見出し画像

これからの野球に求められるチームの作り方

こんにちは。Team TAIBO 広報Tです。
今回は、駒込野球団さんに取材に伺いました。
テーマは、チーム作りです。こんなチームだったら野球を続けていけそうだなというチームや、行きたくなるような雰囲気のチームには選手は集まる。こういうチームは日本には少なく、昭和の名残で、厳しさが色濃く残っているチームが多い。弱いのけれど、人が集まる人気チーム。目的は、野球を継続することであれば、参考にされてみてはいかがでしょうか。

チーム名:駒込野球団
監督:久木嵜監督
活動歴:20年
所属:地区連盟主催トーナメント出場中

活動の様子

① ボール拾いは皆でやる。自分に関係なくても、各自の練習を止めて、皆が気づいてやる。

② 声を出せ等は言わず、各自が出したくなった時に出す。

③ 練習メニューを無理矢理やらさず、全体練習は量や時間は少なめ。各自が個人練習で考えてやる時間が多い。

新人監督へのアドバイス

こんなチームだったら、野球を辞めずに続けていたのかな、と思う親もいると思う。少年野球では特に、いまだに怒っている指導者や怒鳴り散らして威厳を保っている指導者はよくみる。その場面だけを切り取って、いいか悪いかを判断しているわけではない。選手と指導者で信頼関係のもとでやっているかもしれないが、子どもの本当の気持ちはどうなのか。怒鳴られて、それでも立ち向かっていく気持ちは、いつまで続くのかとふと考えることがある。

選手の表情や言葉を額面通りで受け止めて、やる気があると判断し、厳しく指導していく監督やコーチはよくいる。ここまでやってあげているんだ、感謝してくれ、今は思わなくても後々にありがたいと思ってくれるはず、いずれ感謝される時がくるだろうと、指導者なら、そう思う人はいる。今は気づかなくてもいいけど、後々気付けばいい、気づいてくれるだろう、こういう風に思って、裸の王様になって、俺は偉いんだと。

野球が未経験の父兄に対しては、野球に関しては一枚上手だと思い込んで、偉そうになってしまう。人間は調子に乗る生き物なので、ついついそうなってしまう。現実にそのような気持ちになってしまう指導者はいる。でも、その気持ちを態度に表すかどうかは、周りの人は見ている。いつどんなときにも、誰に対しても同じ態度で接する人だけが、信じられる。

謙虚になること、これはチーム作りには不可欠なものであるように思う。指導者は一生勉強していかないといけない。情報化社会の現代で、選手の知識も日々更新されるため、指導者もどんどん新しい知識を入れていかないといけない。そもそも少年野球の指導者は、プロでもないわけで、そんなに威張り散らすほどの実績もない人がほとんどであると思う。

選手と一緒に考える、ともに歩んで、野球を楽しいと思えるように導いてやることが大切だ。少年野球の時は、選手は、言うことを素直に聞いてくれやすい。多少奴隷的な扱いでも、怒られるのが怖いから言うことを聞くことはあるが、中学校になるとそうはいかない。野球自体を辞めてしまいかねない。やることなすこと注意をするのではなく、見守ることが大切だ。

大人扱いしてやること、大人が言うことを我慢する。他人の話はきくけど、親の話はきかないことはよくある。そこで親が畳みかけていくと、野球嫌いになって辞めてしまいかねない。実際に口うるさい親の子どもが、中学で野球を辞めた話はよく聞く。おしりをたたいてやらす野球も、短期的には効果がある。精神論も必要な時がある。根性が大方を占める練習では、少数の選手は残ったとしても、大方は燃え尽きて野球を辞めてしまう。勝つことは大事かもしれないが、野球を長く続けることこそが目的だと思う。

厳しいチームほど、上のステージで野球を辞めている子どもが多い。そんなに一生懸命やっていれば、上手いはずだし、そのまま続けていくのが通例のような気がする。しかし、野球が嫌になって辞めてしまうということが、実際にはある。辞めた理由は燃え尽きたから。実力がわかった、他の道に、という選手もいるが、楽しければ、野球の魅力がわかっていれば、続けていたはずだ。それなりにみんなうまい選手が集まっているチームなのに、辞める選手が多いチームはある。

お当番なし、練習時間は短い、野球を楽しませる努力をする、指導者はできる限り自分のことは自分でする。ボール拾いは気づかないふりをせず、人の打った分まで積極的に拾いに行く。気づいたことを率先してやれば、チームの雰囲気はよくなる。ボール拾いを選手にさせる。グラウンド整備を親にさせる。

「コロナで体験会ができなかったから選手が集まらなかったんだ。」これは多少違うような気がする。親の評判がよければ、体験練習会などしなくても、口コミで選手は集まる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?