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私を構成する5つの漫画

はじめに

『初投稿。何を書いたらいいのやら』 という状態のため、自己紹介のようなお題として、私を構成する5つの漫画を紹介します。

自己紹介兼ねていますので、初めから個性全開でいけたらいいなと思います。 

だーじりんはたぶん慎重派です。
noteの入門ガイドを拝見しつつ、初投稿を書いています。

そして、入門編に

1500字を超えたら、記事の分割を検討しよう

と書いてあるのに、敢えて長文を目指します
note内で私がスキを押した記事が、見返してみると1500字を軽く超えた長文でした。自分のスキを文章にするのだから、文章の長さもスキにあったもので形にします。


漫画の選定基準

漫画で好きだったな、と思うものは色々思い浮かびます。
しかし、本日のお題は私を【構成する】漫画なので、面白かった! 好きだった! 友達とよく話題にした! という印象は省いて漫画を選定しました。

『それなりの期間連載していたけど、挫折せずに通読した(連載中のモノは予定)』
『不思議と何度も読み返してしまった』
『今なら、読み返すほど心惹かれた理由が説明できる』

そんな漫画5選です。


個人的に圧倒的1位:3月のライオン

2007年~現在連載中の、羽海野チカ先生の青年漫画。
15歳でプロ棋士になった男の子が、近所に住む3人姉妹と交流しながら元気になっていくストーリーです。
主人公は男の子ですが、群像劇で描かれるため、彼が勝負をかける将棋界のプロ棋士たちの人生にも、青春を謳歌する普通の中高生の人生にもスポットが当たります。

もう、新刊が待ちきれないって気分で続きが楽しみな漫画です。連載中ですが、これだけは通読する自信がある。羽海野チカ先生に、この作品が好きですって気持ちとこの作品がこの世にあることへの感謝の気持ちを伝えたい、ぐらいに好き。
何回読み返したかわからないぐらい読み返しました。

私がこの漫画が好きな理由の1つは、群像劇だから。
成長物語・サクセスストーリーなら主人公視点で進む物語も好きですが、主人公への共感ではなく世界観に浸りたい、という時は、私は群像劇の方が、大きく世界が動いていくような感覚があって好きです。
世界は自分ひとりでは動きません。多くの人の思惑と、協力があって前に進むことってあります。そういう私の世界観と、群像劇という表現法があってるのでしょう。

この漫画の凄いところは、私のような一般人では想像もつかないプロ棋士の思考が取材され、漫画として表現されているところだと思っています。

負けを悟った側は対局中に最後の一言に向けて心を整理してゆくが
勝つ側は最後の一瞬まで読み違える事がないよう張り詰め続ける
ーーだからこんな風に対局直後は勝った方が激しく消耗している場合が多いのだ
それこそ声もうまく出せない程に

(3月のライオン Chapter 32 夜を駆けるより引用)

普通に生きてて、こんな風に”身を投げるように”、頑張ることってあるだろうか? いや、ない(反語風)
こんな生き方、大変じゃない? しんどくない!? と思いつつ、その凄さが少しでも自分にあればいいなと憧れて、何度も手に取ってしまう漫画なのです。

これが、漫画という媒体であることも、大きいと思います。
文章だけですごい人の思考回路を説明されても、だいたいスルーします。
でも、それが現実にはない形で絵になって迫ってきます。

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(3月のライオン Chapter 81 焼け野が原より引用)

劇中に『次、古希だから』という台詞があるので、御年69歳のプロ棋士が通算十勝目の棋匠戦をかけて対戦している1シーンです。

精一杯頑張った人間が最後に辿り着く場所が焼野ヶ原なんかであってたまるものか!!

という心の叫びが、絵になることでより鬼気迫ってみえると思ったんです。異様な空想の中の黒い空間と、69年の人生という重さと。本当にすごい。

でも、この漫画の一番凄いところは、こういった勝負の世界と同じぐらい深刻に、中学生のいじめの問題が描かれ、救われ、無責任な父親が引き起こす問題が描かれて救われるところだと思っています。
修学旅行に知り合いが追いかけてきてくれる、ほわほわとした少女漫画のような奇跡もありますが、その時々差し込まれる優しさが、この物語の緊張感を緩和してくれます。私は『少女漫画パート、きたー』と、にまにましながら読みます。

誰もがみんな一生懸命に生きていて、そこに軽重はないのだから自分を卑下したり、努力不足と思う必要はない。精一杯努力して、誠実に生きていれば、居場所を見つけられる。そんなメッセージをくれた漫画です。

だーじりんは、一生懸命にやれば居場所が得られる。そんな世界を優しいと感じる人間です。

Stay home中に出会った第2位:嘘解きレトリック

都戸利津先生の作品で2012-2018年に別冊花とゆめで連載されていました。
アフリエイト広告でふと目に留まり、衝動的に10冊大人買い。

舞台は昭和初年、主人公は16歳の女の子。
この子が、人のウソが聞き分けられる能力ゆえに田舎の村で気味悪がられてしまい、町に出てきた、という設定です。
町で推理力の高い探偵さんとであい、主人公が嘘を聞き分ける→探偵が推理して難事件を解決! という推理要素を含む少女漫画。

