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野球は、楽しむことが次に繋がる

こんにちは。Team TAIBO 広報Tです。
今回は、草野球チームの足立フィールドさんに取材に伺いました。
テーマは、野球の楽しみについてです。室内練習場で練習中の草野球を見に行ったけれど、横のレーンで入れ替わる親子の様子が気になり、その様子も記事にしてみました。

子どもには、野球をできる限り続けてほしい、これは野球をしてきたお父さんにとっての願いでもある。スパルタか優しくか、どちらの方法で指導するかは、子どもの性格にもよるが、できる限り楽しみが芽生えるように導いてやりたい。横でやってる草野球チームも見ながら、この子達が将来このように楽しくプレーして野球を続けているイメージを繋げながら見ていました。今後の野球を考えるうえで、是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

チーム名:足立フィールド
監督:道重監督
運用歴:10年
活動歴:オープン戦や各種大会に出場中

活動の様子

①ピッチング、2ケ所に分かれてバッティング、ノックなど、室内練習場で内野程のスペースしかないが、待ちぼうけする選手もおらず、効率的に練習を行っていた。

②投手は球速を計測し、打者は真剣に打ち、ノックでは様々な体制で捕球する練習をしていた。各選手が上手くなろうとする気持ちが表れていた。

新人監督へのアドバイス

室内練習場には、様々な人が出入りする。一日いると様々な人が見れ、そこで感じ、思うことは多い。まず来た親子が、日本の象徴といっていい、巨人の星タイプのスパルタお父さん。自らレーンを借りて、バッティングマシーンを操作しながら、打つ息子を指導する。しかも、打てなかった時には頭に血が上っている様子で、大声を張り上げてそうじゃないと指導する。

気持ちはわかる。息子の顔が固まって、動きもぎこちない。恐る恐る振っている。お父さんの気持ちはわかる。打てたら満足のお父さん。1時間のみ借りているらしく、最後の打席は良い当たりのため、手を上げて息子にオッケーサイン。どうやらこのお父さんは結果オーライのお父さんなのだ。特に野球は上手いわけではなく、持論で息子を指導している様子。

次に、大学進学を控える高校球児。芯に当てようとする意識は全く感じられず、たまたまいい当たりになって芯に当たったコース・高さにもう一度来れば、今日なら上手く打てるぞという程度。芯に当てる意識がないために、他のコースは打ち損じ、と実に応用力がない時間をかなり無駄にしているように思う。考える力は野球にも重要で、こういう風に漠然と野球をしている選手は大成はしないと言っていい。

野球界で長く活躍している選手はよく話す。考えていると長々と話せるし、実によく考えて野球をやっている。ただ、よく考えずに野球をしている選手は、気付くのは遅いかもしれないがやっているうちに気づく。向上心がある選手は、気づこうとするので、気付いたことを実践して成長する、ということは多くある。そのために、多く練習を行うという意味があるようにも思う。

最後は、小学校低学年の男の子と夫婦。これは、お父さんがただバッティングマシーンのボール入れ、打つ息子を笑顔で見ているだけの完全なサポートに徹している。お母さんは子供がバットにボールに当たるか打席の後ろで座って祈るように見ている。子どもは何も言われないから思いっきり、自分の思うように振っている。自分であーでもないこーでもないと考えること。自分でしかわからない感覚を大切に、自分でどうにかしていく過程を大事にしていくことは、かすかな楽しみにも繋がっていく。

これを指導者が自分の感覚で教え、選手を潰していくことがよくある。遠回りになるかもしれないけれど、選手の感覚を大事にしていくこと。これが、選手を長く野球を続けさせるためには重要ではないか。自分で考えさせる=野球を続けるは、連結しないように思うかもしれないが、楽しみがないと続かない。

ロボットのように注意されると、やる気が失せ、言われたことしかしなくなる。楽しくない、練習しない。やめるか、成長しなくなる。野球をやめるはずがないと思ってても、楽しくなければ、スパッとやめてしまう。できる限り怒らず、見守り、楽しい方向に導いてやることが大切だと思う。


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