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野球では、即席で選手を集めても、試合に勝てるわけではない

こんにちは。Team TAIBO 広報Tです。
今回は、草野球チームの木曾団地ブラックさんに取材に伺いました。
テーマは、選手集めです。このチームは、高校野球・大学野球経験者を主とするチームのため、実力が高いチームです。それぞれの野球観でプレーしており、必要に応じて監督がまとめていくスタイルです。

しかし、チームによっては、ここ一番の試合で、その時だけ選手を集め、勝つことに全集中するときもあります。そのデメリットについて、記事にしましたので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

チーム名:木曾団地ブラック
監督:小林監督
活動歴:30年
所属:町田市軟式野球連盟

試合の様子

①高校野球・大学野球を経験した選手を中心に構成されており、監督は、選手に今までやってきた野球観に任せ、プレーしてもらっている。

②ここ一番の判断の際には、選手個々の判断ではなく、監督が決める。

③試合中の様々な準備に関しては、チーム全体で厳しく、準備不足になりそうな場合は、気付いた選手がチームメイトに声掛けしていく。

新人監督へのアドバイス

今回の取材は、各地区のトップレベルのチームが集まるような大会で、チーム構成の組み方が様々であった。まず、木曾団地ブラックは、高校野球・大学野球経験者で、それぞれの野球観に任せて試合をしているチームであった。他の2チームのうち、東芝は、会社に所属している社員で構成されているチーム。もう一方は、会社のチームであるけれど、その会社の社員は3人のみで、ほとんどが社外の選手。これも、高校野球・大学野球経験者が主で、甲子園出場組がスタメンの5人が占める、強豪チームである。

この3チームを見て、改めてチームワークは大事なんだなと思った。いくらいい選手を集めても、もっというと、その試合のためだけに選手を集めても、不思議と負けてしまうんだとつくづく感じた。終盤で負ける。

やっぱり、ここぞの時のチームメイトの応援は心強いものがある。それがないと勝てないことがある。助っ人を、ここぞの試合で出してきたチームは、終盤同点に追いつかれ、タイブレークの末に敗れた。前夜2時に遠方から車で来て、一睡もせずに球場に来た助っ人もいた。大学野球が終わったあと、助っ人として来た選手もいた。

ただ、どうだろう。1回戦で活躍した選手・頑張った選手を使わずに、助っ人の選手を使う。控えの選手がランナーコーチで立っていても、代われと言う。野球界ではよくある話で、補欠が悔しさを味わい、奮起するのを期待する。もっと勉強しないと、という気持ちにさせたい。こんな思いが監督にはあるかもしれないが、人によって捉え方が違い、落ち込んでしまう選手もおり、そのような選手にすぐさまフォローを与えないと、チームの士気に関わってくる。

これは、チームの士気というか、控え選手の士気が下がってしまえば、負けの方向に寄ってしまう。一見、勝敗とは関係がないように思うが、控えの選手の士気は、勝敗に大きく影響する。

一方で、他の2チームは助っ人などは呼ばず、純粋にそのチームの選手で試合を戦っている。助っ人を呼んだチームは、戦力的には、他のチームよりも勝っていた。だが、勝てない。チームの団結力は、勝敗を大きく左右する。せっかく前の試合の際に、モチベーションを上げる方法を取ったにも関わらず、ないがしろにして、選手の気持ちを落とす。

チームが勝つには、何が必要か。技術だけではなく、選手の気持ちを上げ続けることも、監督として大切なことである。助っ人を呼んだから、と大声で言っているだけで、他の選手や控えの選手から信頼を失う。

選手をフォローし、選手の気持ちに立つように接していくことで、野球を続けていく選手は増えていくように思う。選手がどう思うかを常に考え続けること。1回の裏切りで、チームは分裂する。1回の気持ちを大切にするべきだ。


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