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指導者と選手のコミュニケーション

こんにちは。Team TAIBO 広報Tです。
今回は、中学硬式野球リトルシニアの西東京支部の取材に伺いました。
テーマは、指導者と選手のコミュニケーションです。指導者は選手の現代っ子という特徴を理解して、選手に積極的に話しかけていくことが、選手のやる気や楽しさを引き出すためには求められる。今一度、それを実践する意味について、参考にされてみてはいかがでしょうか。

チーム名:青梅リトルシニア
監督:田中監督
活動歴:10年
所属:リトルシニア西東京支部

試合の様子

① たとえ選手がミスをしたとしても、叱らずにその行動をいじったりして、気分を落としたりせず、冷静な精神状態を保たせるようにしている。

② ベンチ自体が笑いに溢れており、本当に楽しそうに選手を笑いに変える。

③ ふらっと野球をしに来ている感覚で来ている。のびのび。重い雰囲気無し。

新人監督へのアドバイス

人間は調子にのってしまう生き物と言われるが、監督も同様、調子にはのってしまう時もある。いやいや、そんなはずはない、自分を律して、決して勘違いすることなく、指導に関わっているという監督もいるだろうし、長年やっていて途中で気づいて直したとか、仕事上や誰かに言われて気づいたなど、さまざまであるだろう。しかし、どうしても周りの意見を聞かずに突っ走ってしまうこともあると思う。

監督になった途端、監督、監督と、周りの態度は急変する。これは、どの監督も経験しているだろうが、これで、まず、勘違いはする。それと同時に、コーチとは明らかに違うことは、自分の好きなようにチームを操れるということ。

今後のプランを立てれば立てるほど、この計画を遂行するために、反対意見には抵抗しがちにもなる。そして、その計画には選手が思い通りに動いてこそ、目標が達成されると、選手に対しても、尻を叩きながらやらせようとする。

このようなやり方で、有無を言わさず付いてこさせる方法は、以前ならなんとかやっていけた方法でも、現代はどうしても敬遠されてしまうこともある。長年やっていて途中で気づいて直したとか、仕事上や誰かに言われて気づいたなど、さまざまであるだろうが、どうしても、周りの意見を聞かずに突っ走ってしまうこともあると思う。

親世代は、根性論の時代を経験しているからこそ、なんとかついていける世代だとしても、昔よりも今のこどもは、辛いことに耐え抜く、それを続けていくという世代ではないらしく、特に、現代は、世間に溢れている物事が多種多様のため、選択肢の幅が広く、嫌であれば、他のことをすればいいやとなってしまう。

他にやることはたくさんあるのである。せっかく始めた野球を楽しんでやるためには、やっぱり、個々のやる気を引き出していくことに工夫していくことが指導者に求められる。

全員に統一的な指導ではなく、個々にあった指導法。もっと言えば、選手の生活状況、立場によって、野球に対する意欲も時々で変わってくる。それをいち早く察知して、意欲が低下している状態の期間を少しでも短くすること。さらに、意欲の低下した状態に今までと変わらず叱り飛ばし、結果、野球を辞めてしまうようなことがないような指導が求められるように思う。

選手によって、響く言葉は違うが、監督が選手に歩み寄ってかける言葉は、選手にとってなによりも活力にもなる。

野球はチームに所属して、試合を経験して成長していく。だからこそ、チームの居心地がいいことが何よりのやる気の源にもなる。いくら家庭で励まし続けても、監督の一言に勝るものはない。

時間の許す限り、練習を目いっぱいやりたい気持ちはわかるが、それよりも練習時間を削ってでも、選手との面談などでコミュニケーションを図って、悩みを解決し、意欲を上げる方が、長い目で見ると、その方が成長の角度はつくように思う。

現在は、選手とコミュニケーションを図る監督の評価が世間では高くなっている。それが目立つほど、一方通行のコミュニケーションのチームが多いということなのかなと思ってしまう。

選手のやる気を引き出してくれる監督は、保護者としてもかなりありがたい。野球人口の減少や長く野球をやる選手を少しでも増やすためにと、監督は大変な仕事ではあるが、思いついた時に取り組んでもらいたい。


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