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ひとりの「人」の体験に向き合い、組織をエンパワーする ──デザインカルチャーに惹かれて

はじめまして、グッドパッチの人事グループで、PX(People Experience)と新卒採用を担当している鵜飼です。noteの投稿はかなり久しぶりで少し緊張します(笑)

Goodpatch Design Advent Calendar 2023の16日目を担当します。
毎年グッドパッチのデザイナーたちが様々なナレッジや自身の思いを発信するこのアドベントカレンダー。今回は、人と組織のデザインに関わる身からいま感じていることを残しておけたらな、近い領域に関心を持っている方ともっと繋がれたらなと、グッドパッチで取り組むPeople Experience Designについて考えを巡らせてみたいと思います。

少しだけお付き合いくださいませ!

「本当のデザイン」が何かも理解していなかった学生時代

デザインとは全く関係のない学生生活を送り、デザインが何なのかもちゃんと理解していなかった私が、なぜ今デザイン会社で人事をしているのか。当時は、デザインを見た目のキレイさや表層をつくることとしか認知していなかったのですが、本来はデザインが戦略から表層まで一気通貫した課題解決のプロセスだと知った時に自分とデザインとの距離がグッと縮まりました。そして、戦略から考える、つまりWhyを大事にするカルチャーは自分にとって心地の良いものでした。

会社紹介資料より

偶然グッドパッチを知ってからは、デザインカルチャーの中にある「本質」や「共創」を大事にするマインドセットやプロセスに惹かれ、必然だったかのように「本当にやりたいことはこれかもしれない」と覚悟を決めて入社に至ります。

内定をもらった2020年2月に書いたnoteがあります。
殴り書きもいいところで見返すと恥ずかしいのですが、よろしければぜひご覧ください。

一社員としてだけでなく、「ひとりの人」としても向き合いたい

グッドパッチで、従業員体験を意味するEmploy Experienceではなく、People Experience(=PX)の考え方が浸透しているのは、一社員としてだけでなく、「ひとりの人」として向き合い、働きやすい環境をデザインしていきたいという思いから。ユーザー起点の課題解決を強みとする私たちだからこその想いを込めています。

新卒入社する前にインターンをしていた頃、月一で社内のメンバーが集まるPizzapatchという交流イベントの企画に参加させてもらったことがあったのですが、その企画会議では、いま社内でどんな課題があるか?誰と誰がどんな会話をして繋がれると良いか?前回の反省を活かして今回は何が改善できるか?といったところまで深く議論されていることに衝撃が走ったのを覚えています。

PXの取り組みを推進するPXチームは、カルチャー醸成の場としての全社総会から、Pizzapatchのような社内交流イベント、入社オンボーディング、福利厚生の設計などに責任を持ちます。何十人、何百人の組織でも、デザインする対象の単位は「ひとりの人」。その「人」の体験に向き合うことで、良い空気の循環を生まれ、カルチャーになっていく様子を目の当たりにし、自分もそうした人と組織のデザインをやってみたいと思うようになりました。

また、「ひとりの人」に向き合うという点は、働いている時の体験だけでなく、家族との時間や多様なライフスタイルに合わせた制度設計や福利厚生にもつながっていますし、「ひとりの人」として向き合うのはメンバーだけではありません。よりインクルーシブに、会社に関わるあらゆるステークホルダーの体験に向き合うことも含まれていて、オープンデーやアルムナイイベントなども開催しています。

私は去年9月から、PXの社内イベントや制度設計を担当しています。その中で、いま必要なことは何か?誰に何を伝えどうなったら成功と言えるか?何を改善すれば体験価値が一番あがるのか?といったことに考えを巡らし、あーでもないこーでもないとチームで話す時間は楽しいですし、アンケートや実際に参加した人から声を聞き、毎回少しずつブラッシュアップしながら、体験向上を目指すプロセスは非常に面白いのです。実際の反応や感想が届くまではどうだったかな〜と毎回ドキドキですが(笑)

