「げんきがでるカード」は元気が出る不思議なカード
自分を励ますことができるはず
母になったわたしは、母になる前のわたしとは別のひとなのでしょうか。そんなはずはないと思います。人間関係や考え方など、もちろん変わったところもあるし、好きなことなど、変わらないところもある。忙しさの中で、忘れていることもあるでしょう。ふと立ち止まって、全部まるっとひっくるめた「今の」自分らしさを見つけられたら、より今を肯定し、自分を励ますことができるのでは、と、team OHAYASHIは考えました。そんな思いで生まれたエンパワーメントアイテムが、げんきがでるカードです。
「じぶんはたらき方講座」の活動で開発しました
げんきがでるカード(略して「げんでるカード」)は、team OHAYASHIが事務局を務めた、佐久市主催の「じぶんはたらき方講座2021」の活動の中で制作した71枚のカード及び、カードをつかったワークショップです。
特定非営利活動法人ミラツクの研究員として、げんきがでるカードの元になった「ハハリョク」(母になった女性がポジティブに自分の持つ力を捉える)というカードを制作した南部彩子さんにサポートをいただき、佐久地域の7人の母へのインタビューをもとに開発しました。
じぶんはたらき方講座では、これまでの経験や価値観をもとに「自分だからできるはたらき方」を考えていきます。そのために、世の中的にはこうすべきとか、こうすれば誰かがよろこぶ、というのを一旦横に置いて、自分は何が心地よくて、何があると嬉しいのか、頑張れるのか、を見つけられるものを目指しました。
カードの制作について
①インタビュー
カードは、佐久地域の7人の母たちにインタビューをした内容が元になっています。仕事、子育て、自分の時間、いろいろなシーンにおける、失敗、葛藤、喜びなどの体験。それらを通して、なにを大切にしようと思ったかを聞きました。
インタビューでは、自分なりの結論に辿り着くまでの間にあったことをそれぞれが思い返しながら「うん、これでいいよね」と自分に語り掛けることで、今を肯定しながら、前に進んでいる姿が印象的でした。
インタビューはワークショップ形式で行い、話し手以外の参加者には、気になった言葉を付箋に書いてもらい、フィードバックしてもらいました。
②精査・グルーピング
その後、team OHAYASHIの2人で、インタビューで出てきた言葉を精査・グルーピングしていきました。
その言葉は、どんなふうにそのひとを励ましてきたんだろう、というのを想像しながら、それらが今はどんな原動力になっているかを探り、近しいものをグルーピング。
そうして生まれたのが71枚のカードです。カードには、タイトルとインタビューの中で出てきた具体的な言葉が書いてあります。
③カードのカテゴリー
カードの内容は、大きく分けて5つのカテゴリーがあります。
◆愛情:子どもや自分、家族、世界への愛情。
◆学び:失敗や苦しかった経験から、心地よくあるために大切にしようと思えたこと。
◆自分ルール:自分なりの信念。うまくいかないことがあっても、その信念をもって乗り越えたから、私は逞しくなった。
◆願い:こうあってほしいという、わたしなりの願い。
ワークショップ
じぶんはたらき方講座の説明会で、げんでるカードを使ったワークショップを行いました。気になるカードを選んでもらい、ペアになってカードについてのエピソードなどを話してもらいます。次に、こんな質問で未来に向けたイメージを持ってもらいます。
カードの内容や考え方を大切にできたときに、どんな良いことがあると思いますか?
自分の大切にしたいことを大切にできたとき、ひとは自信が持てたり、元気が出たりします。このワークショップを通して気づけることは、人から言われた「こうすればうまくいく」ではなく、もともと自分の内側にあったもの。それが、カードによって言語化された、意識化された。だから納得感があるのだと思います。
このワークショップの感想では「楽しかった」という声をたくさんいただきましたが、他にもこんな感想をいただいています。
エンパワーメント
team OHAYASHIは、広告制作やコーチングなどを通して、誰かをエンパワーメントする存在でありたいと思っています。このカードは、まさに、今のteam OHAYASHIが掲げる思いのど真ん中にあるような存在。
まちの広告や team OHAYASHI(チームオハヤシ)です。すてきなデザインやことばで、まつりばやしのように、この街で活動するあらゆるひとたちを盛り立てていきたいと思っています。