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野球での守備の基本は、キャッチボールにこだわること

こんにちは。Team TAIBO 広報Tです。
今回は、草野球チームの東京軟式クラブさんに取材に伺いました。
テーマは、守備の基本です。連続悪送球。この時点で今までの野球人生がわかってしまう非情さ。守備は、送球の精度が大きく占めます。できる限り早く、選手として軌道に乗せるためにも、早く教えたいものです。

小学校からの指導者の知識が選手の飛躍に直結するものです。今までの指導を疑われないために、今一度、指導を振り返り、見直してみてはいかがでしょうか。

チーム名:東京軟球クラブ
監督:中山監督
活動歴:20年
所属:リーグ戦に出場中

試合の様子

① 三塁手が連続悪送球

② ダブルプレー狙いの際、二塁手が投げるのが遅く、併殺失敗。

③ 遊撃手も送球が不安定で、いろんな方向に逸れることが多かった。

新人監督へのアドバイス

野球は基本が大事なんだなと痛感した試合であった。続けて暴投を繰り返す三塁手、これまた、続けて捕球し損ねる遊撃手と、高校野球でもなかなかしないような、社会人野球でこのような状態になっていた。

なぜか。基本が身に付いていないからである。アウトにできないのは、気持ちが入っていないからだ、ボールに向かっていく気持ちが不足していると精神論に持ち込んでしまう野球人は多くいる。野球で成り上がっている選手が、皆気持ちが強いがために安定したプレーを続けているように思いがちだが、違うと思う。

気合と根性で地位を確立できるような単純なスポーツでもない。要は、基本的な技術が身に付いているかが、安定的なプレーを続けられるかどうかの分かれ目でもあり、野球界の日の当たる場所で活躍できるかの分岐点でもある。送球においてはステップの仕方、捕球においては、ボールの右側に身を置くなど、基本がある。これをやっておけば大丈夫という確信があれば、続けざまのエラーは確実に減るであろうし、運任せの守備にはならないと思う。

基本が不足すると、立て続けの失策は十分にありうる。正直に言うと、社会人野球まで来てやっと気づくよりも、できる限り早い年齢で気づいた方が、野球界に生き残れる可能性は増えていくように思う。

大学野球のコーチの話で、高校によってどんな指導をされてきたか、選手を見ればわかると言っていた。このように、小・中でもチームの指導が、選手の特徴として受け継がれており、毎年強いチームがあれば、例年弱いところもある。

特に、小学生。少年野球チームは、ほぼそのチームの地域に住んでいる子どもが所属するものであり、チームによって運動神経が大きく異なることは考えにくい。まして、試合のスコアが大差になることは、指導力の差となって表れているように思う。

今回は、守備の面で失策が目立ち、特に、投げる方での課題が目についた。暴投の連続・・・。これは、キャッチボールの仕方による部分が多い。急いで投げる場面ではなく、余裕があるシーンでの送球は、投げ方よりも、ステップの踏み方で方向性は定まっていくように思う。右投げであれば投げる方向に、右足のくるぶしを向けて、踏み出す左足はつま先を相手に向けて投げる。

学生時代は毎日投げていて、感覚的なものでコントロールがついていたものの、毎日練習しない社会人になれば、その感覚を忘れ、どう投げれば制球が定まるのかが理解できなくなる。それは、投げ方を言葉にしていないからでもある。人に説明できるようになるまで言葉にしておくことが大切である。

練習で気持ちに余裕があるときには上手いけど、試合の緊迫した場面ではエラーをする。試合で考えている余裕はなく、無心の状態で対応する力が求められる。そのためには、正しい投げ方を理解して、反復練習を多くすることに尽きるように思う。選手のプレーは、指導者の力を写すものであり、指導者も、正しい知識をもって、練習に取り組むようにしたいものである。


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