こちらあみ子

おーとーせよ

書名:こちらあみ子
著者: 今村 夏子
出版社:筑摩書房
発行日:2014年6月4日
読了日:2019年9月15日
ページ数:237ページ
9月 :6冊目
年累計:102冊目

おーとーせよ、おーとーせよ。
こちらあみ子。

むらさきのスカートの女を読んで
今村さんの事を知って、独特の感性だなと思ってましたが
これまた、あみ子は独特の世界観。

純粋でまっすぐで言いたい事は何でも言ってしまう、あみ子。
空気を読めないといえばそうなんだけど
結構生きづらいだろうなと思った。

本人は善意でしている事が周囲からすると
鬱陶しく感じたり、面倒に感じたり
そんな事ってありますよね。

あみ子は純粋で悪気なんかないんだけど
あみ子の言動や行動が元になって母親がやる気を失い
兄は不良になり…。

あみ子はきっとアスペルガー症候群やADHDなのかな。

本人自身は素直に生きているのだろうし
なぜ?って思う事もあるんだろうけど
ちょっと可哀想かなって思ってしまった。

不器用な人とか客観的に物事を見れない人って
結構多いと思うんですよね。

自然と社会に溶け込めているようで
小さい頃は誰でも「あみ子」だったのかなと思う。
学校生活や社会生活を通して自然に「あみ子」である事は
損得で言えば、損であると感じて
内なる「あみ子」を封じてきたのかな。

インスタ見てると、結構
「こちらあみ子」を読まれている方が多いで
みなさんの投稿も覗かせて頂きます。

おーとーせよ
おーとーせよ
おーとーせよ
ふうちゃんはここだよ、あみ子。

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