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車のトラブルが多い人生を送ってきました-車屋失格-⑤

人生初のバイトを辞めていた自分に
待ちにまった日がやってきた。

自動車二輪免許取得の為に自動車学校の入校日がやってきた。

周りの友人は大学入学前には免許を取りに行っていたが
自分は高校生の頃からバイクに乗りたく
免許を取る優先事項としては絶対にバイクからと決めていた。

免許代を貯めて
車の車内で親にも事前に話をしていた。

「俺バイクの免許を取ろうと思うんだ!」

「えっ・・・車じゃないの?」
親父はバイクがあまり好きではないので驚いていた。

「高校から乗りたいって言ってたよね
 まぁーその後車の免許も取るよ。」

そう話をした後に
おばあちゃんから一言

「そしたらおばあちゃんがバイク買ってあげるよ!」

「・・・・マジで!!」
自分はあからさまにテンションが上がっていた。

本来であれば断るべきだが
バイクを買うにはお金がなかったので
即言葉に甘えて買ってもらう確約をもらっていた。

そこからはどんなバイクにするか
楽しみにしながら学校と自動車学校に行く毎日が続いていた。

「あのバイクかっこいいなー」
「マフラー厳ついしいい音だなー」
自転車に乗っていても色んなバイクを
見て自分の頭の中で吟味している時が
バイクを買う中でも一番楽しかったことを覚えている。


自宅に帰ったある日
「欲しいバイクは見つかった?」
おばあちゃんからそう言われ
「うーんいいと思うのはあるけど
 まだ決まってないなー」

その言葉を聞いた父親から
「なら一回バイク屋に見に行くか」

「そうだね!連れてってください」

親父の助言もあり
自分は気になっていたバイクを見に出かけた。

ホンダのバイク屋に着いて店内を
見ていると自分の直感で”かっこいい”と思える
バイクに出会った!

そのバイクには”CB400スーパーボルドール”と
書いてあった。

「CBって教習車と同じやつだよな」
「けどカウルが付いてるだけでめちゃくちゃかっこいい!!」
そこからの自分の目には他のバイクは入っていなかった。

色んなバイクを見にいくはずが
赤と白でデザインされたバイクに取り憑かれたかのように
そのバイクの前から動かず

「俺このバイクがいい!!」
と言い即決でバイクを決めた。

このカウルが付いているバイクが今後の自分を
苦しめるとは
この時は全く知らなかった・・・

バイクが決まってからの自分は
教習所にも通えるだけ通って
早くバイクに乗りたいという気持ちだけだった。

遂に免許を取り、
納車当日!早く行きたい気持ちを抑え
予定された時間に合わせて向かった。

一通りのバイクの説明を受けて
最後に一言
「バイクライフ楽しんでね!」
という言葉にワクワクしてバイク屋を出る。

テンション高めにスロットルを開けて自分のバイクを運転している!
という喜び全開に帰路についていた。

納車初日!最高の日のはずが
この後最悪の日になることをこの時の自分は知らなかった。



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