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3/11(土)「お寺で対話型アート鑑賞」開催レポート

去る2023年3月11日、神戸市西区伊川谷の与楽寺にて、「お寺で対話型アート鑑賞」を開催しました。イベントの様子を振り返りながらレポートします。

「対話型鑑賞」とは?

まずはじめに、「対話型鑑賞ってナニ?」と思われた方もいるかもしれません。
対話型鑑賞とは、読んで字のごとく、参加者の「対話」を通して作品考察を深めようとする「芸術鑑賞」スタイルのひとつです。

まず参加者は各自で作品をじっくり観察し、「作品の中では何が起こっているか」、「どんなことが表現されているのか」を読み解いていきます。
その後、時間をかけて「見る」「聞く」「話す」「考える」を繰り返すことで、観察力、思考力、コミュニケーション力が養われるとともに、新たな自分を発見し、自己肯定感を育むことにも繋がると言われています。

作品紹介

さて今回のイベントでは、参加者とスタッフ合わせて9名の方と一緒に約2時間で次の3作品を鑑賞しました。

1作品目

ジョルジュ・ラ・トゥール《いかさま師》
1635年頃 ルーブル美術館 



2作品目

エドモンド・ブレア・レイトン《人質》


3作品目

アンリ・ルソー《眠るジプシー女》
1897年 ニューヨーク近代美術館

今回ご参加いただいた方は、20~70代と年齢層も幅広く、バックグラウンドも全く異なって
います。同じ絵を見ても注目するポイントや感じ方も様々で、他の人の意見を聞きながら「そんな考え方があるんだ!」と驚かれる場面も。

みなさん普段はあまりアートを見る機会がないとおっしゃっていましたが、作品の中で発見したことと、ご自身のこれまでの経験等を照らし合わせながら様々なストーリーを紡ぎだし、
とても豊かな鑑賞の時間をもつことができました。

ふりかえりでは参加者のお一人から「普段は人前で発言することをためらってしまうけど、今日は積極的に発言することができた。今後の仕事などでも前向きにコミュニケーションを取ることができそう。」という嬉しい感想が。
今回ファシリテーションを担当させてもらった筆者自身も改めて対話型鑑賞の魅力に触れることができました。

最後になりますが、今回ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。