フラッシュダンスの感想(第0回)
ミュージカル「フラッシュダンス」を観に行きました。
コロナ禍の自粛明け初めてのミュージカルを観に行きました。
推しである、ふぉ~ゆ~の福田悠太さんが出演するということで、しっかり映画も予習して挑みました。
福ちゃんを福ちゃんとして認識して応援し始めてからは、日が浅く、グループ外の場でしっかり歌って踊って的な舞台を観るのは、初めてでした。
阿呆浪士で完堕ちしたとはいえ、ごりごりの演技も新鮮だからなぁ、とんでもなく楽しみだなぁ。
1回目を観るまでは、暢気なものでした。
推しのことしか考えていなかったから。
でも、3時間後にはまったく違った自分がいました。
とんでもない。なんだこの座組は。ちょっと3時間前に戻してもらってもいい?
すでにもう1回観たい。良過ぎた。最高。ちょっと待って、え、とんでもないな…。
いわゆる語彙力が宇宙の彼方へ飛んで行ってしまうやつでした。
確かに映画が軸になっていて、あ~これこれ!って思えるシーンも楽曲も満載。
そして、映画には描かれていなかったディティールによって、さらに奥深く色鮮やかに浮かび上がるキャラクターの一人一人のなんといとおしいことか。
あ~~~とんでもない。
とんでもなく良いものに出逢ってしまった。
出逢わせてくれてありがとう、福ちゃん。
きみがいなければチケットを取って、劇場に足を運ぶことはなかった。
予習のつもりで見た映画も、映像作品として個人的にはすごく好きなものだったので、それも含めて何度でもありがとうを言いたいです。
個人的、ついでに。
わたしは、コロナに罹って3月中を世の中から隔離されて過ごしました。
だから、緑色のモンスターな福ちゃんを見られなかった。
誰に当たることもできないけれど、とても悲しくて悔しい思いをしてから、初めての劇場。
しかも、バンドによるナマ音でのミュージカル。
たぶん、そういう意味でも、無意識のうちに自分の中で「特別感」はあったんだと思います。
そこへきての、この、最高のカンパニーによる最高の作品。
そりゃあね、全部持っていかれますよ。もうこれは恋ですよ。
目を閉じればいろいろなシーンが蘇り、台詞が、歌が、音楽が聞こえてくる。
舞台上を移動する人たちの足音、劇場特有の匂い、今は以前よりも静かだけれど、それでも消せることのない客席の高揚感。
あの場所に居られることがこんなにも幸せなことだったんだと気付かされた。
そうした、作品とは違う視点での思い入れも折り重なって、ミュージカル・フラッシュダンスは、自分の人生を語るに欠かせない作品の一つとなりました。
ありがたいことに、東京公演は2日目のソワレから最終日2日前の公演まで、5回感激の機会をいただきました。
そして2階席から少しずつ前に移動して、最後は1階席2列目で見納めることが出来ました。
この目に焼き付けたすべてを、耳の奥でいまだ鳴りやまない音楽を、歌を、言語化することで少しでも残しておきたい。
こんな気持ちになったのは本当に久しぶりで、おそらくは自分にしかわからない、楽しめない殴り書きになるでしょう。
それでもいい。残しておきたい。あの溢れる情熱を受け止めて、自分の中からも噴き出してきた「劇場でお芝居を観るのが好きだ!」というこの情熱を、
情熱が、まだ、自分の中に確かに枯れずにあったことを、残しておきたい。
そんな身勝手な一心での、やーつです。
いわゆる自慰行為です。
ネタバレ以外のなにものでもありません。
あとは自己責任でよろしくおなしゃす。です。
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