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リーダーシップって? 今までの経験と少し違う視点

リーダーというポジションとリーダーシップは、よく一緒に語られますが、実は異なるものです。リーダーは、組織やチームでの役職や経験に基づき任命される立場のこと。日々の業務を調整し、チームメンバーに指示を出す「まとめ役」として活躍している方も多いでしょう。

一方で、リーダーシップは役職に限らず、誰もが発揮できる力です。他者に影響を与え、共に進む道を示す行動や態度の積み重ねがリーダーシップなのです。ここから、リーダーとリーダーシップの違いを掘り下げていきましょう。


◾️ 「リーダー」と「リーダーシップ」の違いって?

1. ポジションと行動の違い

リーダーとは、役職や経験により与えられる立場です。
リーダーシップは肩書きに関係なく、行動や態度の積み重ねで発揮されます。

リーダーのポジションにいるからといって、必ずしもリーダーシップを持っているとは限りません。指示を出すだけではなく、メンバーの意見に耳を傾け、共に目標に向かう姿勢を示すことが、リーダーシップの本質です。

2. 管理と共創の違い

リーダーは、チームの進捗を管理し、問題があれば解決策を提示します。
リーダーシップは、メンバーと共に成果を創り出す力です。

自分一人で結果を出そうとするのではなく、メンバー全員の力を引き出し、共に働きながら目標を達成することを重視します。

3. 指示と影響の違い

リーダーが「指示」や「指導」に重点を置くのに対し、リーダーシップは「影響」を重視します。

リーダーシップを発揮する人は、行動を通じてメンバーに良い影響を与えるのです。

強制ではなく、自らが価値観に沿った行動を取ることで、メンバーの意識を変え、行動を促します。

4. リーダーのポジションとリーダーシップの関係

リーダーというポジションだからこそ発揮できるリーダーシップもあります。

チーム全体を見渡し、必要なサポートを判断する立場にいるリーダーは、リーダーシップを発揮することで、その役割をより豊かにできます。

状況に合わせて自分の行動を調整し、チームの目標達成に貢献することがリーダーシップの力です。

5. リーダーシップは特別なスキルではない

リーダーシップは、特別なスキルやカリスマ性を持つ人だけのものではありません。

自分の価値観に基づいた小さな行動が、その源です。そして、その行動をチームで分かち合うことが大切です。

一人ひとりがリーダーシップを発揮できる環境を作ることで、チーム全体の雰囲気が変わります。小さな一歩がチームの力を引き出し、自然にリーダーシップが育まれるのです。

◾️ 心理的柔軟なリーダーシップの第一歩

▶︎ 心理的柔軟なリーダーシップとは

リーダーシップというと、「しっかり指示を出す」「チームをまとめる」といったイメージがあるかもしれません。

しかし、心理的柔軟なリーダーシップはそれとは少し違います。
まず、「リーダーシップを発揮する余裕がない」と感じる自分を受け入れることから始めましょう。

忙しさの中で頑張っている自分を認め、リーダーシップは一人で完璧にこなすものではなく、チーム全体で育てていくものだと理解することが大切です。

心理的柔軟なリーダーシップとは、変化する状況や多様な意見に柔軟に対応し、自分の価値観に基づいて行動するリーダーシップのあり方です。
状況に合わせて行動を調整し、チーム全体に安心感と前向きな影響を与える力なのです。

次に、その特性とステップを見ていきましょう。

1. 自分の気持ちに気づいて、やさしく受け止める

心理的柔軟なリーダーシップを育むには、まず自分の状態に気づき、それを受け入れることから始めます。

1-1. 「自分の気持ちに気づいてみる」

忙しい中でも、「今、自分はどんな気持ちだろう?」と問いかけるだけで十分です。

少し疲れているのか、焦っているのか、ワクワクしているのか。それに気づくことで、自分を客観的に見ることができます。

1-2. 「完璧でなくても大丈夫」

「リーダーだから、しっかりしないといけない」と思う必要はありません。

心理的柔軟なリーダーシップは、完璧さではなく、今の自分をそのまま受け入れることから始まります。「今はこれでいいんだ」と自分に優しくすることで、その安心感がチームにも広がります。

1-3. 「チームに安心感を広げる」

リーダーが自分の気持ちや不安を受け入れている姿を見ると、メンバーも「自分もそのままでいていいんだ」と感じます。

こうした安心感は、チーム全体に広がり、リラックスして意見を言える雰囲気を生み出します。

2. 自分が大事にしたいことを行動に移す

心理的柔軟なリーダーシップは、自分の価値観に基づいて行動することです。

「自分一人で頑張る」のではなく、チーム全体で一緒に取り組むという考え方が大事です。

2-1. 「自分が大切にしたいことを考えてみる」

まずは、「どんな職場にしたいか?」を考えましょう。

「成長できる職場にしたい」「お互いに助け合える雰囲気を作りたい」など、特別な答えを出す必要はありません。自分にとって大事なことを素直に考えてみてください。

2-2. 「小さな行動から始める」

価値に基づく行動は、小さなことから始めるのがポイントです。

「どう思う?」とメンバーに一言聞いたり、「何か手伝えることある?」と声をかけるだけで十分です。無理なくできる小さな一歩を見つけましょう。

2-3. 「チームに広げる」

自分の価値に基づいた行動は、自然とチームに広がります。

あなたが取った行動が、他のメンバーにも影響を与え、チーム全体の雰囲気を変えていく力になります。

3. チームで育むリーダーシップ

リーダーシップは一人で完璧にこなすものではなく、チーム全体で少しずつ育てていくものです。

3-1. 「小さな行動がチームに広がる」

リーダーシップは、周りに影響を与える小さな行動から始まります。

「困っていることはない?」と声をかける、その一言がチーム全体に広がり、みんながリーダーシップを発揮できる環境を作ります。

3-2. 「お互いに助け合う」

リーダーシップは指示を出すだけではありません。

メンバーが互いに助け合うことで、リーダーシップが育ちます。サポートが必要な時に「何か手伝えることある?」と声をかけることで、自然なリーダーシップの連鎖が生まれます。

3-3. 「みんなで一歩ずつ進める」

特別なことをする必要はありません。

みんなで小さな一歩を積み重ねていくことが大切です。
リーダー一人で引っ張るのではなく、みんなで進んでいくことで、リーダーシップがチームの中で育まれます。

このように、リーダーシップは一人で頑張るものではなく、チーム全体で育てていくものです。

小さな行動や助け合いを通じて、みんなでリーダーシップを育む環境を作りましょう。その一歩が、チームに安心感と協力の雰囲気を広げる土台となります。

◾️ まとめ

リーダーシップは、特別なスキルを持つ人だけが発揮するものではなく、日々の小さな行動から生まれ、チーム全体で育てていくものです。

リーダーというポジションに関係なく、誰もが自分の価値観に基づいた行動を取ることで、チームに良い影響を与えられます。そして、その行動がチームに広がり、みんなでリーダーシップを育てていく環境を作り出すことが大切です。

リーダーシップを発揮するために大事なのは、自分の気持ちに気づいて、やさしく受け止めることから始め、自分に無理なくできる小さな一歩を見つけること。

そして、それをチームで分かち合うことです。そうすることで、チーム全体に安心感と協力の雰囲気が生まれます。

次回は、そんな「リーダーシップを日々の中で発揮するための簡単なコツ」を考察していきます。

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