ひとりの体験にこだわる先に目指すもの

今年は特に1つ大きな経験をさせてもらいました。半期に一度開催しているグループ総会の企画です。8月末の総会を初めて自分がメインで担当させてもらったのですがそこから学ぶことが本当に多く。会社の目指す方向性とも連動したメッセージやクリエイティブ、コンテンツ設計から、参加者ひとりひとりの参加体験まで、考える範囲はとてつもなく広くて深くて。何度か心が折れそうになりながらも、運営チームのみならず経営陣から現場メンバーまで多くの人に協力してもらい、また、クリエイティブ制作メンバーの「形」にしていく力にたくさん助けられて当日を迎えました。届ける体験がどうあったら良いか?と開催前日までこだわってこだわって、調整を続けた日々はとても貴重でした。

開催後のアンケートでは、「いつもありがとう!」「過去からの改善が見られて最高の総会だった!」と感想をもらえ、本当に嬉しかった。毎回アンケートは全回答しっかり目を通し、次の改善に繋げているのですが、これまでのPXチームが積み重ねた努力が「いつも」という言葉で表れ、体験にこだわることでメンバーにポジティブな変化を生むことが少しでもできたことに、「自分のやりたいことに近づいている!」と自信が持てた経験でもありました。

総会で掲げたコンセプトは「MAKE A MARK  ──私たちは世界に何を残せるのか」。私が何かを残したいとしたら「デザイナーがいきいきと働け、成長できる環境と仕組み」です。MAKE A MARKというコンセプトに沿って、グッドパッチのデザイナーが胸に秘めた思いに迫るインタビュー企画も開始しました!これから半年かけて15人ほど公開予定です。

数字では測れないけれど…PXの施策を考えるときに大切にしていること

PXの施策や制度設計では、定量的な成果ももちろん求められますが、数字では測れない感情の変化を起こし、メンバーをエンパワーできるものでないといけないと総会の企画を通して感じました。そこから、何か施策を打つときや、企画を色んなメンバーと一緒にする進めるときは、重要な観点として以下を考えるようにしています。

・目指す未来を実現するために「いま」必要な問いとアクションか
・全てのメンバーに「人」として向き合い、耳を傾けることができているか
・クオリティを追求し、メンバーの体験向上にこだわり続けているか
・実行するアクションとその結果は、誰かをエンパワーできるものか
・一緒に活動するメンバーの成功体験にできているか、モチベートできるか

一方で、日常で個人的に一番大切にしているのは「周りで困っている人を一番に助けられる人でありたい」ということ。例えば、新しく入社したメンバーが社内で誰に聞いたら良いかわからず困っている時に、「ちょっとあの人に聞いてみようかな」と最初に名前が上がるのが私たちPXチームであってほしいので、自分から積極的に話しかけにいきます。

組織もプロダクトと同じ。挑戦し続けるためのカルチャーの土壌を耕し続ける

会社の成長の源泉はやはり「人」であり、全社で挑戦し続けるには、それを後押しするカルチャーの存在が大きいと思っています。そして、組織もプロダクトと同じで一度つくって終わりではなく生き物です。大事にしたいカルチャーを耕し続けなければならない。その中でPXチームは、これまでの蓄積で生まれた良いカルチャーを大切に耕しつつも、挑戦し続けるために必要な変化が何かを考え、程よくかき混ぜながら会社の成長の一端を担っていく存在でありたいと思います。まだまだ「組織をデザインしている!」と胸を張って言えるほど何もできていませんが、来年はさらに広く、深くPXと向き合い、良い空気の循環がつくれるコーポレートデザイナーに成長していきたいです。

📣アドベントカレンダーはまだまだ続きます!乞うご期待!

今回は、デザイナーが集まるグッドパッチの人と組織に向き合うデザインについて書いてみました!この後も、社内の多様なデザイナーがユニークな視点でデザインの面白さを教えてくれるでしょう。これから出る記事もぜひお楽しみください!✨

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