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【140字小説】たそがれ

昔から辛い時には海へ行った。
防波堤に座り、海岸で遊ぶ人々や彼方を行く船を一日中眺めていると気持ちが落ち着くのだ。

ポンポン。
急に肩を叩かれ振り向くと警官が立っている。
「あー君、通報が入ったんだけどね。ここで朝から一体何してるの?」

…どうやら黄昏れる事も許されぬ時代らしい。

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