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エネルギーの技術

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#電池

EVトラックに発電機

EVトラックに発電機

大雪で立ち往生したら電気自動車(EV)は危険だ――。冬になると必ず、こうした声が大きくなってくる。携行缶を使って給油できるエンジン車と違い、「電欠」したEVに充電するのは至難の業である。

こうしたEVの不安を、エンジンで解消しようと試みるのがいすゞ自動車だ。レンジエクステンダー(航続距離延長装置)として発電専用エンジンを搭載したEVトラックを試作した。

電池とエンジンという2つの動力源を搭載す

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二酸化炭素で蓄電

二酸化炭素で蓄電

産業技術総合研究所の研究チームは、二酸化炭素(CO2)を用いた電池を開発した。

CO2を回収して再利用する「CCU」の新たな手法であり、かつ再生可能エネルギーで発電した余分な電力を蓄える定置用蓄電池たして注目されている。

構造としては、イリジウム触媒を電池の負極にコーティングして、普通の電極では還元できないCO2を活物質に利用できるようにしているという。

だた、触媒のイリジウムが1グラムあた

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【技術史】リチウムイオン電池とノーベル賞

【技術史】リチウムイオン電池とノーベル賞

元素の周期表は、おおよそ重さ順であり、水素、ヘリウムと並び、3番目にリチウムとなっています。水素とヘリウムは非金属であるため、ヘリウムは金属元素の中で最も軽いことになります。電池の材料として金属が必要であるため、もっとも軽い電池はリチウムを使えばよいということがわかります。1970年ごろから世界中でリチウムイオン電池の研究が盛んになり、1990年代には実用化、携帯電話やパソコンに使われるようになり

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