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天才脚本家!! 【宮藤官九郎】のドラマは人間賛歌

嫌なことから逃げ出したいと言いながら、めんどくさい人が好きだから、結局ややこしい案件に巻き込まれてしまい、真理と心理の間を行ったり来たりしながら、どんな人間をも否定せず人生を謳歌する。

それが宮藤官九郎脚本のドラマです。

全部、共通して、人間賛歌です。

『池袋ウェストゲートパーク』の原作は石田衣良先生なので書き下ろしではないですが、クドカン脚本
で堤監督に金子さんの演出という豪華な顔ぶれ。(この年末年始にTVerで見直したらツダケンも発見して興奮)

からの『木更津キャッツアイ』で私は完全に虜になりまして、それ以降のドラマや映画はほぼ網羅しました。

ちなみにその頃、好きが松尾スズキさんへも派生していき、大人計画の舞台を見に行ったり、小説読んだり、さらに漫画や音楽を漁ったりの、まさにヴィレヴァンに通う系のサブカル女でした。

サブカル。
今は死語なのでしょうか。
もはや死語も死語なのでしょうか。

そんなサブカル死語女のおすすめTOP3は

『木更津キャッツアイ』
『タイガー&ドラゴン』
『うぬぼれ刑事』

映画だと『ピンポン』

そもそもなんで選ばないといけないの?
選ぶの辛い。

いつもクドカンドラマはリアタイ視聴率が悪くて、後からじわじわDVDが売れたり賞を取ったりするらしいです。

大河ドラマの『いだてん』も悪い評判をよく聞いたのですが、最後のクライマックスの演出は震えるくらい秀逸でしたよ。ストーリーもしっかり伏線回収して素晴らしいつくりでした。

クドカンドラマの特長といえばなんと言ってもコメディ色。何度観ても発見があるし、細やかなディテールで、手を抜かずに笑わせてくれます。関心するほど細かいので、爆笑の向こう側にも行けます。

それから脇を固める安定芸の大人計画メンバー最高です。

そして笑えるだけじゃない。

時間軸に遊びがあって優しさがあって粋な計らいが散りばめられている厚みのある脚本。

総じて人間賛歌なのです。

誰も否定しない。誰をも許し自分も許す。笑って終わって続く。

宮藤官九郎、天才なだけでなく素敵な人です。

さて、新ドラマ、長瀬くん主演の『俺の家の話』が始まりました。長瀬くん最後の俳優業ですかね。それがクドカン作品になるなんて、私は個人的に胸熱案件です。

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読んでくれてありがとうございます。
お手間じゃなければスキ♡して帰ってね。
Tealyric

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