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夏・秋の【抜け毛】リスクを減らす方法 2024

髪のアンチエイジングを医学的に深堀りし、わかりやすく皆さんにシェアしたいと思います。

今回は「夏の過ごし方で、秋の【抜け毛】リスク、減らせます!」ということで、病院で女性の薄毛治療を行う際に、実際に個別に行っているアドバイスのうち、秋の【抜け毛】リスクを減らすのに役立つ方法を、医学的に解説してみました。

実際に病院で薄毛治療を行う時に、金子医師が考えている事、チェックしている事、実際のアドバイスをもとに、女性が抜け毛や薄毛(髪のボリューム)が気になって、ご自宅で髪を改善させたい時に、知っておきたいトピックを取り上げています♪ 専門医が分かりやすく話しているので、全ての髪が気になる女性におすすめです。


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1:秋に抜け毛が増えるって本当?

西村:夏とか秋って抜け毛が増えるイメージがあるんですけど、抜け毛が増えないような夏の乗り切り方があれば今のうちに教えてほしいんでが、そもそも、秋に抜け毛が増えるっていうのは、本当なんですか?

かねこ先生:専門書の目次にもシーズナルシェディングってあるぐらいだから、現象としてあるのは本当です。ただいろんな方を診てると、シーズナルシェディングがなりやすい人と、そうでもない方って分かれるんです。

なんで夏とか秋に抜け毛が増えやすいかというと、ヘアサイクルの中の休止期の髪の割合が増えるからなんですよ。このグラフは、季節ごとに休止期にある髪の割合を示してるんですけど、冬だと休止期の髪は全体の15%ぐらいしかないのに、夏になると増えて25%ぐらいになってるってことを示してます。

西村:じゃあ夏は4本に1本が抜けやすい髪になってるってことですか?

かねこ先生:はい。どうして、夏になると休止期の髪が増えるかというと、学術的に解明されきってるわけではないですけど、1つの理由として考えられるのは、夏は普段通りに過ごしてるつもりでも、だるかったりとか寝不足だったりとか、食欲が減ったりするじゃないですか。

そういう状況が続くと、成長期にある髪が早く休止期に誘導されちゃうんですよね。それで一旦休止期に入ったら必ず抜けます。

この辺の話をきちんと知りたい方は、「抜け毛を止める洗い方をしてみた」っていう別の回で詳しく説明したので、よかったらチェックしてみてください。


2:頑張れば、自分でも秋の抜け毛を減らせるの?

西村:シーズナルシェディングになりやすい人となりにくい人がいるって言ってましたけど、なりやすい人でも頑張れば秋の抜け毛を減らせるんですか?

かねこ先生:できますよ。

例えば、この女性の髪の写真3枚ですが、実際に私もう8年以上のお付き合いのある方なんですけど、元々は他のクリニックでミノキシジルの塗り薬と飲み薬を出されてたんですけど、もうミノキシジルをやめたい、でも髪はよくしたいんですってことで受診されたんです。でも、聞いてる方からすると、難しそうに思うかもしれないんですけど、やってみるとできました。

ずっと年間通して見てると、明らかに夏とか秋に抜け毛も増えるし、髪のボリュームも落ちるんです。
例えばこれ、56歳の年の夏・58歳の時の夏・60歳の時の夏っていう3枚並べてるんですが、年を重ねると、大体髪を保つのは難しくなるって思うじゃないですか。でも、同じ季節で条件を一致させて、2年ごとに今ちょっと並べているんですけど、どう見ても56歳の時よりも60歳の時の方が、同じ夏でも髪のボリュームがいいわけですよ。

何をしたかって言うと、とにかく夏はこうしてください、とか、あれをしないでくださいっていう、この方にあったドバイスを伝授してたんです。そうそしたらコツがつかめたので、元々は抜け夏とか秋に、抜け毛増えやすいタイプの方でも、ちゃんと乗り切りやすくなったっていう例で、今ちょっと出してます。

3:どんな人が夏や秋に抜け毛が増えやすいという傾向はある?

西村:ちなみにどんな人が夏や秋に抜け毛が増えやすいという傾向はあるんですか?

かねこ先生:知りたくなりますよね。
だから、私も数年前の夏に、通院中の女性の皆さんに協力いただいて、実験したことがあるんですよ。その時のデータが、このグラフなんですけど。少なくとも、元々体調管理の指導も受けていて、ある程度ベースができてる方で言うと、夏から秋にシーズナルシェディングがあった方って、実際は半数以下で、しかもそんなに長く続かなかったんですよね。

あと、もう1つ面白い傾向がその実験で分かったんですけど、夏から秋にかけて抜け毛が増えた女性では、夏に睡眠の質が悪いって感じた方が多かったんです。

また、合わせて夏から秋に髪のボリュームが減ったっていう女性では、夏にだるさとか疲れを感じてる方が多かったですね。そういう傾向がありました。

4:ここが気になる人は、ちょっと大変⁉

かねこ先生:ここで、注意点もシェアしたいんですけど。西村さん、この前髪の地肌が広がる女性の脱毛症の分類って知ってますか?

西村:知らないです。

かねこ先生:この前髪地肌のが広がる女性の脱毛症の分類って有名な分類なんですけど、専門家の間では実はつむじよりも、前髪の部分ってちょっと難しさがあるので、このパターンにね当てはまる方は、特に夏の時期は無理しないっていうことを意識しつつ、だるさとか寝不足とかがないように、夏をね乗り切っていただきたいなと思います。

5:夏に抜け毛を増やさないためのカギはTCA回路⁉

西村:私にもできる、夏を乗りきるおすすめの対策を教えて欲しいんですけど、何かありますか?

かねこ先生:対策そのものを1個1個覚えるよりも、その前に対策の目的が分かると他にも考えやすいと思うので、ちょっとそこから行きますね。

ズバリ、夏の抜け毛を増やさないための鍵ってTCA回路なんです。

TCA回路もしくはあのTCAサイクルって何か知ってますか?

西村:わからないです。

かねこ先生:私たちの体って細胞からできてるんですけど、その細胞の中にミトコンドリアっていう場所があります。そこの中にあるのがTC回路なんですけど、役割としては栄養素とか体の中に入れたものを使ってエネルギーを作るっていう働きをしてます。

TCAサイクルを回すために必要な栄養素って、ほぼ全部なんですけど、特に夏場あのちょっと意識して取っていただきたいものが2つあって、1つはビタミンとかミネラルなんですけど、それがないと回んないんです。でも、汗をかいたりとか、ちょっと夏って脱水気味になったりとか、油断するとすぐ足りなくなっちゃうので、そこは1つ欠かせないですよね。

あとは、クエン酸って西村さん、ちゃんと取れてると思います?

西村:あんまり取れてない気がします。

かねこ先生:うん、私も含めてそうなんですけど、クエン酸ってさっきのTCAサイクルの中で、出てくるトップバッターなんですが、例えばすっぱいものに入ってるんですよ。

西村:梅干とか、グレープフルーツとかですか?

かねこ先生:はい、だからそういうのは意識して、夏場は取っておく、それプラスビタミンとかミネラルもしっかり取ってとくと、材料があって、くるくる回すための動かした時のトッピングみたいなのも一緒に取ると、エネルギーを作りやすいうんていうイメージです。

ということで今回は秋の抜け毛リスクを減らすために役立つ方法を医学的に解説してみました。去年の抜け毛が多かったなっていう方も、大丈夫だった方も、皆さん夏を快適に乗り切るコツにもなりますので、是非実践してみてください。