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白鳥とコウモリ

書名:白鳥とコウモリ
著者:東野圭吾
出版社:幻冬舎
発行日:2021年4月7日
読了日:2021年4月11日
ページ数:523ページ
4月 :1冊目
年累計:24冊目

これぞ、東野圭吾作品という読み応え。
「白鳥とコウモリ」
誰が白鳥で誰がコウモリか?
読み終わった後にはこのタイトルが意味している事が
良くわかるでしょう。

2017年の東京と1984年の愛知を時空を超えて
絡みあう2つの事件。

序盤に事件が発生して犯人がすぐ捕まります。
そこからの被害者や加害者の人物描写は見事である。

人が罪を犯す時。

それはどんな時何だろうか。

そして、その罪を隠そうとする時

それはどんな時何だろうか。

被害者の気持ち、加害者の気持ち
両方に感情移入しながら読み進めて
自らだったら、どう行動していただろうか?

そんな事をずっと考えながら読み進めていました。

色々な罪がある中で人を殺めるという事は
命を奪う事であり、取り戻す事のできない罪です。
その罪は当事者だけでなく、家族など
多くの人の人生を狂わす。

この作品を読んでから考えた事。

罪を償うとはどういう事なのか?

私が色々考えて出した結論は
償いの仕方は色々あると思うけれども
悲しみの連鎖を止める事なのかなと思いました。

一度犯してしまった罪は消える事はないと思う。
だからこそ、過ちに気づいた時点で素直に
謝るべきだし、非を認めるべきである。

でも、人間は弱い生き物なので
それをできない部分もあり
負の連鎖が拡大する事がある。

難しいですね。

白鳥とコウモリ

誰が白鳥であれ、コウモリであれ
何かの拍子に白鳥になったり
コウモリになったりする。

それくらい人生というのは
わからないものかもしれない。

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