The 3D Art of Buttons: Sesame END〜オリジナルキャラとのご対面〜
ギギです。八ヶ月近く続けてきた「The 3D Art of Buttons: Sesame」もいよいよ最終回となりました!今までの記事はこちらにまとめています!
3Dプリントまでの道のり!
今回は3Dプリントするに当たり、DMM.Makeさんのサービスを使用しました。
個人でやってもよかったのですが、プリントするのに
1. 3Dプリント自体や材料費が高い
2. 一発できれいに出すのが難しい
3. トライ&エラーで、印刷のコストが更にかかる
4. トライ&エラーで、心が折れる可能性がある
5. プリント中の音の騒音問題
といった問題がありました。1は乗り越えられるとして、特に2が問題で、何度もやる可能性がありますし、そのトライ&エラーが増えるたびに、3の問題が大きくなりますし、4は何よりも「あー!駄目だ!」となりそうです。また、3Dプリント時間がかかるので、プリントで夜までかかると、5の問題も出てくることでしょう(プリントの方式によりますが)。
将来的には、プリンターほしいなって思うものの、今回は私自身も初めての挑戦かつ上記の問題があったため、1以外の問題をほぼ解決できるサービスでプリントを体験してみよう!と思っての選択でした!
3DCGのパーツを一つにまとめる
DMM.Makeのサービスを利用するには、作品のアップロードが必要となります。またアップロードする前に、プリント時はパーツを1つの集合体として、ある程度まとめておく必要があります。
これまでのセサミは、ボタンはボタン、ボタンの糸はボタンの糸、靴は靴といったように細かく分けて作成してきました。それを一体化していきます。
なので、早速・・・いざ、一体化!
これが一体化されたセサミです。ボタンや靴をすべて一個にまとめられていますが、今までと変わっていないように見えますね。ただ細かいところを見てみると・・・
と画像のようにポリゴンの重なり部分とかが排除され、各々が各々のポリゴンに接続されます。
ここでも、形状の微調整などがされるかもしれませんが、今回はそのまま、STLという3Dプリントする用のファイルに保存して、作業を進めてしまいます。
データの確認
アップロード前に、フリーソフトである「Materialise MiniMagics 23.5」というものを使用して、STLオブジェクトがちゃんとできていいるのかを中身のデータを確認します。開くと以下のような感じででてきます。
あまり理解していないので、黄色いところが結局どういうところなのか気にはなりますが(形状同士の重なりとかが多いとか?)、無事に一つのオブジェクトとして扱ってくれそうです。このままDMM.Makeに提出してみましょう。
素材のアップロード
ファイルができたら、アップロードをしていきます。事前にアカウントを作成する必要があるので、それができたら、作った3Dデータをアップロードします。
↑アップロード画面もわかりやすかった。
アップロードすると確認するから待ってねという感じのメールが届き、どのような素材が適しているかを1営業日くらいで選定していただけます。ここがすごい便利で、出力する材料やプリンターの方式によっては、初心者だと選ぶことが難しいので、かなり助かりました。しかも、無料でチェックしていただけるので、今回の造詣が、作りたい素材で向いているかに悩む必要がなくなります!
材質のチェック
チェックが終わると、完了通知のメールがきて、アカウントからどんな材質が使用できるかのリストが送られてきます。今回のモデルでは、アクリル印刷が一番条件としてあっていたようで、選択肢には他のものがございませんでした。
念のため、サポートに問い合わせ伺ったところ、やはり素材ごとのガイドラインに沿ったものを出しているとのことでしたので、これ以外での印刷は難しいようです。
個人的には、将来的に使ってみたい光学式プリンターのレジンを試してみたかったのですが、サポートから向いてないという回答だったことなので、アクリルで試すことにしました。プロが推奨しているのだから、これが一番良いのでしょう。
いざ注文!
そのまま注文ボタンを押してぽっちとやりました。UIも簡単でどんな印刷物ができるかが楽しみでした。発送には約7~8日ほどかかるとのことでいsたので、気長に待つことにしました。
3Dのボタンズの完成!
はい!こちらが完成品となります。
手のひらでなく、親指サイズとなります!
気になっていたボタンの穴やチャームポイントの頭のふわふわがちゃんと出てきました!ただし、釣り竿は難しかったので、プリントを諦め、家のもので代用することにしました。
ほい。つまようじですね。やや大きすぎてバスターブレーダーみたいになってしまっていますが、ちゃんと支えてくれている感じはうれしいです!きっと、これからも爪楊枝刺しとして活躍してくれることでしょう。
冗談です。別途代用のものを作って、よりっぽくしてみます。
レジンでやってみる(失敗編)
やり方としては、UV硬化レジンを使って、細い形状のものを作り、これで釣り竿もどきを作っていきます。上にも書いていますが、あまりきれいにできなかった方法です。
用意するもの
・ダイソー・お湯プラねんど(形整形のため)
・UVレジン(今回は硬化タイプ)
・UV硬化ライト
・デザインカッター
1. お湯でプラ粘土を柔らかくする
釣り竿の元となるモールドがないので、レジンを流し込む型を作るため、お湯で柔らかくなるプラスチックを柔らかくします。
2. 流し込む型を作って、レジンを流し込む
柔らかくなったら、釣り竿っぽい型を作ってみます。
画像はレジンを流し込んだ状態です。
3. 硬化ライトで固める
流し込んだら、UVライトで固めます。時間は大体60秒を3回くらいで固まりました。関係ないですが、UFOのライトに照らされるとしたら、こんな感じなんだろうな~と思いながらやってます。
4. デザインカッターでゴリゴリ削る
画像は、取り出した状態です。表面ががたがた & 平たいものがついていたりするので、それをデザインカッターでゴリゴリと削っていきます。
5. 完成!
さて、削ってはめてみたものが、こちら!
はい、ダメでした…。もともとが、ガタガタしていたのと、デザインカッターで綺麗に削れる技術がなかったため、こんな風になってしまいました。
代わりの素材を探してみる
上記のレジンの試みは失敗しましたが、なんとか、コンセプトアートのものを再現してみたい。そんな気持ちでいっぱいでした。そこで、発想を変えてみることにしました。
欲しい素材は
・透明なもの
・ある程度曲げられて丈夫なやる
・表面がスムーズなもの
・加工しやすい
を満たすものです。果たして、そんなものが…。
ジップロックのが使えそう
ありました、ジップロックの袋を閉じる部分です。写真のここの部分のところ、いけそうな感じしません?
で、やってみたのが、こちらです。
さっきのレジンより、すごくいい感じになりました!近くでみると粗は目立ちますが、距離を置くと釣り竿を振っているっぽい感じがでます!これで行きましょう!
最後に
コンセプトアートが出されてから、数か月の時を経て、ようやく3Dプリントという形でボタンズのキャラをリメイクし、プリントするまで漕ぎつけました。正直、3DCGでも自分は満足できると思っていましたが、こう実体で触れるようになると、眼だけでなく手でも形を楽しめることができるという新たな楽しさに気づくことができました。
今回は新たな挑戦の1つスタートです。これからも楽しんでやっていきたいと思います!それでは、また次回!ありがとうございました!
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