見出し画像

採用ガチャ vs 配属ガチャ - 本当に欲しい人材が集まる会社の作り方(1) - Team-Lの経営ノート

こんにちは。Team-L(チームエル)の堀越勝格です。

チームエルでは、実践主義のコンサルティング集団として、採用活動から売り上げにつながる戦略・戦術の立案を通じて、企業の成長のお手伝いをしています。

チームエルについては、こちらで詳しく。


新卒配属ガチャと採用ガチャ

4月から新入社員になる人、新入生を迎える企業。新生活に向けて、期待や不安が渦巻くのが、新年からの3ヶ月間です。それを象徴するかのように、インターネットでは「採用ガチャ」「新卒配属ガチャ」という言葉が聞かれるようになりました。

新卒配属ガチャ:
新卒で入社した新入社員は、配属先の部署や上司を自分で選ぶことができず、当たり外れがあることを指摘する言葉。ラッキーなことに、希望する部署に配属されたり、相性の良い上司に当たることもありますが、そうでない場合、憂鬱な日々を過ごすことになる、そんな状況を表しています。

採用ガチャ:
せっかく採用活動を行なって、良いと思う人を採用しても、その後仕事を始めてから人格に問題があったり、コミュニケーションがうまく取れないことがわかったり、配属に不満や文句を言うことから、企業側からも、採用する新入社員の当たり外れがあることを表す言葉。

ガチャはソーシャルゲームの課金でキャラクターやアイテムを引き当てること。レアなアイテムを引くこともあれば、凡庸でいらないカード、すでに持っているカードを引き当てることもある、運試しのような側面があります。

これになぞらえて、新卒配属、採用を「ガチャ」と呼んで、運試しのように、そしておおよそレアを引き当てる確率が低い行為として扱っているのです。

果たして、ソーシャルゲームも含めて、「ガチャ」は本当に運試しなのでしょうか?

情報不足の問題は解消できる

この問題の多くは、就職する側、採用する側が、お互いに情報が足りていなかったり、その情報を共有するコミュニケーションが就職活動時・採用活動時に不十分であることが原因として挙げられます。

お互いから耳にする言葉は「そんなはずじゃなかった」と言うもの。そんな部署に配属されると思わなかった、そんな上司に付くとは思わなかった、と言う意見を聞くに、想定していなかったことが起きて驚きと戸惑いを感じている様子がわかります。

この問題の解決が早いのは、実は新卒配属ガチャの方です。その会社に入ろうとしている人は、どれだけの情報を調べて、どれだけの人と会って、その会社のことを知っていたでしょうか。あるいはその業界のことを、どれだけ見聞きしてきたでしょうか。

業界や会社の仕事の種類や動向、トレンド、働き方、繁忙期などから、自分がその会社に入って、どんな生活が待ち受けているのか、大まかに知ることができます。また大きな企業でも、部署の数が無限にあるわけではありません。どんな部署に行く可能性があるのかも、調べることはできるのです。

企業側も、コミュニケーションの問題回避に歩み寄り

また、一緒に働くことになる人については、少し工夫が必要かもしれません。会社によっては、採用する部署の人が採用担当を兼ねることもありますが、大きな企業の場合、採用担当者と実際に現場で上司や先輩になる人は別の人であることが多いでしょう。

たとえば企業が用意する採用活動の中で、インターンや実務者との面談、懇談会などが用意されている場合は、どんな人が働いていて、誰が上司や先輩になり得るのか、と言うことを自分が話しながら知ることができるかもしれません。

そうした場が用意されていないのであれば、学校の先輩の伝手を探したり、採用担当者から紹介してもらうなど、回避の方法は存在していると言えます。

これを裏返すと、全て、採用する企業側が、採用活動で求められていることです。

事前に十分に情報提供を行うこと、採用する人となりを十分に深く理解すること、その人との自社での働き方や、社内の人間との相性を見極めること…。

これらのステップを押さえた採用活動は、運試しとは言えないのではないでしょうか。では、企業側は、どのようにして、採用活動を行えば良いのでしょうか。

(続く)

※ガチャを回避する採用活動を実践する、企業の採用活動を根本から見直すノウハウが詰まった、チームエルの書籍「本当に欲しい人材が集まる会社の作り方」、Amazonで発売中 / Kindleで今すぐお読みいただけます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?