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【シリーズ1期生のいま】#4 去年まいた種が、今ごろ芽を出した!

この記事は、佐久市で開催した2019年度「じぶんはたらき方講座」の受講生の“いま”を紹介しています。今年度の講座についてはこちら

2019年度受講生 相澤めぐみさん
松本市出身。体調を崩して退職後、自分らしいはたらき方について考えるようになる。社会とのつながりを取り戻したいと思い講座に参加。趣味は映画鑑賞。好きな作品は、ニューシネマパラダイス、リバー・ランズ・スルー・イット。5歳の双子の男の子を子育て中。

講座から一年、思いが動き出した

心のどこか遠くでぼんやりと思い続けていたことを、めぐみさんは、最近ついに、口に出してみた。

「鍼灸師として活動したい」

かつて、彼女が体調を崩した時に心身の回復を助けてくれた鍼灸。その後、自身も学校に入って技術を学び、国家資格を取得していました。

講座を受けて一年。ふつふつと、「鍼灸をやりたい」という気持ちが、沸いてきたんですって。「去年蒔いた種が今頃芽を出した!」と彼女は言います。

「その気持ちは毎日続かないかもしれないし、忘れてしまうこともあるし、忙しくて何もできないかもしれないけれど、“やりたい”という気持ちがなくなるわけではない。きっとまた浮かんでくる。だから、自分が持っている“やりたい”という気持ちは、疑わないことにした」ときっぱり。

ランチの約束に足踏みしていた日々

そんなめぐみさんですが、講座が始まった当時はもやもやの渦中にいました。
子育て中に再び体調を崩したことで、社会との距離を感じ、何かつながりを取り戻したい、という思いで参加。友人とランチの約束をするにも、当日いけなかったらどうしよう…、と足踏みしてしまう日々が続いていました。

講座のワークで印象深いのは「ライフラインシート」。今までの人生でうれしかったこと、辛かったことを埋めていきます。
「体調を崩して仕事もしてない…と、できていないことばかり気にしていました。だけど、今まで頑張ってきたことを仲間に褒めてもらえて、そのときやっと自分ができていたことに注目できたんです」(めぐみさん)。

講座中は、どこに進みたいのか、明確な答えへは出ないまま最終日を迎えました。
「だけど、講師の馬締さんや運営の都丸さんが、じっくりわたしの話を聞いてくれて。これから先、自分が元気になって動けるようになったときに備えて、今できることや思いを温めておくことは大切だという話をしてくれました」(めぐみさん)
「目に見えた前進はしていないけれど」という自分も、ちゃんと認められたそうです。

これからも大切に育てていきたい関係

「一期生のつながりは、これからもみんなで大事に育てていきたい。きっと、お互いにそう思っているんだろうな、と信じられる。資格試験に合格した仲間が報告してくれたとき、こんなにうれしいものなんだなあと思いました。心のよりどころになっています」(めぐみさん)

「人と比べない、という言葉は、講座がくれたプレゼント」と以前から話していた彼女。人と比べないと、自分を縛らないから自由になる。自由になると元気になる。そうすると、やりたい気持ちを一歩前に進めることができる。そんな循環が自分のなかに生まれているそうです。

「鍼灸治療は、自分の命を分けるという気持ちでやります。だから、自分のことも大切にできるはたらき方がしたいんです」

わくわくしながら、自分にとって心地よいはたらき方を話してくれる彼女は、今年度のじぶんはたらき方講座「自分事業、はぐくみ講座」コースを受講します。

ないことを探すのではなく、あることに目を向ける。そういう考え方を大切にしているのが、今の彼女からは伝わってきました。 (ライター・team OHAYASHI 細川敦子)

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