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シリコンバレーのVC=ベンチャーキャピタリストは何を見ているのか

書名:シリコンバレーのVC=ベンチャーキャピタリストは何を見ているのか
著者:山本 康正
出版社:東洋経済新報社
発行日:2020年6月29日
読了日:2020年8月22日
ページ数:293ページ
8月 :7冊目
年累計:28冊目

シリコンバレーで起きている事のありのままを
知る事ができて非常に面白い!

但し、書籍を通して伝わる情報というのは
鮮度としてはかなり落ちてしまっているという事は
認識した上で読む事が重要かなと思います。

今後、どういった企業が伸びるのか?

それは

「全ての企業はサービスカンパニーになっていく」

これに尽きるのかなと思います。

GAFAがこの10年で大きく成長した理由は
ビジネスモデルがサブスクだったり、サービスに転換したからですよね。

アップルも強いハードだけでなくて
ソフトウェア、そしてサービスにものすごく力を入れていて
Apple Cardなんかの電子決済も始めていて
顧客の囲い込みも始めています。

マイクロソフトもアドビーに習って
最初はソフトウェアのパッケージ売り切りでしたが
O365などのサブスクモデルに転換した事で
さらなる成長を遂げている。

最近だとテスラがすごい話題になっていますが
時価総額でトヨタ自動車を超えただけでなく
日本の主要自動車メーカの全ての時価総額を積算しても
叶わないくらいに成長しています。
(テスラ時価総額:36兆円〜37兆円前後)

テスラの自動車は購入した時の価値から
ソフトウェアアップデートによって様々な機能が追加されていくので
車というよりはモビリティサービスという印象を受けます。

昨年、発表された「スマートサモン機能」
これなんかはまだ精度・信頼性は不十分かもしれなけど
すごく革新的なサービスだと言えるよね。

テスラ車が普及すればするほど、走行データは蓄積されて
それがフィードバックされていくから
どんどん製品がアップデートされていく。

ハードウェアは同じだけど、そこのソフトウェアが
どんどん賢くなる。こうした事はどの業界でも
起きていくのだなと思った。

「競合も同じ業界にいるとは限らない」

アップルのiphoneが良い例ですよね。

電話・携帯だけでなく、ミュージックプレイヤー、デジカメ
ゲームなど…様々な業界を脅かしています。

同じ業界だけ見ていると
思わぬところからすごいプロダクトがでてきて
駆逐されかねないですね。

シリコンバレーがどういうところか?という点も
たくさん書かれていて非常に面白いです。

学歴なんかあんまり関係ない。
特に日本の大学は現地では東京大学ですら知る人が少ないので
米国の大学を出た方が知名度という点では高いみたい。

それに企業の看板もあんまり不要で
「君は何がしたくて、何ができるのか?」
こういった点を重視されるみたいですね。

あとは、シリコンバレーは何でも、誰でも受け入れるのかといえば
そうではなくて、信頼がない人には情報は渡せないし
小さいコミュニティなどがあって、最新の情報などは
その中でやりとりがされていく
というのも興味深かったです。

最後に、これから求められるスキルというのが
4つほど出てきます。

・データサイエンス
・プログラミング
・ファイナンス
・英語

データの時代になり、グローバルに活躍する上では
これからの知識はいずれも重要ですね。
4つ全てに秀でている人は世の中ほとんどいないと思うので
かなり重宝されるかなと思いました。

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