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「地域の集合場所」に疑問

(京都市消防局HPに掲載されている一部を抜粋いたします。)

大地震が発生した場合に、地域の皆様が互いに協力し合って、安否確認、救出救護活動や消火活動などの必要な災害対応を組織的に実施するために集合する場所をいい、町内会や自主防災部ごとに決めていただいています

京都市消防局HPより

最初に誤解の無いようにお伝えいたしますが否定をするつもりはありません(笑)我々も大変お世話になっている消防局さん、日々みなさんが頑張ってくださっている事は知っていますので、否定ではなくあくまで当事者としての疑問として読んでいただけたらと思います。でも否定になっていたらすみません(笑)

さて疑問な【地域の集合場所】ですが、何が疑問かわかりますか?


実際そんな余裕がないんです。(実体験)
揺れが収まるのを待つ、もしくは外に逃げるので精一杯です。

というか、だいたいみんな外に出ます。
恐怖で余震が来る前に出たくなります。
私は被災後に知った【津波てんでんこ】この教えは津波被害地域だけではなく、どの地域にも必要な意識なのでは?と思うんです。
更には地域の集合場所に集まって集団で避難することも難しいのでは?とも思います。
みんなそれぞれの安全確認があり、安否確認があり、同じようには行動できません。

私は地震の際にマンションの2階に住んでいました。地震と共に咄嗟に子どもを連れて急いで揺れの中玄関から出ました。その際同じ階の人もみな出てきていました。
しかし、4階に住んでいた方は揺れ方が凄まじく立つこともできず、外に出て来れた時にはすでに外はあちらこちらから出てきた人、道路の車から降りてきた人でざわついていました。
同じ地震でも部屋や階によっても向きによっても全く違いました。
この経験からもやはり地域の集合場所に避難するという行動は現実的ではないと感じています。

【自分の命は自分で守る】

ならば、各自自分のまわりの安全を確認確保した上で各自の判断で指定避難所に避難する。方が安全では?と思います。

地域の集合場所に集まり避難する事は避難所運営に関して避難者リスト作成するための一助となるという話も耳にしますが、果たしてどれだけの人が避難所へ向かい、どれだけの人が在宅避難を選ぶのか。
地域差はあれど、耐震化が進んでる今どれだけの人が地震直後に避難を決めるのか。

また、町内会や自治会離れが深刻な今その段階を踏むことによりハードルが高くならないか。

更には、家族で話し合い落ち合う場所やもしもの際に集合場所を決めていると思いますが、みなさんどこにしてますか?大体が指定避難所や広域避難所に指定されている場所では無いでしょうか?

また、働きに出ている人が多い現代では成立するのか。何人がそこに集まるのか。

夜なら?真っ暗な中危険な中、地域の集合場所に行けますか?

マニュアル上は【地域の集合場所へ】【指定避難所】【広域避難所】
推奨は【地域の集合場所】【家族で話し合った場所】

純粋に【場所というカテゴリー】だけでも混乱しませんか。 

大地震が発生した場合に、地域の皆様が互いに協力し合って、安否確認、救出救護活動や消火活動などの必要な災害対応を組織的に実施するために集合する場所。

助け合うのはまず個々それぞれの安全確保をしてから。まずは【命】が優先であってほしい。
【生きてこそ】共助が成り立つのではと思います。

では安否確認はどうするのか?という声も聞こえてきそうですが、藤森学区のある町内会で昔から決めて町内で実施している【黄色リボン】、無事ですよ!を示す黄色リボン。
これだけでも実は安否確認等にとても役立つのでは無いかと思います。出ていないお家を優先的に救助に向かう、それはすぐには動けない高齢者の方や障がいがある方かもしれないという事も含めて。
今こそ、現実的に被災地から学ぶ事がたくさんあると思います。
マニュアルは大事ですが、そのマニュアルでどれだけの人が助けられるのか。
現実的マニュアルになって行ったらなと願います。

あくまでわたしの経験からの独り言です。(笑)








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