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「覚悟を決めた日」〜私の就活奮闘記〜

こんにちは、同志社大学4年生の鵜飼のどかです。
これは何者でもない私の記録。

2020/02/05
この日はこれからの私を語る上で、きっと歴史的な1日になるでしょう。将来に向けて一歩前へ、覚悟を決めた日です。

ご報告
この度、グッドパッチに新卒入社することになりました。

衝撃。笑
何があったのかと言いますと…

1.就活戦争
私って就活いつからしていたっけ…気が付いたらぬるっと始めていた。夏はITベンチャー企業中心にインターンに行って、秋はお休み。冬からは本選考で化粧品の外資系大手企業、ITコンサルティング会社を受けた。「のどぅ」ならどこでも就職できる。そうやっていろんな人から声をかけてもらった。私もそうだと思っていた。だから深く考えず何となく興味ありそうな、キラキラしたイメージのある2社と第一志望にしていた。だけどそれで大失敗をした。

何してるんだろう。いま私が言ったことって本心じゃないのかも。

2社とも最終面接で落ちた。3月までに就活終えるはずだったのに。ある意味終わった。

このとき何がしたいのか分からなくなった。
でもまだ大丈夫。がむしゃらに行きたい企業を探した。OBさんにたくさん話を聞きに行った。ESを書きまくった。そのときはそれしかできなかったけど、私の視野はきっと前1mくらいしか見えていなかった。

「とりあえず」で受けた企業は30社以上。証券、銀行、コンサル、商社、Sler、メーカー、IT…ガクチカはうまい具合に使いまわした。志望動機もあることないこと、求められる人材になろうと必死に言葉を並べた。

そうやってると、もう前がほとんど見えなくなっていた私だけど、ある外資系IT企業に惚れ込んだ。内定者の先輩や社員さん、企業そのものに感動した。だからこれまでにないほど企業のことを勉強して、面接にも気合を入れて臨んだ。

3次面接の手応えはなかった。面接官は営業で優秀な成績を収める狩人。弱って心までも小鹿になっていた私は自然の摂理に勝てなかった。

本当に行きたいと思って、溢れんばかりの熱意を伝えた企業にも行けなかった。

そんな時、一本の電話を受け取った。「内定です。一緒に働きましょう。」救いの手。偶然応募していたコンサルティング会社の人事として内定をもらった。(たくさん応募しすぎて、選考に行った時に初めて人事に応募していたことに気がついたのだが…)確かに人事部長さんと面接をしてもらった時、今までのように話す内容をガチガチに固めることはしなかった。だけど、自然と自分の口から言葉が出てきて、話がめちゃくちゃ弾んだ。

結論そこに行くしかなった。だってそこしか内定もらえなかったんだから。でも自分は人事に向いていると思った。知るカフェでも「人」のこととなると、我も忘れて動いていた。結果的にこれで良かったのかもしれない。就活は無事終わった。みんなと同じように。そう思っていた。

2.自分探しの旅
「どの企業に行くの?」「なんで人事なの?」
いやというほど聞かれた。さらっと説明した。社会人の方から返ってくる言葉はだいたいいつも一緒だった。

「そんなところに行ったらオペレーション人間になるよ。」

最初は気にしていなかった。だけど徐々に焦りが芽生えた。そんな時、私はちょっと前にあの外資系IT企業で出会ったアンリさんによくいろんなところに連れて行ってもらっていた。相談にもたくさんのってもらっていた。きっとアンリさんとの出会いは、神様が就活を頑張っていた私にプレゼントをくれたんだと思う。

アンリさんは私に企業経営者向けカンファレンスのスタッフに応募してみたら?とサクッと言った。私はアンリさんのことを信じ切っていたから、その日のうちに教えてもらった2つのカンファレンスのスタッフに応募した。IVSとICC。 (IVSはこれっきりになってしまったけど、ICCはこれから私のモチベーションの源泉となる重要なコミュニティになる。ICCのお話はまた今度。)

