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4年前の自分から、ようやくバトンを受け取った。

4年前、今より何千倍も生きるのが辛かったとき。
『魔法のiらんど 小説&コミック大賞 コミックシナリオ大賞』に応募し、最終選考にノミネートされたことがあります。

初めて応募してそこまで行ったのに、私はそのことに対して、前向きに受け止めることができていませんでした。
「受賞できなかった」
4年もの間、そう思い続け、忘れようとすらしていたのです。
書きながら、「小説の形にできないこと」に改めて絶望し、
「早く結果を出したかったのに、出せなかった」としか思えていませんでした。

でも今日、「あの時の自分は、全力で頑張ったんだ」と、心の底から思うことができました。
ようやく、自分のことを認めることができたのです。

今回は、その心境の変化について書かせていただきます。


過去の自分を振り返ってみた

現在私は、いくつかの公募や企画に応募するために、日々作品を書いています。
その中で、心にふっと浮かんできた子がいました。
「次に書くのは、あなたなんだね」
自然と、そう思いました。
それが4年前、コミックシナリオとして応募した作品の主人公です。

当時私はまだ、「朝日みう」ではありませんでした。
そして、生きているだけで奇跡なほど、毎日に絶望していました。
「生きるのが辛い」と、ずっと思っている状況を変えたい。
そんな思いで、応募を決めたのを覚えています。

募集には、小説とコミックシナリオの2部門がありました。
当時の私には、小説を書く気力はなかったので、コミックシナリオにしたのですが。
書いている間中、とても悲しくて、苦しかったです。
「私はあんなに小説を読むことも書くことも好きだったのに、今は書けない。読めもしない」と。
コミックシナリオの書き方も、よくわかっていませんでした。
それでも、心の赴くままに、頑張って書きました。

予選に通過した時は、飛び上がって喜びました。
1ヶ月後、最終選考にもノミネートされて、泣きました。
「もしかしたら」と考えて、必死に生き抜きました。
でも、そこまででした。
受賞発表に、私の名前はありませんでした。
ショックですごく落ち込みました。
「あぁ、やっぱり私はダメな人間なんだ。
小説も読めないし、書けもしない人間が、大賞なんて獲れないよね」

そんな風に思ってしまい、サイトからログアウトして、寝込んでしまいました。

それから4年、私は自分の書いたシナリオを読むことができませんでした。

でも今年、創作大賞に小説を応募できて。
小説が再び読めるようになり。
クリエイター登録をして、少しずつ、小説家・漫画原作者としての道を歩み始めて。
もう一度、その作品と向き合う時が来たのでした。

あの子は、ずっと待っていてくれた

ずっと私は、「受賞できなかった」としか思えていませんでした。
でも、先日クリエイター登録をしたときに、
「最終選考まで残ったのは、経歴になるかも」と思いました。
それでも、「あの作品は受賞できるレベルじゃなかったからなぁ……」という気持ちはずっとありました。
でも、漫画原作の企画として、あの子をもう一度形にしたい
そう思ったので、そっと、当時の応募作品を読みました。
やっぱり、だいぶ恥ずかしくて。
未熟だったなぁ……と思ったのですが。
それでも、あの時、私が全力で書いていたというのは伝わってきました。
生きることすら辛かったのに、必死で楽しい作品を書こうとしていたのです。
それは本当にすごいことだったのだと、ようやく思うことができました。
「頑張ったね」と、かつての自分を抱きしめたくなりました。
昔の私が、そうやって藻掻きながら生きてくれたおかげで、今の私がいるのです。
今も、普通よりも生きるのが大変な部分は多いけれど、楽しいこともたくさん見つけられました。
それは、生きてきたからこそです。

4年前に生まれた主人公は、ずっとずっと、私を待っていてくれたのです。
「待たせてごめんね。これからもよろしくね」
その子にそう伝えることができました。
今ならもっと、いい作品にすることができる。
そう信じて突き進もうと思います。

朝日をずっと探していた

そして、わかったことがもう一つあります。
それは、「昔も今もずっと、朝日を待っていた」ということです。
今のペンネーム”朝日みう”にも、”朝日が輝く海のような、希望に満ちた作品を書く”という決意を込めています。
以前のペンネームも、似たような意味を含んでいました。
ずっと暗闇の中で、必死で息をしながらひたすらに耐えて、朝日を待ち続けていたのです。
そしてようやく、光を見つけられたと感じています。
それが、推しの存在です。
真夏の海を光り輝かせる朝日のような存在だと思っているそのキャラクターによって、私の人生は彩りを取り戻しました。
彼と出会えたのも、生きてきたからこそでした。
4年前の私に、伝えてあげたいです。
「私なりの朝日を見つけたよ」と。

魂を懸けて、作品にする

私は確かに、かつての私から、4年越しにバトンを受け取りました。
あとは、自分のできる全ての力を出し切って、再び作品にするだけだと思っています。
それが、どんなに辛くても生き延びてくれた、昔の私にできる恩返しだと思っています。
締切まであと2週間もないですが、自分自身に「ぱにゃにゃんだ!」と声をかけつつ努力していきます。

生きていればきっと、プラスにできる

この出来事を通して私が学んだこと。
それは、「どんなことも、生きていればいつかはプラスにできる」ということです。
私はこれまで、本当に辛いことをたくさん経験しました。
「よく生きてきたね」と言われたことも多々あります。
今も、思い出すと辛いことも多いですが。
少しずつ、年月が経つうちに、それを糧にすることができるようになってきました。
今、必死に書いて書いて書きまくりながら、自分らしく生きる道を模索しているのも、数年後の自分にとってはプラスになるのかもしれないと思っています。
いえ、絶対にプラスにしてみせます。

私の文章をいつも読んでくださる皆さんに、これから嬉しい報告がたくさんできるように。
1日1日を大切にしながら、書く生活を続けていきたいと思います。

ゴールに辿り着いたとき、どんな景色が待っているのか。
とても楽しみです!


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