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【140字小説】繋がる縁(ロープだけに)

「あっ」
ホムセンで良さげなロープに手を伸ばすと、丁度隣にいた死んだ目のおっさんと手が触れ合った。
「貴方も…このロープを?」
「ええ、首吊りに良さそうで…」
「奇遇ですね」
そこから意気投合。喫茶店で話し込んでカラオケ行ってまた会う約束をして帰った。
結局ロープは買わなかった。

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