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【140字小説】終末の雨

雨が降ると遠くから川の放流サイレンが聞こえる。

薄暗い部屋でそれを聞いていると、さながら終末気分だ。

浮かれた花金の声も雨音とサイレンで塗り潰され、ただの薄暗い一日の始まり。

外からは誰かが布団を叩く音が響き続けている。

そろそろ私も布団を干さなくては。

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