【エッセイ】ネネちゃんのママ
《 注意 》
これはクレヨンしんちゃんを知らない人が
読んでも全然ピンとこないエッセイなので、
引き返して私の他の話を読んで下さい。
とりあえず ここらへん でも勧めとこうかな♡
■クレヨンしんちゃんと私
最近、子どもがクレヨンしんちゃんの漫画を読んでいる(学童にあってハマったようだ)。
私が小学生の頃(何年前だよ…あえてそこは深掘りしない)にアニメ化され、大ブームになったクレヨンしんちゃん。
●お尻を丸出しにしての“ケツだけ星人”
●局部を丸出しにしての“ぞうさん”
●幼稚園児のくせにスケベ心丸出しでキレイな“おねいさん”を追いかけるしんのすけ
他の漫画にはないこれらの描写。良くも悪くもなかなかインパクトがあった。子ども達は大ウケ、お母さん方は眉をひそめていたような印象(勿論、友情や家族愛のようなうるっとくるお話もあるよ)。
個人的には、登校班の班長さんだったリーダー気質のトモちゃんが、「オラは〜ダゾ」と完全にしんのすけの口調で喋るようになってしまい、子どもながらにドン引きした記憶が鮮明に残っている。それくらい流行っていたのだ(懐かしい)。
■ネネちゃんのママ
話を現代に戻そう。本題はここからだから(えっ、やっと!?)。
子どもが読んでるクレヨンしんちゃんの漫画を後ろから眺めていた時のこと。私は作中のネネちゃんのママにひどく共感している自分に気付いた。
【とりあえずその時読んでた話のあらすじ】
冬、ネネちゃん宅。ネネちゃんのママがおしるこ(ぜんざい?)を作ってネネちゃんと2人で食べようとしている。そこへなぜかしんのすけが勝手に侵入。「オラもおしるこ食べたい!」。ネネちゃんのママ、しんのすけのおしるこには餅を入れなかったり…と裏工作するも、なんだかんだで餅入りおしるこを食べられてしまい、不本意ながらおしるこを振舞った形になる。さらに風邪をうつされる…というオチ。(だったと思う、多分)
ネネちゃんのママ、私が子どもの頃に感じていた印象は“キレるとトイレでうさぎのぬいぐるみにボディブローを食らわせてるちょっとヤバいママ”だったのね。
でも親になった今、見方が変わったというか。彼女の“いいママであろうとする苦悩”をひしひしと感じた。全てはネネちゃんを想う母心ちゃうんかい?
⬜︎子どもの前では…
自分も子どもができて、子どもの前では“正しい、優しい人”であろうと思う気持ちが強くなった。他人に対してイラッとしてブチギレても、子どもへの影響を考えたら口汚く悪口を言って発散する訳にはいかない。相手に意地悪をしてギャフンと言わせる訳にもいかない。
…だって子どもの前だから!子どもには良い子に育って幸せになって欲しいから!変なことしてマネして欲しくないから!だからしんちゃんにウザ絡みされてもひきつり笑顔で「オホホ…」と笑うしかないのだ。
⬜︎子どものお友達だから…
そもそもしんちゃん、他人の家に勝手に入ってきてるよ!?現代なら明らかにNG行動。しかも出された食べ物に対して、悪気がないにせよ「しつこいお味ですな」とか平気で言うのよ!?(いや、そこがこの漫画の面白いところなのだけど)
マナーがなってない上に憎たらしい悪ガキ…母になると時々、こんなしんちゃんのようなお子様に遭遇することがある。しかし私がネネちゃんのママでもきっとひきつり笑顔でおしるこを振る舞うのだろう…と思う。それはしんちゃんがネネちゃんと仲の良いお友達だから。どんなに自分が「悪ガキめー」と思ってもとりあえず子どものお友達には冷酷になれない。あるある、わかる!
■ネネちゃんのママと私
元々器が大きくて、そこらへんの子どもに何をされても「ガハハ」と笑っていられる大らかな肝っ玉母ちゃんや聖母のような人ならばこんなこと考えもしないだろう。
だが私は器が小さい。だからこんなことを考えもする。そしてネネちゃんのママも多分こっち側の人間。同じニオイを感じる。ネネちゃんのママがイラッとしてるポイントで私も必ずイラッとするから(笑)圧倒的共感。
そんな自分の分身のようなネネちゃんのママが“いいママであろうと必死で頑張っている姿”。これにグッときたのだ。ストレスに感情を揺さぶられながらも我が子の手前どうにか乗り切ろうとしている健気さ!
しかしどうしても無理になって爆発した時、例の“トイレでうさぎにボディブロー”が発動していたのではないか。それすらトイレの中でひっそりと行っている気の使いよう(結局ネネちゃんにばれて「いつものママじゃない〜」と泣かれていることが多いけど)。
…貴女、めちゃくちゃ頑張ってる最高のママだったんだね!!
今回、何十年ぶりかでネネちゃんのママに再会して、私はこのようなことを感じたのでした。子どもの頃は誤解しててごめんねと言いたいし、何ならオシャレカフェーで一緒にお茶飲んで語り合いたい。
これを機会に、クレヨンしんちゃんの漫画を読み返してみようと思っています。じっくり読めば、更にキャラの新しい一面が見えてくるかもしれない。
読書の秋=漫画の秋!さあ、みなさんもご一緒にいかがですか?
end
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?