まず7月のIVSに参加した。3日間、ビジネスマンたちが集まって、ありとあらゆるトークセッションを繰り広げる。初めての世界にびっくりした。あのホリエモンがいて、スタッフ何人かを連れて焼肉に行くらしい。誘われたけど、行きたかったけど、私は断った。アンリさんに飲み会に誘ってもらっていたから。

三宮駅の近く、大衆向けの中華料理屋さんに着いた。そこにいたのはそうそうたるメンバー15人ほど。経営者やVCとして第一線で活躍されている人ばかり。日本を作っている人たち。そんな中に背中を丸くした私が放り込まれた。

ここでも聞かれた。あの嫌な質問。だけど答えないわけにはいかなくて、いつものように(ちょっと丁寧に)対応した。返ってくる言葉を期待した。

「それはオペレーション人間になるね。」

一緒だ。でもこんな偉い人が言うんだからそうなんだろう。なんか気が抜けた。私はオペレーション人間になるんだ。

でもその人は続けてこう言ってくれた。

「うちにインターンに来れば?面白いよ。」

そう。ここで話したのは土屋さん。グッドパッチ代表の土屋さんだった。
最初はインターンをするつもりはなかった。探してはいたけど、そんなこと言われる人のところなんて行きたくない。小さな反抗だった。

でも帰って調べてみた。デザイン会社?UI/UX?何じゃそりゃ。でもでもHPがめちゃくちゃかっこよかった。デザインか。ありかもしれない。今まで勉強したことないけど、人事がダメになった時に何か自分ができることを増やしておかないといけないしな。それに組織崩壊から立ち直った過去がある。組織のマネジメントについても学べるかもしれない。

さらに調べた。土屋さんにとってサンフランシスコに行ったことが大きな分岐点だったことを知った。そういえば、シリコンバレーはどんなところなんだろう。私もサンフランシスコに行ったら何かわかるかな。自分のこと。

東京に行った時にグッドパッチのオフィスにも立ち寄って、土屋さんにインターンのことを直接申し込みに行った。1時間ほど話した。あんまり話はかみ合わなかった。でもその日に決めたことがある。それはサンフランシスコに行くことと、その後すぐに東京に出てきてグッドパッチでインターンをすること。何か分からないけどグッドパッチにものすごく惹かれた。最後にインターンの担当はこの方だよってハコさんを紹介してくれた。

10月、ほぼ思いつきでサンフランシスコに3週間行った。そういや私英語ほとんど話せないけど。知り合いもいないけど。どうするん。だけど行かない選択肢はなかった。(サンフランシスコでの出来事はまた別で書こう。)

結果、サンフランシスコでの経験はものすごく濃くて、一生忘れない大切な思い出になった。私の視野は世界まで広がった。

3.グッドパッチでインターンを始めた11月
日本に帰ってきた11月、休む暇なくグッドパッチでのインターンが始まった。このとき、一応だけどグッドパッチの本選考は受ける?って聞かれた。「受けません。今の内定先に行くつもりです。」迷いはなかった。

グッドパッチでのインターンは新鮮だった。社員は170人くらいの会社だけど、ほとんどがデザイナーの人。個性が強い。私はそんな中でグッドパッチブログの記事を書くライターの仕事を始めた。

ライター自体はじめてだったから、最初は書き方がわからなくて結構辛かった。でも平日はほとんどグッドパッチのオフィスの3階にいて、端のデスクに座って書き続けた。数をこなすとコツを掴んできて、書くスピードも速くなった。

そうなったら、ライター以外のことがしてみたくなった。ずっと座っていてもつまらない。社員さんの様子を観察して手伝えることがあるか聞いてみた。

最初に声をかけた広報のゴンさんにそのことをめちゃくちゃ喜んでもらえた。だから自信がついて、他にもできることを探した。Pizzapatchの運営、おつかい、新卒説明会やインターンの応募者対応…さらに自分から積極的にデザイナーさんと話すことで、さらにグッドパッチのことを知れるようになった。

そうやってグッドパッチでのインターンはあっという間にほとんど3ヶ月が過ぎた。1月28日、ハコさんからお茶しようと誘ってもらえた。半分楽しみ、半分不安…(何かしたんじゃないかと…)

