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時代背景が生んだ日本地図

こんにちは。中学受験の社会科のお話です。
本日は江戸時代に活躍した伊能忠敬について。

伊能忠敬といえば、日本全国を測量して、正確な日本地図を作製したこと有名です。(※完成させたのは弟子で、完成時、忠敬は既になくなっています)

今回なぜ扱うかというと、先日、忠敬が商家時代を過ごした千葉県香取市佐原に旅行に行き、話したくなったからです笑


千葉県香取市佐原は商家時代に住んでいましたね



忠敬は1700年代末から1800年代初頭にかけて全国を測量していますが、
大事なのはその時期の日本のおかれている外交的な状況です。

当時の日本はいわゆる鎖国状態ですが、1792年にロシアの使節ラックスマンが蝦夷地(北海道)の根室に来航しました。当時は外国船が来航していいのは長崎だけだったので、緊張が走ったことでしょう。


玄関からではなく、二階の窓から来ちゃった☆



そうなると、「蝦夷地(北海道)の正確な地図があった方がいいよね」ということになりますよね。当時はそのような地図はありませんでしたから。

当時は勝手に日本の何かを調べるのは禁止で、旅行が制限されるくらいでした。

それが、地図づくりが許され、そのための測量が許されたわけです。
なぜかというと、外国船の来航が影響しているからです。
つまり、時代背景がこの事業を生んだといってもいいですね。


幕府は期待していなかったらしい



もちろん、この事業を発動させるために、忠敬とその師匠の並々努力があったことはいうまでもありません。

これから歴史を学ぶ受験生は、歴史上の人物を学ぶ時、ぜひ時代背景にも注目してみてください。「この人はこの時代に必要とされた人なのかな~」と感じることができると頭に残るので、意識してみてください。

ちなみに伊能忠敬がやりたかったことは日本地図の作成ではありません。
本当にやりたかったことを是非調べてみてください。









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