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今の自分は、理想に向かっている途中なんだ。不完全で当然だ。

こちらは2019年度に開催した「じぶんはたらき方講座」についての記事です。

みなさま、お久しぶりです

昨年の9月から12月にかけて行われた、長野県佐久市主催の「じぶんはたらき方講座」。
「はたらくこと」に対して様々なもやもやを抱える女性たちが、仲間とのワークショップを通しながら自分と向き合った。

振り返ってみると、第一回から最終回にかけて、わたしのメンタルの変化はものすごく大きいものだった。

12月5日に行われた成果報告会で、2019年度のプログラムは一旦終了。あれから2か月。参加者を募って「その後、どんな感じですか?」と、今の思いや悩みなどを共有するワークショップを開いた。

2月6日、それぞれ忙しく過ごしている合間を縫って14名が中込会館に集まった。運営の江村さん、江原さん、都丸さんにもお越しいただき、講師の馬締さんには、東京とオンラインでつないで参加していただいた。

今回は、事前のアンケートをふまえて、託児を利用せずに子連れで開催。誰かが話し始めたそばから、おもちゃの取り合いが始まったり、おなかがすいてその場でランチタイムが始まったり、子どもたちがせわしなく空気をかき混ぜる中でのワークショップ。

だけど、お久しぶりの顔がそろい、なんだかホッとするような気持ち。

馬締さんからは「講座の時もお伝えしていたけれど、他の人と比較しないでくださいね」。そうそう、この言葉にわたしは助けられたのだった。

もっとみんなの「自分の話」が聞きたい

まずは、講座でもおなじみのチェックイン。隣の人と近況報告。その後、挙手制でひとりずつスピーチ。こんなこと始めました。こんな変化がありました。やってみたけれど、なかなかうまくいかない。などなど。隣のひとの他己紹介をするのもあり。

私はというと、成果報告会で話した「自分の住む地域ってなんかいいな、と思えて愛着をもつことでどんどん暮らしやすくなる、そういう循環を生むような情報を届けたい」という思いを持ち続けていたら、コミュニティラジオ局「fmさくだいら」に声をかけていただき、パーソナリティーを務めることになった。

自分のことを話しているときのみんなの表情は「照れ」が6.5割くらい。だけど、なんだかうれしそう。なにかを始めた人は、自然に自分をPRをしていた。PRって大きく見せることじゃない。今の自分はこういう考えでいて、こんなことをやろうと思っている。等身大を言葉にできることもPRなのかなあ、と思った。

なかなかうまくいかない、という状況でも「自分はこうしたい」という思いがあって、自分が腑に落ちる形に向かって、模索しているのが分かった。

ふと、講座の初回の自己紹介を思い出した。自分の考えていることは世の中的に合っているのか?もしかしてわたし、場違いなのでは?そもそも、わたしは何に悩んでいるんだっけ?「もやもや」と「?」で覆われたあの空気。でも、それはそれで、不安を共有することで、あのときわたしは一安心したのだった。

みんなの知恵を味方につける

事前に集まった質問や悩みに対する馬締さんからのアドバイスを共有しながら、参加者同士でもアイデアを出し合う。主婦の知恵袋的なアドバイスから、ヨガの学びに基づく考え方まで、いろんな視点があり、話は盛り上がった。

何かを始めれば、必ず、もやもやとした状況に直面するものだ。子育て期の母であればなおさら。馬締さんは「今の自分は、理想に向かっている途中なんだ」という意識を持つことを勧めてくれた。

目から鱗が落ちた。そうだった。途中なのだから、不完全で当然だ。理想に向かう坂道を上るようなイメージで、ひょいっと不完全さも抱えて歩きながら考えてみようと思う。わたしのキャリアは、これからも長く続いていくのだから。

様々な子育て期の女性の働き方を開拓してきた都丸さんからは「子どもはいずれ、お母さんよりも友達、という時が来る」という未来を見据えた話。「子どもの手が離れて、いざ本格的に働こうと思ったとき、どれだけの選択肢をもっているか。小さなことでも世間と関わっていれば、マインドが違う」と言った。マインドというのは、「自分の可能性の見え方」みたいなものかな、とわたしは解釈した。

10時から始まったワークショップは、気づいたら11時半から予定していた持ち寄りのランチタイムもあっという間に過ぎていて、会場を借りている13時まで話が尽きなかった。

話をしたいし、話を聞きたい。みんなが今、なにをやっているのか、もっと知りたくなっていた。

家族が仲良くなりました

講座を受けて、私の身に起こった一番大きな変化は、家族との関係だった。
動き出したわたしの生活は急にせわしなくなり、家族に頼ることも増えた。だけど、抱えている負担も、喜びも、これまでより目に見えるようになったようで、応援してくれている実感がある。家族の間で「ありがとう」と言う回数が増えた。

何か行動を起こすときは、自分にとってどんな良いことがあるだろう、と考えられるようになった。自分は何ができるか、というのも大切だけど、同じくらい、自分を楽しませることも大切だなと思う。

きっとこれからもいろんな変化があるんだろうな。仲間たちにまた会える日が楽しみだな。

まちの広告や team OHAYASHI(チームオハヤシ)です。すてきなデザインやことばで、まつりばやしのように、この街で活動するあらゆるひとたちを盛り立てていきたいと思っています。