「のどかちゃん、うちに来るっていう選択肢はない?」

涙が出た。内定先は決まっていた。それで納得していた。けど嬉しくて泣いてしまった。

「返事はいつでもよいからちょっとだけ考えてみてね。みんなのどかちゃんのこと高く評価していて、ぜひグッドパッチに来て欲しいと思っているんだ。」

返事をするのに期限はない。だけどその瞬間から、私の中で何か大きなものが揺さぶられはじめていた。

4.覚悟を決める勇気
1月30日、ぺんぺんさんからグッドパッチのこれからの話を聞いた。面白い。2月4日、グッドパッチのエースのカツキさんに時間をもらった。さらにこの日の夜はICCスタッフ誘導チームのチームビルディングディナーで夜景が綺麗なバーに行った。雰囲気最高だったのと、悩みすぎて頭を使っていたからその日はかなり酔っ払ってしまった。でもその時のハコさんの言葉を、私に向けてくれた視線を忘れることはないだろう。特別な夜になった。

2月5日、これが私が覚悟を決めた日。
ランチはスペイン料理の可愛いお店。ナカムーさん、ハッスーさん、パパさんに連れて行ってもらった。オフィスに戻った後、3人は私の様子を悟って優しい言葉をくれた。
そしてその日の午後、土屋さんとの面談があった。

「のどかちゃん、覚悟ってなんだと思う?」

私は「貫き通す意志」と答えた。

「確かにそれもあるけど、ある子はこう答えたんだ。『選択肢をなくすこと』だってね。」

選択肢をなくすこと、一見ネガティブに見えるけど、そこにかける覚悟は言葉の意味に相当すると思った。

「インターンを経てこんなに求められる人材は初めてだよ。学生の時からこんなに将来が見えていることはあんまりないのだけど、君は間違いなくこれから活躍できる。この選択を一緒に正解にしよう。」

そう言葉をもらった。すごく重たくて、本当に私が?、と疑いの気持ちもあったけど、深くうなづいた。

内定が出た。土屋さんと握手をすると始まりの音が鳴った。

土屋さんとの面談が終わり、私は何事もなかったかのように3階に戻った。正直まだ自分に何が起こったのかわからなかったのと、行こうとしていた内定先と親に伝えるまでは素直に喜べなかったからだ。

どこからか突然、壮大な音楽が鳴り出した。お花がついたピンク色の可愛いケーキが出てきた。

「のどかちゃん、内定おめでとう!」

ケーキにはそうあった。ハコさんやケオさん、ゴンさん、カナさん、ジュンさん、インターンでお世話になった社員さんが来てくれてお祝いしてくれた。決まったのはさっきの出来事なのに、、!他の社員さんからもSlackにメッセージがきた。

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しかし喜んでばかりはいられない。2月7日、行くつもりだった元の内定先に辞退の連絡をした。申し訳なさでいっぱいになった。でも自分の選択は間違っていない、そう強く思いながらゆっくり話した。お世話になった社員さんと1時間くらい話して終わった。

2月8日、親に連絡をした。呆れられるだろうと思った。怒られると思った。会話はとても静かに淡々としていた。最後に「了解。」母はきっと納得はしていないし、私の話を理解できていないだろう。だけど真剣さは伝わったようだった。私は母に対していつも少々無茶振りをしてしまっていた。今回のことも想定内だったのかも、と思いながら、許してくれたことに感謝した。

こうして、私は春から晴れてグッドパッチに入社することになった。最高のスタート。自分の心に従い、選択肢をなくし、自分の将来に責任を持った。しかしまだスタート地点に立っただけに過ぎない。覚悟を決めたからには選択を正解にしないといけない。

勝負はこれからだ。これから私のストーリーが始まる。

人生に活力を、覚悟に大成功を。

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どうしてグッドパッチを選んだか、理由はまた別で書こう。
2020/02/11

※完全に自分だけの備忘録のつもりで書いていたのですが、読んでくださる方が多かったので、ちょっとだけアップデートしました。読み返したら、誤字脱字ばっかり…(2020/02/12)


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