【140字小説】気まぐれ

登校中。
前を歩くミクとリサが見えた。
私は「おはよー」と駆け寄る。
2人は笑顔で振り向いた。
それから3人でキャッキャと歩き出す。

翌日。
ミクとリサに「おはよー」と駆け寄ると、
2人はチラとこちらを見て
クスクスと逃げて行った。
1人立ちすくむ私に、湿った梅雨の空気がまとわりつく。

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