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車のトラブルが多い人生を送ってきました-車屋失格-⑥

いつも車で通っていた道を

自分がバイクを運転しながら帰っている!

自動車学校ではルートやスピードが決められていたが
公道では自分が全て決めることに快感を覚えていた!

「バイクの運転楽しすぎるぅぅぅぅぅ!!!!」

そう楽しんで自宅に向かっていた。
あと数mこの坂を登れば自宅に着く。

自動車学校で習ったように
シフトを”カチッカチッ”と踏み
ブレーキをかけてバイクを停車した。

周りの視点を確認して
坂道に向かってゆっくりクラッチを緩めながら
アクセルを捻った。

その瞬間・・・・

バイクの車体が”ガクン”と揺れ
エンジンが止まる。

ガシャーーーン

今までに聞いたことが大きな音が
静かな住宅街に鳴り響いた。

さっきまで真っ直ぐ立っていたバイクが自分の横で
地面に並行になっている。

「何が起きたんだ」
「倒れたということは・・・」

恐る恐る自分のバイクを起こしてみると

「嘘だろ・・・さっきまで新品同様だったのに」

自分のバイクの側面はボロボロのキズだらけに
ウインカーやレバーは見たこともない方向に曲がっていた。
しばらく考えることが出来ず
ただただバイクの横に立っていた。

「何が原因?なんでエンジンが止まった?」

どう悩んでも結果が出ることはなく
何とかバイクに乗って帰っていった。

後々気付くのだがシフトが1速に戻っておらず
4速のまま発進しようとしていた。

自動車学校ではランプで知らしてくれたが
実際はそれが分からず納車当日に
憧れていたバイクを一瞬で傷ものにしてしまったのだ。

「こんなことでバイクは諦めたくない!」
そう思いすぐバイクを修理した。

修理した時はこれからはバイクライフが始まり
楽しい生活が始まっていくと思っていた。

そう思い数ヶ月
買った頃から1年頃立ち
ちょこちょこと傷はつけてしまったが
バイク生活を楽しんでいた。

学校での授業を終え自宅に帰っている時
自分が直進のハズなのに右折車が急に曲がってきた。

「危な!!!!」

そう思った瞬間に自分の右手と右足は
グッと力を入れたことにより

「あれ・・・やばい」
そう思った時には自分とバイクは離れ離れになり
ヘルメットから見えた光景は
火花が上がり滑っているバイクの姿だった。

相手は自分のスピードがあまり出てないと思い
右折してきたらしい。
事故として警察も呼び聞き取りをしてもらっていたが
自分の両膝からは血が出ており
その横にはボロボロになったバイクが横たわっている。

相手の保険に全てお金を出してもらったが
自分はこの時は自分の体もバイクも修理出来たし安心していたが
実はここから自分が巻き起こす事故の連鎖のスタートだった。




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