分(背部分)」に(文字などの)オブジェクトが配置されていない事が気になるのかというと、
「CDラック(棚)に並べた時に何のCDかが分からなくなってしまう」からです。

参照ページ

レコードショップの陳列をイメージしてしてもらうと、
平置き・平積みで陳列されているCDは、表紙部分が見える向きに積み重ねて置かれています。
ただ平置き・平積みではなく、CDラック(棚)に入れられて陳列されているCDもあると思いますが、そういった場合は表紙ではなくケース側面が見える向きで陳列がされていて、その時に見える部分がケース側面、バックカード(インレイ)の側面だったり、帯(キャンプ)や紙ジャケットなどの背部分です。

という事は、この部分に何のCDかが判別できるオブジェクトが何も配置されていなければ、何のCDかが分からなくなってしまいますよね。

他のCDと並べると、今回の投稿のサムネイル画像の右から3枚目みたいな感じになります。↓↓↓

ちょっと淋しい・・・逆に目立つ・・・





■何のCDか判別できない事のデメリット。

<例1 レコードショップの場合>

まずショップに来店したお客様は、CDを探しづらくなります。

平置き・平積みだったら、ジャケット表紙にアーティスト名やタイトル名が書かれていますし、事前にSNSなどでもジャケット画像が告知されていて、それによって探しやすいとは思いますが、
CDラックに並べて陳列されていた場合は、ケース側面の情報やデザインを元に探すので、その部分に何も配置されていないとなると、一目では何のCDか分からなくなるので、折角のCDを購入してもらうチャンスを失ってしまうかもしれません。。。

この場合、ジュエルケースだとバックカードの側面/帯の背部分にあたります。


<例2 ご自宅の場合>

ご自宅でCDを保管する際、レコードショップと同様にCDラックに並べる事が多いと思います。
「でも使ってるラックは引き出しタイプだよ」だったり「そもそも棚は使ってなく、床に積み上げてる」って方もいらっしゃると思います。

でも、よーーーくご自宅にあるCDを見てみて下さい。
どんな並べ方でも、ケースの側面って見えるんです。

ご自宅の場合は帯を外して保管してる事が多いと思うので、ジュエルケースのバックカードの側面が多いです。


という事はどんな状況であれ、背部分の情報を見て何のCDかを判断している事が多いという事です。
折角並んだ自分のCDやDVDの側面が、真っ白だったり、着色されてても何も書かれてなかったらちょっと寂しくなりますよね・・・
(たぶんダンボールを開けた瞬間も思うと思います。。。)



■「ケース側面のデザイン」は気にした方がオススメ

どうしてもジャケットの表紙や盤面のデザインが気になってしまうと思いますが、こういった部分も気にされると全然見栄えは変わると思います。

もちろんCDやDVDの情報を伝えるためでもありますが、そこも拘ると折角作る作品に+@のエッセンスが加わります。

◎アイデア1 側面にもジャケットのデザインを

これは結構やられている方がいるんですが、ジャケットのデザイン要素(背景や文字)を側面にも配置されたデザインです。
人によっては、アイキャッチとして小さくなりますがジャケットのデザインをそのままロゴの様に配置したり、アーティストやキャラの顔を配置されている方もいらっしゃいます。

◎アイデア2 シンプルに「ベタで着色+文字」!

これもよくあるパターンですが、シンプルですが最も伝えたい要素が伝わると思います。
背景地ベタ1色+文字だけだと寂しい&差別化がつかないので、ラインやボックスやロゴなどを差し色の様に配置すると、+@な雰囲気になると思いますよ。

◎アイデア3 デザインが繋がる

これは連続で複数タイトルを製作する予定がある場合だとできると思いますが、CDラックなどに並べた際に背部分の絵柄が繋がる様なデザインを描くタイトルで作るアイデアです。
ドラ◯ンボールの昔の単行本の背表紙の様にキャラクター達が繋がっていく様な感じですね。
(あれってどうやって描いてたんだろ・・・)

ただジュエルケースだったりは、ケースの端がある(紙が隅まで届かない)箇所があるので要注意です。



■終わりに

今回は「ケース側面のデザイン」について書いてみましたが、デザインを作る際は「完成形の状態」をイメージする、または実際にプリンタで「印刷してセットしてみる」などすると、思わぬ気づきがあると思いますよ。

今後も同じ様にちょっとした気づいた事がありましたら、書いていこうと思います。