レトロモダンの衣装が可愛い点もポイント。

最近漫画も買っていませんでしたし、普段推理小説も読まないのに、なんで大人買いしたのだろう。しかも読み返してしまった。

外出できないから漫画に手が伸びた。以外に理由があることに気付きました。

1つは、推理要素とは関係なく、群像劇としてよかったという点。
もう1つが、推理モノとしては人によっては『それでは面白くない』といわれそうな部分が、私にはストレス・レスな設計だったという点です。

群像劇としてみると、この話はとっても優しいお話です。
人のウソが聞き分けられる能力ゆえに田舎の村で気味悪がられてきた主人公は、はじめオドオドとした態度です。
でも、探偵さんは「君の力があれば、たくさんの人の力になれる」って言ってくれる。それで主人公も頑張って、町に溶け込んでいくっていうのは、私が好きな優しい世界です。

ウソがわかるということは、ホントだということも分かる。
特殊能力を、「人のウソを暴く力」ではなく「うまく伝わらない真実を理解してくれる力」と見方を変えると、脈絡もなく「大好き」って言っても伝わる。

殺伐とした事件より、主人公を心配して尋ねてきたお母さんの葛藤が人間らしくて優しくて、群像劇としてよかったのです。

あんまり脈絡がなくても、証明がなくても、言ったことが本当だと信じてもらえる事って精神衛生上ものすごく大事だなぁと思います。
仕事で書類仕事していると、この記載の根拠は? ソースは? とたまに面倒になります…

そんなわけで、もはや推理要素関係なく主人公の一生懸命さを愛でていたのですが、気づいてしまいました。

私にとって推理の醍醐味は「誰よりも早く犯人を特定すること」ではなく、「犯人が分かっている状況で、その証明をぎっちぎちに行うこと」のようなのです。
それまで自覚ありませんでしたが、だーじりんは犯人に狙われているかもしれないスリルは小説でもあまり楽しめなくて、犯人を追い詰める探偵・刑事役は楽しめる人間のようです。端的にいうと、MよりSっ気があるってことでしょうか。

なので、主人公の聞き分けられる能力で犯人がすぐわかってしまうのは、私にとってはストレス・レスな設定です。


欲を言えば、事件が起こった後に犯人を含む関係者に聞き込みをして、物証を求めて捜査をし、警察に証拠をゆだねる、という流れがもっと欲しかったです。主人公の能力を生かすためか、リアルタイムで事件に巻き込まれ、人命がかかっているのでその場で強行突破して被害者を救出して解決。

やっぱりこの漫画は群像劇として、主人公の一生懸命さを愛でることにします。


一番初めに通読した少年漫画 第3位:るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-

和月伸宏先生による少年漫画。1994~1999年連載。
幕末~明治初期。維新志士として人斬りをしていた凄腕剣士が、宿敵たちのとの戦いを通じて、贖罪と自分の生き方を模索していく物語。

記憶にある限り、一番初めに通読した少年漫画…だったと思います。
友達の家にあるのを読ませてもらったのが読み始めたきっかけだったはず。

他にも類似のストーリーや作風の漫画があったとは思うが、たまたま私が最初に手にして、印象深かった。

・幕末~明治を舞台にしたバトル漫画は初めてだった
・いままでの漫画より、戦闘シーンがリアル! という印象だった
・主人公が人斬りで、キャラクターの過去が深い! という印象だった

幼稚園児の頃から戦隊ものは好きだったはずなんですが、
戦闘シーンが本当に面白いって思って嵌まったのはるろ剣がきっかけでした。漫画を読む量も増えました。


青春してる高校時代への憧れ:4位 あひるの空、 5位 Wジュリエット

あひるの空は日向武史先生によるバスケットボール漫画。2004年より連載中。

Wジュリエットは絵夢羅先生による演劇部を題材とした少女漫画で、こちらは1997~2002年の連載になります。

だーじりんは、高校時代バスケットボール部でも演劇部でもなく、ついでにそんなに部活に命を掛けたタイプでもありませんが、大人になってから縁あって手に取って「楽しそうだなぁ」と思った漫画です。

どちらの漫画も、主人公とその周辺が悩んだりぐるぐるしたりしますが、基本前向き。勝てなくても評価されなくても、高校生っていう特権もあって、やりたいことに全力!

とくにあひるの空は、連載開始当初、バスケットボールの試合で勝つという以前に部活が出来るような状況ではないところからのスタート。敗戦に次ぐ敗戦。
でも、強豪校のエピソード含めてみんながそれぞれに努力していて、その中で一歩一歩前に進んでいく感じがすごく好きです。

今からあのキラキラ感の時代に戻れるわけではないですが、ああいうキラキラに憧れるなって思ったことは覚えておきたい。そして、大人として高校生ぐらいの世代の方に接する機会があったら、彼らの全力を応援できる大人でありたいと思います。

終わりに

以上、私を構成する5つの漫画でした。
ここまでお付き合いいただきありがとうございます。この時点で、文字数が4254文字と表示されています。
初投稿で、お題企画に乗っかりかつ、自己紹介を兼ねて個性を主張するために長文を書き上げる。なんとか完成しました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


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