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野球において大切な、負けを認め・相手との差を分析すること

Team TAIBO 広報Tです。
大学野球の入れ替え戦の一幕。今回、1部最下位と2部1位が1部の座をかけて戦う試合での、負けた2部1位のチームを取り上げます。

今回のテーマは、負けを認めるです。負けても、実力ではそんなに大差がなかったね、と終わらせるパターンがあります。冷静に分析し、改善していくことで、相手との差は縮まっていきます。しかし、なかなか実践しているチームは少なく、本当に勝ちたい試合があるならば、この作業は大切だと思います。今回は、客観的に見て明らかに差があった相手に、そんなに差がないと片付けてしまったチームを例に取り上げました。是非、参考にしてみてはいかがでしょうか。

チーム名:首都圏大学野球チーム
監督:Y監督
監督歴:1年
所属:関東地区大学野球連盟

新人監督への助言

弱いチームにありがちな、そんなに相手との差はないと思う、という漠然とした感想で終わってしまうパターン。自分たちが相手とそんなに差はないと思うなら、周りの人の評価を聞いてみればいいと思う。

連敗をしているのに、相手との差はないといい切る。勝ちに不思議な勝ちありというが、負けに不思議な負けはない。必ず明確な原因はあるため、自分たちでその原因がわからなければ、周りに聞けばいい。きっと、客観的な視点で助言をしてくれる。それをもとに、改善に取り組めば、いい方向に向かうことは間違いないと思う。

試合が終わって、思ったこと。負けたチームは、10試合しても、1勝できるかな?という印象。フォアボール、エラー、投手力の厚さ、身体つき、仕留める力、すべてにおいて劣っていると、それが大方の人の意見となると、これはもう力の差ははっきりしているということだ。

いつも、フルカウントまで持ち込んで、フォアボールで無駄なランナーを出す。1点リードの守備の場面で、バックホームの送球がワンバウンドになり、捕手が取れず、ホームイン。これから反撃しようと思う時に、変わった投手に完璧に抑えられる。相手の方が身体つきが一回り大きい。相手チームのチャンスで飛び出す長打など、総合力でこれは勝てないなと思ってしまった。

こう見ると、やっぱり野球は、守備が大切なんだとわかる。野球は流れのスポーツで、いかに相手に流れを渡さない、自分たちに流れを引き込むかが大事で、それは投手を含めた守備で流れを作っていくということだ。いくらカッコいい守備ができても、凄い速球を投げたとしても、試合で活かすことで意味が出てくる。

大事な場面でランナーを出してしまう、パスボールを連発してランナーを進めてしまう、ここ一番でダブルプレーを取れない、緊張して悪送球し、同点を許してしまう。厳しく言えば、このチームが例え一部へ昇格しても、勝てるかどうかといえば、おそらく、最下位で次の秋には入れ替え戦に回ってることになると思う。

結局は負けたが、勝つことがマイナスになるチームであると思う。負けて、チームを見つめ直すことが必要なんだと思う。それは、まずは一部で勝つためにどうすべきかを考えることだ。今の実力で一部に昇格しても全敗する可能性が高い。1部に勝ち続けるためにはどうするべきか、考えて意識して、はじめて昇格できるように思う。勝ち続けて、常時1部に入れるチームを作るために、今回の敗戦はこの先大きく羽ばたく土台が出来上がっていくと思う。






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