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4.4.2. 流派や茶道教室からの評判

流派からの反応と「茶道団体」

教授者ではない茶道修練者や,非茶道修練者からの反応は,前のセクションで見た通りである。

一方で,流派そのものからの反応は割れているようだ。
「茶道団体」を容認する教授者もいれば,その逆もある。

「茶道団体」の代表者が,現在もある流派や茶道教室に所属している以上,流派や教授者からの反応は見過ごしがたい。

その上で「茶道団体」がどのように振る舞っているかがここでは重要となる。


インフォーマントとその教授者の関係性

「茶道団体」と流派との関係は,インフォーマントが通っている教室の先生が,「茶道団体」の活動を知ったときの反応に現れている。

「茶道団体」がメディアで露出するようになるにつれ,インフォーマントの口から出さずとも,自然と教授者の耳に入ることがある。

通っている教室の先生に「あんたそこ座んなさい。(テレビで)見たわよ」と言われたあるインフォーマントの場合は,「茶道団体」の活動が教授者との関係を悪化させたようだ。


一方で大輔さんは,「茶道団体」の活動について自身の先生にも話し,「(先生は)よく理解してくださってるし,ああいうやり方っていうのはおもしろいと思うよって(言ってくれている)」と語った。


しかしこのセクションでは,生徒にとって最も身近な教授者からの意見だけではなく,さらに広く「組織(=流派)」との折り合いを議論していきたい。


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