見出し画像

野球における、送球の仕方について

こんにちは。Team TAIBO 広報Tです。
今回は、神奈川県高校野球秋季大会の取材に伺いました。
テーマは、送球です。送球の仕方については、格好よく投げることを追求しがちですが、いかに正確な送球を相手に送るかどうかが重要です。正確な送球をすることで、監督からの信頼を得て、結果、勝利に貢献します。その意識を持つ選手がいましたので、是非、参考にしてみてはいかがでしょうか

チーム名:桐光学園高校
監督:野呂監督
活動歴:37年
実績:夏の甲子園ベスト8

試合の様子

①二塁手の選手が、ボール回しの際、常時、ボールに対して正面で捕球し、正確に強い送球ができるように、しっかりと左肩を入れて、しっかりと腕を振り、丁寧に投げていた。

②相手チームの走者に俊足が多く、いかに正確に、場合によっては素早く、送球することに、常に意識していることが見えた。

新人監督へのアドバイス

格好良くプレーしたい、見栄えがいいように練習すればするほど、格好を追求してしまう。そういう選手は、少なくないように思う。できる限り格好良いプレーを周りの人に見せたいという欲は生まれるものである。

しかし、野球の守備は、恰好ではなく、投手が打ち取った打球を確実にアウトにすることである。いくら格好がよくても、送球ミスをしていたら、雑なプレーと判断されるだけである。

守備は、100%を求められる。打撃は3割を打てば合格で、7割を失敗できる。打撃の失敗の7割は、たとえ試合に負けたとしても、それほど責められはしない。しかし、守備のミスは目立つうえに、そのミスがピンチを大きく広げ、致命的な失点につながることもあり、あのミスが勝敗を決めたと言われるほど目立ち、標的の的となる。

それほど、守備の1つのミスは、打撃の打ち損じとは比較にならないほど、周囲にダメージを与える。だから、ミスを連発し、守備で烙印を押されると、試合の出場機会が激減してしまう。皆、打つことが好きであるが、いつも打てるわけではない。自分のミスで失った1点を、自分のバットでいつも取り返せるわけではない。

0点に抑えていたら、試合には負けない。好投手相手なら打てないのだから、いかに守り続けるかで、トーナメントで勝ち続ける土台ができる。だからこそ、守れない選手は、試合では使いにくく、出場機会が減少してしまう。

皆は、打つことが好きであるから、バッティング練習ばかりしがちである。確かに、打てないと試合に出られない場合が多い。走攻守のうち、2つは基準に満たしていないとレギュラーにはなれない。そのうち、打てることは必須であるが、守備を選ぶなら、簡単にミスをするような選手は使いにくい。

そこで、今回は、送球について述べる。今回見た、今回取材した、慶應義塾や桐光学園の選手の中に、ボールの正面に入り、しっかり体を使って、丁寧に、強いボールを投げる選手が2人いた。常に、しっかりしたフォームで投げる練習をしているからこそ、制球が安定し、強いボールが投げられる。結果的にアウトになりやすい。

常時、安定した送球をする選手は、指導者からして、起用しやすい。指導者から信頼されたから試合に出場できるというのもあるが、何よりも試合に勝つためには、守備がしっかりしておくことは、かなり重要である。いくら得点しようとも、ザルのように失点していれば、いつかは負けてしまう。守備は、打撃と異なり、1つのミスも許さない、投手が打ち取った打球は確実にアウトにすることを心掛けたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?